昼顔とは？色別の花言葉や育て方をご紹介！朝顔・夕顔との違いは何？

ヒルガオという植物を知っていますか？ヒルガオとはアサガオやサツマイモをふくむ、ヒルガオ科の植物の一つです。小学校の低学年の時、アサガオを種から育てた人はいるかもしれませんが、ヒルガオはどうでしょうか。

おもに熱帯から亜熱帯地域に分布しています。ヒルガオには日本の在来種のほかに、東南アジア原産のコヒルガオ、ヨーロッパ原産のセイヨウヒルガオがあります。どのヒルガオも地面をはうように成長しどんなものにも、からみつきながら伸びてゆきます。

特徴としてどのヒルガオもそうですが、つるは柱や木々に強くからみつきます。日本のヒルガオの色は淡いピンクであることが多いです。多くのものにからみつく特性から次のような花言葉がついています。

• 絆
• 友達のよしみ
• 情事

このように、おもに人とのかかわりについての意味合いが強い花言葉が多いです。ですが、ヒルガオからは、どこかあやうい雰囲気を感じるのでしょう。なかには「情事」といった花言葉もあります。

ヒルガオの形をしたもののなかに白い花を見つけることがあります。これはセイヨウヒルガオといって外来種のヒルガオのことをいいます。セイヨウヒルガオは別名コンボルブルスともいいます。イギリスでの花言葉は、「優しい愛情」や「失われた希望」といったものです。しかし、フランスでは意味合いが次のような花言葉が多くなります。

• 夜
• 分離・別れ
• 不在

このように日本での「情事」に近い意味深で官能的な雰囲気を漂わせています。ヒルガオというのに、「夜」という花言葉がつくことに違和感を感じ方がいるかもしれませんね。フランスではヒルガオのその美しさや、つるが強く、からみつく特徴があるので、真昼の情事の象徴として広まりました。

ヒルガオにはいくつか色の違う種類もあります。ブルーカーペットという美しく青い品種の花言葉は「楽しい思い出」です。まるで夏休みにたくさんの子どもが集まって遊ぶように、夏になると次々と花を咲かせます。

花の色は淡いピンクと白ですが、小ぶりのコヒルガオがあります。アジア東南部に分布していて、花柄の上のほうにちぢれたひれがあり他のヒルガオと見分けることができます。花言葉は小さいだけあって「和やかさ」といった、ひかえめな言葉です。

続いて、昼顔の育て方について、ご紹介します。

市販の草花用の培養土を使用することが無難な育て方ですが、土作りを1から始めたいという人もいるでしょう。そのような人には、①赤玉土、②腐葉土、③川砂を配合することをおすすめします。ヒルガオは水はけの良い土を好むので、そのことを意識して土作りをおこないましょう。

赤玉土の特徴は水はけが良く、園芸用の土としては「万能用土」ともいわれます。また保水性、通気性もよいのでヒルガオを育てるには適した土といえます。

そんな、赤玉土ですが、長期間使用していると粘土質になってしまい水はけが悪くなってしまいます。ですので、よく土の状態をよく確認し、育てましょう。赤玉土は2年ほどで代えることをおすすめします。

腐葉土はたい肥の1種で栄養分を含み、通気性、保水性を良くする働きをします。自然界でいう腐葉土は落ち葉や落ちた木の枝をバクテリア、ミミズが分解して年月をかけて土の状態になったものをいいます。

ですが人工的な腐葉土は数カ月で作れ、その土は市販されて栄養分も調整されているので使用するには市販のものが安全でしょう。難点をあげるなら、腐葉土は多く混ぜすぎると水はけが良すぎてかえって植物に悪影響が出てしまうので注意しましょう。

ヒルガオの育て方には川砂を使う方法があります。川砂は水によってけずられて粘土質が落ち細かくなった、河川敷や川の底に積もった砂のことです。灰白色で水はけがよいです。水もち、肥料もちは悪いですが雑菌が繁殖しにくい特徴があります。

川砂が販売されているホームセンターもあります。1度、川砂を混ぜた場合のヒルガオの育ち方と混ぜない場合の育ち方を比べてみることも、植物の育て方に関心を深めるよい機会になるでしょう。

ヒルガオの花を咲かせるための土の割合は、赤玉土5：腐葉土4：川砂1としましょう。水はけのよい環境が適しているという特徴があるので、川砂を入れておくと育てやすくなるでしょう。

植物を育てるうえで土の配合割合は非常に重要になります。水はけの悪い土の割合が多くなりすぎたり、菌が繁殖しやすい土を長期にわたって使うと根腐れをおこします。どんな植物でも枯れてしまう大きな原因となるので注意しなければなりません。

水やりにかんしては、土の表面が乾いたらたっぷり水をあたえます。こまめにあたえるとたくさんの花が咲きます。夏場の暑い時期には、朝夕2回水をあたえるとより元気に生育するでしょう。

苗を植えつける時には肥料をあたえます。効き目が強い肥料は、根に負担がかかってしまいます。そのため肥料焼けをおこしてしまい、枯れてしまうことがあります。そこでゆっくりと効き目がでてくる緩効性肥料を使うとよいでしょう。肥料の効果がつづく期間も長いので使いやすいです。苗を植えつけるときに土に混ぜます。

おすすめは草花だけではなく、球根植物にも使用できる、株式会社ハイポネックスジャパン社から販売されている「マグァンプＫ」を使用するとよいでしょう。約1年間ゆっくりと効果があり小粒、中粒、大粒と鉢の大きさによって使い勝手もよいです。