クレソンの育て方
耐暑性や耐寒性は普通程度で、育成適温は15℃〜18℃です。そのため真夏や真冬には置き場所や水やりの方法を工夫する必要があります。屋外でプランターなどを使用して家庭菜園で育てたり室内で水耕栽培で育てたりできるのが魅力です。多年草のため大切に管理すれば毎年収穫できます。そんなクレソンの育て方や家庭菜園で上手に栽培するコツなどを紹介します。
育て方①置き場所
日当たりのよい場所で育てるとみずみずしくておいしい葉に成長するのが特徴です。また、風通しのよい場所を選ぶと病気や害虫被害を受けにくくなります。耐暑性があまり強くないため夏場の直射日光に長く当てると、葉焼けを起こしてしまったり株が弱ったりして枯れてしまう恐れがあります。鉢植えの場合は日陰や軒下へ移動させましょう。
霜の当たらない場所で管理する
夏の直射日光だけでなく、冬場の寒さや霜にも注意が必要です。クレソンは5℃を下回ると根が傷んで枯れてしまう可能性が高くなります。冬越しさせるには、プランターなどで育てている場合は冬が来る前に室内に取り込みましょう。地植えにしている場合はヤシ殻やバーグチップ、ビニールなどを使ってマルチングをしておくと安心です。
育て方②用土
水はけのよい用土を使用して育てましょう。市販されている野菜用の培養土を使用しても構いません。有機質が多く含まれている用土を好むため、無機質の用土を使用する場合は肥料を加えておきましょう。自分で配合する場合は赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだものに、少量の川砂を加えて水はけをよくした用土を使用してください。
室内では「水耕栽培」もおすすめ
室内で育てる場合は、水耕栽培にすると土を使用しないため気軽に育てられます。ペットボトルやタッパーなど水を貯められる容器ならどれでも水耕栽培が可能です。毎日新鮮な水と交換して日当たりのよい窓辺で育てましょう。またハイドロボールを使用してハイドロカルチャーにするのもおすすめです。ハイドロカルチャーについては以下の記事を参考にしてみてくださいね。
育て方③種まき
種まきは育成期にあたる4月〜5月か9月〜10月が適期です。家庭菜園として地植えで育てる場合でも、地面に直接種まきをするのではなく育苗ポットで15cmほどの大きさまで成長させてから植え付けます。種まきをしたら土を軽くかぶせて水をたっぷりと与えて発芽をまちましょう。あらかじめ用土を濡らしておくと、水やりで種が流れてしまうのを防げます。
育て方④植え付け・植え替え
真夏と真冬を避けた育成期なら、いつでも植え付け・植え替えができます。育苗ポットに種まきをして成長させたものや、ポット苗で購入したものを植え付けていきます。地植えにして家庭菜園として育てる場合は15cm〜20cmほど株間をあけてください。プランターで栽培すると株が混み合い根詰まりを起こしてしまうため、毎年植え替えるのがコツです。
育て方⑤水やり
水辺に分布している植物のため、やや湿った環境でよく育つのが特徴です。水切れを起こしてしまうと株が弱ってしまう恐れがあります。地植えにしている場合でも毎日水やりをしましょう。鉢やプランターで育てている場合は、土の表面が乾ききってしまう前に、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水を与えます。受け皿に残った水を必ず捨ててください。
育て方⑥肥料
肥料は3月〜6月と9月〜11月にかけて、10日に一度の割合で液体肥料を適量与えます。暑さや寒さで株が弱っている場合には、肥料を与えないようにしてください。また、植え付けのときの用土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。肥料の与えすぎは根腐れの原因となってしまうため気をつけましょう。
クレソンを上手に栽培するコツ
- 日当たりと風通しのよい場所、水はけのよい土で育てる
- 育苗ポットに種まきをする
- 株間を15cm〜20cmほどあけて植え付ける。鉢植えの場合は毎年植え替える
- 水切れさせないようにたっぷりと水やりをするが、肥料の与えすぎに注意する
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