9月に植える・植えられる野菜④コウタイサイ
コウタイサイは菜花の仲間で、とう立ちさせて蕾と茎、葉を食べる中国野菜です。8~9月に種をまいて、10~翌春の4月ごろで収穫できます。コウタイサイは、一度収穫してもしばらくすると脇芽が伸びて何度も収穫できるため、栽培場所が限られる家庭菜園におすすめの野菜です。
基本情報
科目 | アブラナ科 |
連作障害 | あり(1年はあける) |
発芽適温 | 15~20℃ |
生育適温 | 10~20℃ |
適正土壌酸度 | pH5.0~6.2 |
種まき | 20~40cm |
育て方のコツや注意点
肥料を切らさない
コウタイサイは収穫期間が非常に長い野菜です。より長く収穫するために、肥料を切らさないようにしましょう。2回目の間引きが終わった頃から、月に1回化成肥料を1㎡あたり50gほどを追肥します。また2週間に1回500倍~1000倍に薄めた液体肥料を、水やりを兼ねて与えるのも効果的です。
収穫の仕方
コウタイサイを収穫するときは株ごと抜き取るのではなく、先端の蕾から20cm前後のところで折り取ります。手でつまんで軽い力で折れる場所で収穫してください。それより下の部分は硬く、食用に向きません。また下葉を3~4枚残すことで脇芽も残り、長期間収穫が可能になります。
プランターでの簡単な育て方
コウタイサイは葉物野菜の中では背丈も大きくなるので、なるべく大きなプランターを用意してください。間引いた小さな苗は、小松菜などと同じように葉物野菜として食べられます。種を多めにまいて間引き菜も収穫すると、場所が限られたプランターでもより多く収穫できます。また用土が少なく保水量も少ないので、こまめに水やりをするのがポイントです。
9月に植える・植えられる野菜⑤リーフレタス
リーフレタスは病害虫に強く、家庭菜園初心者の方でも簡単に育てられる野菜です。一年中栽培できますが、暑さには弱いため秋以降に育てるのがおすすめです。リーフレタスは外葉をかき取って収穫すれば新しい葉が生えて何度も収穫できます。必要なときに少しずつ収穫でき、家庭菜園で栽培すれば何かと重宝するでしょう。成長が早いため、9月に植え付けて10月には収穫が始められます。
基本情報
科目 | キク科 |
連作障害 | あり(2~3年あける) |
発芽適温 | 15~20℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
適正土壌酸度 | pH6.0~7.0 |
種まき/植え付けの間隔 | 1~2cm/25cm |
育て方のコツや注意点
品種選び
リーフレタスの仲間には、たくさんの品種があります。葉の縮れ具合や、結球する度合い、葉の色や背丈の伸び具合など非常にバラエティに富んでいます。一種類を育てるだけでもよいですが、いろいろな種類を育てるとサラダの彩りなど、料理の見た目がよくなるためおすすめです。お好みの品種を選んで育ててみてください。
種のまき方
リーフレタスの種は光発芽種子といって、発芽に光が必要です。そのため種をまいた後は、ごく薄く土をかけるように気をつけてください。ほかの野菜のように厚く土をかけてしまうと、いつまでたっても発芽しません。
プランターでの簡単な育て方
リーフレタスは、1株であれば小さなプランターでも育てられます。育てる数にあわせてプランターの大きさを調整してください。スペースの限られるプランターでは、繰り返し収穫できるかき取り収穫が向いています。収穫のたびに少しずつ追肥をすると肥料切れも起こさず長く収穫できます。
9月に植える・植えられる野菜⑥ダイコン
ダイコンは、8月ごろから徐々に種まきが始まりますが、9月に入ると種まきができる品種が増えてきます。一般的な青首ダイコンはもちろん、近年では紫や赤色など彩りのよい品種、おでん用や大根おろし用と用途にあわせたものなどさまざまです。複数の品種を少しずつ育てるのもおすすめです。
基本情報
科目 | アブラナ科 |
連作障害 | あり(2~3年あける) |
発芽適温 | 15~30℃ |
生育適温 | 17~20℃ |
適正土壌酸度 | pH5.5~6.5 |
種まきの間隔 | 20~30cm |
育て方のコツや注意点
深くまで耕す
ダイコンは、地中深くまでまっすぐに伸びて成長するため、深さ30cmほどまでしっかりと耕して柔らかくしておく必要があります。また小石などの不純物や、肥料の塊などが根の先端に当たると形がいびつになりやすいことから、耕すときに取り除いてください。
間引きを遅れずに行う
ダイコンの種まきは、1カ所に複数の種をまきます。そのまま複数の苗が成長してしまうと、地中でお互いに絡み合ったり、形が崩れてしまったりする原因となるため、成長にあわせて間引きをしてください。間引いた苗はもちろん食べられます。
プランターでの簡単な育て方
ダイコンも、根の短いミニ品種を選べばプランターで栽培可能です。まず、なるべく深さのあるプランターを選びましょう。近年流行りの麻袋や肥料袋を容器に使用するのもおすすめです。ダイコンはアオムシの被害にあいやすいため、種まき後から防虫ネットを張ると安心できます。
9月から野菜を育ててみよう!
9月は気候もよく、家庭菜園を楽しむには絶好の季節です。8月に比べると栽培育てられる野菜の幅が広く、初心者の方が家庭菜園を始めるのにぴったりの季節でもあります。ご自身の好みにあった野菜を選んで、ぜひ栽培してみてください。
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出典:写真AC