アイヌネギとは?北海道などで採れる山菜の概要やレシピを一挙ご紹介!

アイヌネギとは?北海道などで採れる山菜の概要やレシピを一挙ご紹介!

あまり聞きなじみのない「アイヌネギ」という名前の山菜。ところが「行者ニンニク」と聞いたら、おいしい山菜とイメージする人も多いのではないでしょうか?あえて、「アイヌネギ」というよび名でこの山菜についていろいろと掘り下げ紹介していきます。

「アイヌネギ」とはどんな山菜?

「アイヌネギ」とは一般的に、「行者ニンニク」のことで主に北海道でよばれる名称です。アイヌネギは春の訪れとともに芽吹き、夏の初めの時期には白色や薄紫色の小花を多数つけます。西洋では「ワイルドガーリック」とよばれる類似した山菜もあり、雪解けの時期になると見られるようです。ニンニク=ガーリックというように両方ともその臭いが特徴的です。

「アイヌネギ」の概要

学名 Allium victorialis subsp.platyphyllum
ヒガンバナ科
属性 ネギ属
分類 多年草
草丈 長さ20~30 cm
葉幅 3~10cm
原産地 ヨーロッパ
日本の分布地域 北海道から近畿(高山地域の湿地帯)
現在、アイヌネギ(行者ニンニク)の繁殖地域は国立公園などに指定されている自然保護区に多く、山間部などに流れる小川や沼地のような湿地に生息します。さらに生育期間が他の植物に比べ遅いので(5年から7年)、山菜の中では希少性の高い植物とされています。北海道ではアイヌネギの他にも「キトビロ」「プクサ」とよばれることもあります。

キトビロとプクサについて

アイヌネギの別名、「キトビロ」「プクサ」は北海道の中でも場所によってよび名が変わるようです。ニンニクのような強い臭いがあったので、北海道の先住民族であったアイヌの人たちは食材の他にも、極寒の地である北海道で生きる知恵として、風邪や肺病になった時には薬草としても用いていました。

カムイへのお供え

出典: https://www.city.sapporo.jp/shimin/pirka-kotan/jp/kogei/kitopiro--pukusa/index.html

キトビロ

キトビロ「キト」とは「祈祷(きとう)」からきたのでは?という説があります。その強烈な臭いから魔除けになると信じられていたのです。悪い病をもたらすという「カムイ」を寄せつけぬよう供えました。「ビロ」は、日本語の古語「ひる(蒜:ネギ)」がなまった言葉で、他にも同じネギ属の山菜の「ノビル(ノビロ)」からつけられたのではと解釈されています。

プクサ

キトビロは北海道の広い地域でよばれているのに対して、「プクサ」は長万部、虻田、有珠、室蘭、幌別、白老…など限られた地域でよばれています。アイヌ人々は種から長い年月をかけて育った山菜の葉をアイヌ語で、プクサといいました。山の恵みは必要以上は収穫せず、自然に感謝をするのがアイヌの食文化です。

「おまじない」としての意味

古来のアイヌ民族の間で、厄除けや魔除けとして使われていたのと同様に、ヨーロッパのドイツやボヘミア地方の山岳民族の間では、呪い除けの護符(お守り)として身につける習慣がありました。学名の中の 「A. victorialis 」は「勝利の山野草」という意味があります。ドラキュラがニンニクの臭いを嫌うのと似ています。

ニンニクの花言葉

アイヌネギ(行者ニンニク)の花言葉はありません。ニンニクの花がよく似ているのでニンニクの花言葉を紹介すると「勇気と力」「息災」です。災いから守る山菜である意味にも通じますね。

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