冬でも家庭菜園ができる野菜12選!初心者でも簡単に育てられる野菜は?

冬でも家庭菜園ができる野菜12選!初心者でも簡単に育てられる野菜は?

秋冬に初心者でも家庭菜園で簡単に楽しめる野菜12種類の育て方についての解説です。12月、1月、2月の時期に家庭菜園で栽培や収穫が楽しめる野菜の種蒔きや苗植え、ベランダなどで育てる場合のプランターの選び方、その他冬の家庭菜園で重要な石灰類の違いもまとめました。

記事の目次

  1. 1.冬でも家庭菜園は楽しめる
  2. 2.少しのスペースでも家庭菜園は可能
  3. 3.冬の家庭菜園におすすめの野菜12種
  4. 4.冬の家庭菜園は土づくりが重要
  5. 5.冬の家庭菜園では日当たりにも注意!
  6. 6.まとめ:冬の家庭菜園はポイントをつかんで楽しむ

おすすめの野菜5:かぶ

Photo bychefkeem

かぶは春蒔きで育てる方法と秋蒔きで育てる方法がありますが、初心者には病害虫の被害の比較的少ない秋蒔きでの育て方がおすすめです。品種によっては小型のものなどもありますので、ベランダでプランターを使っての栽培なども可能となります。

基本データ

  • 種まきの時期:8月下旬から9月下旬(秋蒔きの場合)
  • 収穫の時期:10月下旬から3月上旬(秋蒔きの場合)
  • プランターでの栽培:可(品種による)
  • 形がいびつにならないよう、土は柔らかくなる状態にまで耕す。
  • 種まきは点蒔きか筋蒔きで行い、発芽後成長に応じて3回程度の間引きを行う。
  • 2回目と3回目の間引きの間に追肥を行う。肥料は周りの用土と混ぜるように寄せる。
  • プランターには小型の品種を選び、標準サイズに4~6株になるよう間引きして育てる。
  • 同じ場所で育てる場合は1年以上間隔を空け、連作障害を避ける。

おすすめの野菜6:ほうれん草

Photo byShingo_No

ほうれん草は寒さに強く、日当たりがあまり良くない場所でもよく育つので、冬の家庭菜園に適した野菜です。また、種まきから収穫まで30日から60日と比較的短いので、初心者にも気軽に楽しめる所が魅力です。種蒔きの時期を数回に分ければ、ある程度の期間収穫を楽しむことも可能です。

基本データ

  • 種まきの時期:9月上旬から11月上旬
  • 収穫の時期:10月下旬から12月下旬
  • プランターでの栽培:可
  • 種まきの前にあらかじめ石灰をまいて用土を中和させる。
  • 種まきは深さ1㎝程度の溝を10~15㎝間隔で作り、溝の中に1㎝間隔で種をまく。
  • 間引きは本葉の出始めのころと草丈7,8㎝のころ、草丈10~15㎝に育ったころの3回行う。
  • プランターは深さが15~20㎝のものを選ぶ。育てる時は土の乾燥と害虫に注意する。
  • 連作障害を避けるため、同じ場所で植える場合は1年以上間隔を空ける

おすすめの野菜7:人参

Photo bycongerdesign

人参のように根の部分を食べる野菜は根菜類と呼ばれ、秋冬に種まきから収穫を迎える種類が多く存在します。人参は発芽しにくい作物でもありますので、種まきのあとは発芽を促進させるために水をたっぷりと与える必要があります。キアゲハの幼虫が付きやすいので、見つけ次第こまめに捕殺(ほさつ)するようにしましょう。

基本データ

  • 種まきの時期:7月中旬から9月下旬
  • 収穫の時期:10月下旬から12月下旬
  • プランターでの栽培:可(品種による)
  • 種まきは筋蒔きで行い、種の上にかぶせる土は薄めにする。
  • 土の中に障害物があると根が分かれて育つので、土中の障害物はきれいに取り除く。
  • 本葉1,2枚の頃に3㎝、本葉3,4枚の頃に6㎝になるように間引き、最終的に株間を10~12㎝にする。
  • プランターでは、ミニ人参や三寸人参のような小型の種類を選ぶと育てやすい。
  • 害虫の発生に注意すること。見つけたらその度に捕殺か殺虫剤散布で対応する。

おすすめの野菜8:大根

フリー写真素材ぱくたそ

秋冬野菜の代表格でもあり、さまざまな家庭料理で使用される大根は、冬の家庭菜園の代表的な野菜と言っても過言ではありません。涼しい環境を好み寒さにも比較的強い作物ですが、あまり寒いと凍害を受けやすくなるので、注意が必要です。

基本データ

  • 種まきの時期:8月下旬から10月上旬
  • 収穫の時期:10月下旬から12月中旬
  • プランターでの栽培:可(品種による)
  • 6,70㎝の畝幅に15~20㎝間隔で深さ1.5㎝の穴を掘り、ひとつの穴に5,6粒の種をまく。
  • 土の中の障害物は丁寧に取り除く。元肥も障害物の少ない完熟たい肥を選ぶ。
  • 本葉1,2枚の頃に3本立ち、本葉3,4枚の頃に2本立ち、本葉5,6枚の頃に1本立ちになるように間引く。
  • プランターには短形種が適しているが、その場合でも深さがあり容量25ℓ以上の大型のものを選ぶ。
  • 連作障害を防ぐため、同じ場所で育てる場合は2,3年くらいの間隔を空ける

3本立ち、2本立ち、1本立ち

  • 何本か出た芽の中から3本立ちは3本、2本立ちは2本残し、それ以外は間引く方法。

おすすめの野菜9:ブロッコリー

Photo byartverau

キャベツと同じアブラナ科植物のブロッコリーは、つぼみ部分を収穫して味わう秋冬野菜です。ビタミンCなどを多く含み、健康野菜としても注目されている種類のひとつでもあるので、家庭菜園での栽培に取り入れたい野菜です。日当たりがよく、水はけの良いアルカリ性土壌を好むので、苗植え前に石灰をまくようにしましょう。

基本データ

  • 種まきの時期:8月下旬
  • 収穫の時期:10月上旬から2月下旬
  • プランターでの栽培:可(条件による)
  • 植付2週間前に石灰をまき、畑で畝を作る時は株の根元が少し高くなるくらいに調整する。
  • 初心者の場合は園芸店などで苗を購入し苗植えすると簡単に育てられる。
  • 日当たりの良い場所がベストだが、半日陰の場所でゆっくり成長させ育ててもよい。
  • プランターは、幅・奥行・深さともに30㎝以上で容量が28~50ℓの大型のものを選ぶ。
  • 病害虫が付きやすいので、育てる場所は風通しの良い場所を選ぶ。

おすすめの野菜10:リーフレタス

Photo byNennieinszweidrei

レタスの中でも結球しない種類であり、害虫も付きにくいリーフレタスは、栽培も比較的簡単で初心者にもおすすめしたい野菜です。葉の色も緑色の種類や赤色の種類などがあり、見た目も鮮やかなので食卓にも映える素材です。グリーンリーフやサニーレタスなどの種類があります。

基本データ

  • 種まきの時期:9月中旬から10月上旬
  • 収穫の時期:11月から12月
  • プランターでの栽培:可
  • 種は育苗箱で筋まきで行う。筋と筋の間は7~8㎝間隔を空ける。
  • 種から苗にして植えるのが難しい初心者の場合は、苗を購入すると簡単。
  • 株間が20~25㎝間隔になるように植え付け、植え付け後はたっぷりと水を与える。
  • 2週間に1回を目安に追肥を行い、追肥した後は株元へ土を寄せる。
  • プランターで育てる場合は、一般的なサイズひとつにつき3株を目安に植える。

ベランダ菜園でのポイント

  • リーフレタスのプランターの近くに小松菜のプランターを置いて育てると、害虫が付きにくくなるる。

おすすめの野菜11:ネギ(長ネギ)

Photo byArmbrustAnna

畑のようにある程度の広さが必要ですが、きちんと土寄せをして育てれば、白い部分が長くなりおいしく食べられる長ネギを作る事ができます。ベランダなど場所が限られる場合は、植木鉢などで葉ネギ(薬味ネギ)を育てて楽しむのも良いでしょう。

基本データ

  • 種まきの時期:7月上旬から9月下旬
  • 収穫の時期:12月上旬から2月下旬
  • プランターでの栽培:葉ネギのみ可
  • 植える前に石灰で土壌pHの調整を行う。
  • ネギ類は湿気を嫌うので水はけのいい場所を選ぶ。
  • 長ネギで育てる場合は、土を少し固めにして寄せる。
  • 雑草に弱い性質なので、生育中は周りの除草をしっかりと行う。
  • 野菜として購入した葉ネギの根の部分を、プランターなどに植えて育てると簡単。

おすすめの野菜12:いちご

フリー写真素材ぱくたそ

一般的には果物と認識されているいちごですが、学問上は野菜に分類される場合が多くあります。いちごは見た目のかわいらしさと、子どもから大人まで幅広い人気があり、初心者が育てたい野菜としても上位にあげられます。

基本データ(露地栽培)

  • 植え付けの時期:10月から11月
  • 収穫の時期:5月から6月
  • プランターでの栽培:可
  • 基本的には園芸店などで購入した苗からの栽培となる。
  • 畑で育てる場合は根元をマルチで覆い、寒さ対策を行う。
  • 花が咲いたら人工授粉を行い、病害虫対策を行う。
  • 葉が混みあって来たら、葉を摘み取り実に日が当たるようにする。
  • プランターで育てる場合は、1基につき3株くらいが目安。
  • ストロベリーポットなど専用の鉢を使用して育てるのも面白い。
ボタニ子

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次は冬野菜を育てるために大切な事柄を紹介していきます!

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冬の家庭菜園は土づくりが重要

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