グレープフルーツの効果・効能
効果・効能①動脈硬化予防
グレープフルーツには食物繊維ペクチンの働きで血中コレステロールの値を下げ、動脈硬化を予防する効果があるとされます。カリウムも心臓や筋肉収縮補助の働きがあり、さらにビタミンCの血管を強くする働きも相まって心臓の健康によいでしょう。ビタミンB群の中のパントテン酸はエネルギー代謝の補助のはたらきをし、善玉コレステロールを合成し動脈硬化を防ぐことに役立ちます。
効果・効能②高血圧の予防
カリウムはナトリウムを尿の中へ排出する役割があるため、血圧を下げる効果が期待できます。カリウム・ナトリウムともに細胞の浸透圧維持、細胞の中の酵素反応の調節などの働きをしています。グレープフルーツ140mgのカリウムと同等量なのは、かぼす・スターフルーツ・梨・バレンシアオレンジです。
効果・効能③カゼなど病気の予防
グレープフルーツを食べると、豊富に含まれるビタミンCが病気に対する抵抗力を高め、抗酸化作用でカゼや病気の予防効果が期待できます。不足すると壊血病になったり、免疫力が下がってカゼをひきやすくなったりします。特に、感染症が流行する季節に効果を発揮してくれるでしょう。
効果・効能④疲労回復効果
グレープフルーツは、疲労回復効果も期待できます。クエン酸のはたらきにより、酸性物質の乳酸などを取り除いて体をアルカリ性にする作用があるためです。ほかにも老廃物を除去、食欲増進効果、胃腸機能を高める効果もあるとされます。クエン酸はビタミンCを壊れにくくして体内で吸収しやすくする効果も期待できるでしょう。
効果・効能⑤ダイエット効果
グレープフルーツはほかのフルーツに比べてカロリー、脂質が低いためダイエットに効果的です。さらにグレープフルーツの香りの成分ヌートカトンが脂肪燃焼に働いて交感神経を刺激し、体内脂肪の減少効果によいとされます。ナリンギンという苦み成分は食欲抑制効果もあるといわれ、食物繊維のペクチンは善玉菌のよいエサにもなるためダイエット効果もあります。
ボタニ子
血糖値が上がるスピードを表す「GI値」も、25GIと低いの。カロリー制限じゃなく、糖質制限している人には朗報ね。
効果・効能⑥美肌効果
グレープフルーツにはビタミンCが豊富に入っています。食べれば美容効果が期待できる果物の代表です。メラニン色素の生成を抑制する効果、色素沈着をしたメラニン色素を元に戻す効果もあり、美白も期待できます。コラーゲン生成にも適しており、しわや肌荒れなど美肌効果も期待できるでしょう。
効果・効能⑦ストレス予防
グレープフルーツの香りには、心を穏やかにする作用があるといわれます。アロマテラピーにも用いられ、グレープフルーツは食べるだけではなく、嗅ぐだけでもよい効果が得られるといえます。ビタミンCは、ストレスに対する抵抗力を高めることにも役立つでしょう。
グレープフルーツを食べすぎるとどうなる?
グレープフルーツは美容と健康によいフルーツですが、低カロリーで体によいからといって食べ過ぎにはやはり注意が必要でしょう。肥満、腹痛などの原因になることもあります。適正な量を摂取しておいしく楽しい生活を楽しみましょう。生のグレープフルーツなら1日1個、ジュースは1日1杯程度(200ml)です。
肥満
くだものには果糖という糖があり、ブドウ糖より吸収が遅いため血糖値の急激な上昇はありません。しかし果糖のとり過ぎは中性脂肪が増えることがわかっています。グレープフルーツは低カロリー、低脂質で一見健康的な食べ物ではありますが、糖質もあるため、やはり食べ過ぎには要注意です。
ボタニ子
いくら体によくて低カロリーでも、食べ過ぎはさすがに太るわよね~。
手指・くちびるのしびれ・全身のだるさ・不整脈
グレープフルーツのカリウムは140 mgで、バナナ(360mg)や柿(200mg)、メロン(350mg)などと比べれば少ないですが、あまりにも食べ過ぎてカリウム過多になると、手指やくちびるのしびれ、全身のだるさ、ひどい場合は不整脈を起こすことがあります。食べ過ぎには注意しましょう。
グレープフルーツのおいしい食べ方
ジュースやスムージー
簡単でおいしいのはグレープフルーツ100%のジュースです。時間のない方には便利でしょう。美容と健康によいスムージーもおすすめです。グレープフルーツとお好みのほかのフルーツも入れて野菜を一緒に攪拌すれば、おいしさと栄養分を同時にとれます。フルーツが野菜臭さをマイルドにするため飲みやすくなります。
食べやすくカットして生で食べる
グレープフルーツはジュースやスムージーのほか、カットして生で食べるのも簡単でおいしく味わえます。グレープフルーツを真横に半分に切ってスプーンですくって食べるのが手っ取り早い方法です。また、グレープフルーツは冷凍保存もできます。解凍しても食感はあまり変わりません。カットして食品保存用袋などに入れてもおいしさを保てます。
紅茶と一緒にグレープフルーツティー
グレープフルーツは紅茶と一緒にとるのも効果的です。紅茶のカフェインの覚醒作用とグレープフルーツのクエン酸で脳細胞が活性化されるでしょう。レモンよりグレープフルーツのほうが、クエン酸は豊富でおすすめです。グレープフルーツ紅茶は「カリフォルニアウィンディ」というおしゃれな別名もあります。
料理やデザートにアレンジ
グレープフルーツはデザートにはもちろん、アレンジ料理もできます。目先を変えてとるのもよいでしょう。料理にグレープフルーツを加えるなら、サラダのトッピングにもよいです。さわやかな香りと酸味がさっぱりとして肉料理などと合わせると、とてもバランスよく仕上がります。デザートなら定番のグレープフルーツゼリーなどもおすすめですよ。
グレープフルーツは美容と健康効果大!
グレープフルーツは、体の中からも外からも健康効果と美容効果の両方できれいになれるフルーツです。朝食にグレープフルーツジュースをコップ1杯入れてみたり、ティータイムにちょっとおしゃれにグレープフルーツティーを楽しんだりするのもよいですね。グレープフルーツを食べ過ぎない程度に、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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出典:写真AC