グレープフルーツの栄養・効果は?美容や健康への影響はどれほど?

グレープフルーツの栄養・効果は?美容や健康への影響はどれほど?

鮮やかな黄色のグレープフルーツは、身近な果物のひとつです。柑橘系には豊富なビタミン類などが含まれており、グレープフルーツも例にもれず高い栄養価を誇ります。この記事では、グレープフルーツの栄養分や効果・効能について解説します。日々の食生活に取り入れてみましょう。

記事の目次

  1. 1.身近な柑橘類のグレープフルーツ
  2. 2.グレープフルーツの栄養素
  3. 3.グレープフルーツの効果・効能
  4. 4.グレープフルーツを食べすぎるとどうなる?
  5. 5.グレープフルーツのおいしい食べ方
  6. 6.グレープフルーツは美容と健康効果大!

身近な柑橘類のグレープフルーツ

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グレープフルーツは亜熱帯地方が産地の柑橘類です。さわやかな香りで甘酸っぱい果実はジューシーでみずみずしく、美容や健康にさまざまな効果がある人気のフルーツです。1本の木の枝にぶどうのような房状に実がなることから、グレープフルーツと呼ばれるようになりました。香りがぶどうに似ているからという説もあります。

基本情報

グレープフルーツの木は常緑樹で、平均高さ5~6m、大きいものでは15mくらいになります。
出典:pixabay

科目・属 ミカン科・ミカン属・グレープフルーツ種
園芸部類 果樹
花の色 白色
耐寒性 弱い(防寒対策が必要)
耐暑性 強い(18℃以上の気温が最適)
原産国 西インド諸島
英名 Grapefruit
学名 Citrus Paradisi
別名 葡萄柚

ボタニ子

ボタニ子

意外にも日本での栽培も可能で、防寒対策は必要だけど、温暖な静岡や熊本などで栽培されているものもあるのよ。

品種・産地など

Photo byExplorerBob

マーシュ 一般的なグレープフルーツで、果汁が多め、果肉は白っぽくて薄黄色で特有の酸味やほろ苦さがある。
ルビー
(ピンクグレープ
フルーツ)
果肉が赤っぽくピンク色、果皮は黄色からオレンジだが、一部が赤みを帯びているものもある。酸味がひかえめ。
スタールビー 果皮は濃いめのオレンジ色、赤が濃い部分もあり、果肉はルビーより濃いルビー色。苦みが少なく甘みが強め。流通量はあまり多くない。
スウィーティー・
オロブランコ
果皮が緑色、ポメロ(文旦)とグレープフルーツを掛け合わせた品種。アメリカ産がオロブランコ、イスラエル産がスウィーティーと呼ばれている。一般的なグレープフルーツより酸味が少ない。
メロゴールド グレープフルーツとオロブランコを掛け合わせたもの。果皮が緑色からゴールド、黄色に変わる。酸味は少なく甘い。

日本に出回っているグレープフルーツは、ほぼ海外からの輸入で、多くが主にアメリカ産です。旬の時期は2月下旬~5月下旬ですが、品種により少し時期が違います。しかし輸入物が多いため、一年中グレープフルーツは手に入りやすく旬の時期が意識しにくいフルーツであるといえます。

おいしいグレープフルーツの見極め方

出典:写真AC

グレープフルーツは、形がよく外側の皮がなめらかでハリとつやがあり、色が鮮やかでへこみがなく、手で持ったときに重量感があるものを選ぶとよいでしょう。輸入されているものが多いため、細かな部分のシミや傷まで気にする必要はありません。

薬を飲んでいる人は飲み合わせに注意!

出典:写真AC

グレープフルーツは薬との飲み合わせに注意が必要です。飲んでいる薬との組み合わせで薬が効きすぎたり、反対にまったく効かなくなって体に悪い影響が出たりする「相互作用」が生じることがあります。血圧の薬を飲んでいる人、コレステロールを下げる薬を飲んでいる人、てんかんの薬を飲んでいる人などは特にご注意ください。

グレープフルーツの栄養素

出典:写真AC

エネルギー 38kcal
脂質 0.1g
カリウム 140mg
βカロテン(ルビー種) 400μg
ビタミンC 36mg
クエン酸 1.1g
食物繊維(水溶性) 0.2mg
可食部100g当たりの数値(代表的なもの)

グレープフルーツにはさまざまな栄養分が含まれており、グレープフルーツを1日に1/2個食べると、ビタミンCは国の定めた栄養所要量の50mgを摂取できます。ほかにもビタミンB1、カリウムが含まれ、低カロリー、低脂質であることも特徴のひとつです。ルビー種など紅肉種にはβカロテン、リコピンが潤沢に入っています。

ボタニ子

ボタニ子

グレープフルーツの種類(ホワイト種・ルビー種など)による栄養素の違いは色素だけなの。カロリーやビタミンなどに違いはないのよ。

栄養素①ビタミンC

出典:イラストAC

柑橘類の中でグレープフルーツのビタミンCの量はとても豊富です。ビタミンCはコラーゲンとタンパク質の生成に必要なビタミンで、病気に対する抵抗力を高め、皮膚や粘膜によいとされるビタミンです。水溶性ビタミンで、たくさん摂取しても尿から排出されます。ビタミンCは空腹時より満腹時のほうが吸収速度はゆるやかなため、食後のデザートのほうが効果的です。

栄養素②食物繊維

出典:写真AC

食物繊維には、便秘予防、整腸効果、急激な血糖値上昇を防ぐ効果、血液中のコレステロールの濃度を低くする作用などがあるとされます。日本人には不足しがちのため、積極的にとりたい成分です。グレープフルーツの食物繊維はペクチンといわれる水溶性の食物繊維です。実の部分より皮に多く含まれているため、ジャムなどにして皮も一緒に摂取するのもよいでしょう。

栄養素③カリウム

出典:イラストAC

カリウムはミネラルの一種で、成人の体内におよそ200g 含有されています。主に細胞の中で機能し、細胞の浸透圧の維持や水分保持の役割を担っています。カリウムはナトリウムの排出をしやすくする作用があり、塩分調節の役割もあります。血圧を下げる栄養素であり、むくみ防止にも有効です。

栄養素④リコピン・βカロテン

出典:写真AC

ホワイトにはありませんが、赤いルビーグレープフルーツにはリコピン・βカロテンともに、カロテノイドといわれる脂溶性色素成分があります。リコピンはβカロテンの2倍以上もの抗酸化作用に優れた成分があるといわれ、老化予防にも効果が期待できるでしょう。βカロテンは体の中に入ってビタミンAとなり、皮膚や粘膜を頑丈にする働きがあって免疫力が高まります。

栄養素⑤クエン酸

出典:写真AC

クエン酸は柑橘類、酢などに含まれるさわやかな酸味の成分です。人間の体のエネルギー生成や疲労回復に役立ち、生きていくための大事なエネルギーを作り出す必要不可欠な成分です。クエン酸だけでなく、エネルギー生成に必要なビタミンB群と同時に摂取するとより効果的でしょう。

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グレープフルーツの効果・効能

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