ミニトマトを日持ちさせる保存方法<乾燥保存>
大量のミニトマトを長期間保存するのにおすすめのもう1つの方法が、ドライミニトマトです。水分を減らしたドライミニトマトには、うま味や栄養成分がぎゅっと凝縮されています。そのままドライフルーツとして食べるほかにも、料理の隠し味に加えたりチーズとあわせたりと、幅広い食べ方ができます。
①天日干し
天日干しのドライミニトマトの作り方は非常に簡単です。ヘタを取ったミニトマトを半分にカットし、断面を上にしてざるなどに並べます。あとは、晴れが続く日に干すだけです。雨が降るとカビが生える可能性があるので注意してください。また、夜露を避けるため、日が沈んだら室内に取り込みましょう。暑い夏なら2日、乾燥した冬場なら5日ほどで完成します。
②オーブン
梅雨や黄砂の影響を受けやすい時期には、オーブンを使うのがおすすめです。ミニトマトを半分にカットし、少量のオリーブオイルをまぶしたら断面を上にして天板に並べます。少量の塩をふり、100℃のオーブンで90分ほど焼いたらできあがりです。加熱時間はオーブンによって変わってくるので、様子を見ながら乾かしてください。
オリーブオイル漬けで保存する
オーブンを使って作ったドライミニトマトは、天日干しのものに比べると、十分に乾燥しきれていません。そのため、保存するときにはオリーブオイルに浸けて保存するようにしましょう。煮沸消毒をした瓶に十分冷めたドライミニトマトを入れ、しっかりかぶる量のオリーブオイルを注ぎます。保存期間は冷蔵庫で1カ月です。
ミニトマトの保存食
ミニトマトはそのまま食べてももちろんおいしいですが、一手間加えると一味違ったおいしさを楽しめます。加熱したり調味料とあわせたりすることで、保存期間も伸びるのが嬉しいところです。また、あらかじめ湯むきをしておくことで、皮の食感が苦手な人も気軽に食べられるようになります。もちろん、弁当のおかずにもぴったりですよ。
ミニトマトの保存食①ミニトマトソース
大量のミニトマトが余ったら、ミニトマトソースにするのもおすすめです。パスタやパンにあわせたり、ソテーにかけたりと、さまざまな使い方ができます。割れてしまったミニトマトも、一緒に使えます。保存期間は冷蔵庫で3日、冷凍庫で1カ月です。
材料(4人分)
- ミニトマト:20個
- ニンニク:1かけ
- オリーブオイル:大さじ1
- 塩:小さじ1/2
作り方
- ミニトマトのヘタを取り1/4にカットし、ニンニクはすりおろす
- 鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて弱火で温める
- ニンニクの色が変わってきたら、ミニトマトを入れ、ふたをして5分蒸し煮にする
- ふたを開けたら塩を加え、ミニトマトを荒くつぶしながら弱火で煮詰める
ボタニ子
皮の食感が苦手な人は、湯むきをしてから煮込むといいですよ。フードプロセッサーを使うと、さらに簡単です。
ミニトマトの保存食②ピクルス
暑い夏には、甘酸っぱいピクルスにするのがおすすめです。ピクルスに含まれる酢は、疲労回復や血行の改善に役立ちます。さらに、ミニトマトに含まれるビタミンを効率よく摂取できるようになります。また、酢には殺菌作用もあるため、弁当にもピッタリです。保存期間は脱気環境なら1カ月、タッパーでの保存では1週間です。
材料(4人分)
- ミニトマト:20個
- 酢:100mL
- 水:50mL
- 塩:小さじ1/2
- 砂糖:大さじ2
作り方
- ミニトマトの湯むきをする。分量外の湯を沸かし、ミニトマトを数個ずつ入れる
- 皮がめくれたものから取り出して、熱いうちに皮をむく
- ミニトマト以外の材料を鍋に入れて火にかけ、沸騰直前で火を止める
- 1のミニトマトに3の調味液をかける
ボタニ子
すぐに食べきらずに長持ちさせる場合は、煮沸消毒と脱気が必要です。詳しい手順は、こちらの記事を参考にしてください。
ミニトマトの保存食③和風マリネ
ミニトマトを甘酸っぱいタレにつけた和風マリネは、特に夏におすすめです。ゆでたそうめんや中華麺の上にタレごとかけると、それだけで簡単な一品になります。もちろん、そのまま食べたり、弁当のおかずにしたりしてもおいしいですよ。保存期間は1週間です。
材料(4人分)
- ミニトマト:10個
- しょうが:1かけ
- めんつゆ:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 酢:大さじ3
作り方
- ミニトマトはヘタを取り、半分、または1/4にカットする
- しょうがは千切り、またはすりおろす
- すべての材料を鍋に入れて中火にかける
- 沸騰直前で火を止め、粗熱をとったら冷蔵庫でしっかり冷やす
ボタニ子
めんつゆは、商品によって濃度が異なります。このレシピは3倍濃縮のものを使っていますが、手元の商品にあわせて量を調整してください。
新鮮なミニトマトの選び方
ミニトマトをおいしく長持ちさせるためには、新鮮なミニトマトの見分け方を知っておくことも大切です。皮にハリがあり、色が濃いものが新鮮な証拠です。逆に、全体が柔らかくツヤがなくなっているものは、収穫してから時間がたっています。
新鮮なミニトマトの特徴
- ハリとつやがある
- なめらかな球状をしている
- ヘタが濃い緑色をしている
傷みはじめたミニトマトの特徴
- 身が柔らかい
- カビが生えている
- ヘタがしおれている
- 身割れしていたり、傷があったりする
ミニトマトをおいしく長持ちさせよう!
ミニトマトは、食卓や弁当の彩りに便利な野菜です。しかし、パックのままただ冷蔵庫に入れるだけでは、すぐに傷んでしまいます。常温保存や冷凍など、季節や用途にあわせて正しく保存することで、おいしく長持ちさせられますよ。
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出典:写真AC