小豆カイロとは
カイロというと、市販のカイロを思い浮かべる方が多いかもしれません。近年では湯たんぽのように繰り返し使えるエコなカイロとして、小豆カイロが注目されています。小豆カイロとは、小豆を布の袋に詰めて作られたカイロであり、エコな観点からも注目されています。電子レンジなどで温めて手軽に使えるため、リラックスタイムに最適なおすすめアイテムです。
小豆カイロの原理
小豆は吸湿性に優れ、水分量が多い特徴があります。小豆カイロとは、この小豆を温めたときに発生する熱を使用して温める、という原理をもとに作られたカイロです。小豆の内部から出る蒸気は温熱と呼ばれ、お風呂や湯たんぽのように水分を介した熱のことをいいます。温熱は体の奥にまで伝わり、芯からじんわりと温めてくれるので疲労回復や血行促進にも効果的です。
肩こりや眼精疲労にも効く?
小豆カイロは肩こりや眼精疲労にも有効です。肩こりや眼精疲労は、筋肉の緊張が続くことで起こる血行不良が原因です。そのため患部を20分ほど、小豆が冷めるまでじっくりとあたためれば、小豆の温熱効果で血行が改善し肩こりや眼精疲労の緩和につながります。また肩や目だけでなく、腰やお腹など冷えが気になる部分を温めるにもおすすめです。
タオルハンカチの簡単小豆カイロの作り方
身近なタオルハンカチで、人気の小豆カイロを手作りしてみましょう。タオルハンカチで作る方法は縫う部分も少なく、布の長さを測ったり切ったりする作業がないため、ハンドメイドが苦手な方でも簡単に作れておすすめです。タオルのふわふわした感触に癒される、肌触りが心地よい小豆カイロですよ。
用意するもの
用意するもの
- タオルハンカチ(20cm×20cm):1枚
- 小豆:130~170g
- 裁縫セット
小豆カイロに使うタオルハンカチは、綿または麻など天然素材100%のものを選びましょう。マイクロファイバーやナイロンなどの化学繊維は、温める際に溶ける恐れがあるため注意が必要です。20cm×20cmほどのサイズのタオルハンカチが、肩にのせるにもアイマスクとしても使いやすい手ごろな大きさです。簡単で手縫いでも十分ですが、ミシンならより早く手作りできます。
作り方①タオルハンカチを縫う
タオルハンカチを半分に折りたたみ、短いほうの一辺を残して周りの二辺を縫います。糸は1本どりまたは2本どりで、なみ縫いで直線を縫います。タオル地は縫い目が目立たないため、手縫いでザクザク縫えるのもよい点ですね。
作り方②小豆を入れる
袋状になったタオルハンカチの一辺から小豆を入れます。小豆は漏斗やカップを使って入れるとこぼれにくく簡単です。カイロの中に入れる小豆の量は、好みで調整しましょう。小豆を好きな量に調整できるのも、手作りならではですね。
ひと手間かけると仕上がりに違いが出る
割れた小豆は効果が十分でなく、虫を寄せ付ける原因にもなるため、見つけたら取り除いておきましょう。
作り方③小豆の入れ口を縫う
小豆を入れ終わったら、最後に小豆の入れ口をとじて完成です。ふっくら優しい肌触りの小豆カイロができあがりました。手縫いでも10分ほどでできるタオルハンカチでのハンドメイドは、とても魅力的ですね。タオルハンカチも小豆の量もオリジナルの、自分だけのハンドメイドを楽しみましょう。
カバー付き小豆アイマスクの作り方
ハンドメイドで人気の小豆アイマスクは、小豆が変質してしまうためそのまま洗うことはできません。そこで汚れが気になる場合には、カバーつきの小豆アイマスクがおすすめです。カバーがあれば、汚れたときカバーだけ洗えばよいため清潔に保て、いつでも衛生的で気持ちよく使えます。ぜひ、お気に入りの布で人気の小豆アイマスクを作ってみましょう。
用意するもの
用意するもの
- 布(本体用:縦12cm×横42cm)
- 布(カバー用:縦13cm横46cm)
- 小豆:130~170g
- 裁縫セット
タオルハンカチと同様、加熱したときに溶けることがないように、布は天然素材100%のものを選びましょう。カバーをかけて温める場合には、カバーも天然素材を選ぶと安心です。縫う方法は、ミシンでも手縫いでもどちらでも構いませんが、縫う部分が少し多いためミシンのほうが早く完成します。
作り方①生地を切る
本体用の布は、縦12cm×横42cmで切ります。この大きさのうち周囲1cmは縫い代になるため、チャコペンで印をつけておくと分かりやすいでしょう。カバー用の布は、縦13cm×横46cmで切ります。こちらは上下1cm、左右1.5cmが縫い代になるため、こちらも同様に印をつけておきましょう。
作り方②生地を縫う
縫う前に左右の端にアイロンをかけます。本体用は1cmの印でアイロンを、カバー用は5mmの印でアイロンをかけてから1cmの印でかけ、こちらは三つ折りにします。
本体用の布を中表にし、上下の印のところで縫います。端を折ってあるところは小豆を入れる口となるところで、まだ縫わずに残しておきます。
カバー用の布は裏返し、端から6cmのところで折り返します。
続いて、反対側の端をそれぞれの布が2cm分重なるように置きます。この状態で上下の印で縫います。これで本体とカバーの両方が縫い終わりました。このときカバーの上下の縫い代に、ジグザグミシンかロックミシンをかけて端の処理をしておくと、ほつれの防止になるためおすすめです。
作り方③布を裏返す
縫い終わった本体とカバーの両方ともを裏返します。針の先を使って形を整えると、角がピンとしてきれいに仕上がります。
作り方④小豆を入れる
袋状になった本体に小豆を入れます。好みで小豆の量を調節しましょう。漏斗やカップを使うとこぼさずに小豆を入れられて便利です。
作り方⑤小豆の入れ口をとじる
小豆を入れ終わったら、入れたところを縫ってとじます。
作り方⑥真ん中で縫う
小豆の片寄りをなくすため、本体を真ん中で仕切るように縫います。小豆の量が少ない場合は特に、小豆が一部に片寄りやすくなります。ひと手間かけてこのように真ん中で仕切っておくと、中の小豆の片寄りを防ぎ、使いやすさが格段にアップするためおすすめです。
作り方⑦カバーに入れる
できあがった本体をカバーに入れて、小豆アイマスクの完成です。程よい小豆の重みでぴったりとフィットし、目を包み込むような優しい感触が心地よいアイマスクです。
出典:筆者撮影