ニラの栽培のポイント
にらの芽が出るまでは乾燥しないように気をつけて水やりをしますが、成長してからは乾燥してから水やりするくらいで大丈夫です。地上でも鉢植えでも同じです。
越冬の仕方
冬の間に地上部分は枯れてしまいます。でも根の部分はしっかり生きていますので越冬します。春に温度が上昇してくると暖かくなるとまた葉が伸びてきます。
1年目は収穫しない
1年目はにらの株を大きくするために、基本的に収穫はしません。寒くなると自然に株が枯れてきます。株元にたい肥をかけて越冬させます。次の年の春にまた伸びてきますので、収穫します。
2年目に収穫
2年目の春に草丈が20cm以上になったら、収穫します。地面から3cmくらいのところでハサミで切ります。収穫するとまた葉が伸びてきます。秋までに3回~4回収穫できます。
3年目に株分け
3年目には茎の数が増えて葉が細くなってきます。この時期に株分けを行うと、収穫量を増やすことができます。4月か9月に根を傷つけないように掘りおこして葉を切り取ったものを間隔をあけて植えます。
ニラのかかりやすい病害虫
にらは病害虫にも強いですが、雨が多いなど状況によっては病気にかかってしまうこともあります。ここでは、萎縮病やさび病などの対策やなってしまった時の対処法をご紹介します。
①萎縮病
萎縮病の病原ウイルスはアブラムシによって媒介されます。萎縮病になると葉の先が外側に巻いて葉の幅が狭くなります。ひどくなると株全体が萎縮してしまいます。対処法としては、見つけ次第早めに病気の株を処分します。銀色のテープや寒冷紗などを使ってアブラムシを防ぎます。
②さび病
葉の表面にオレンジ色の鉄さびに似た斑点ができて広がり、最後は葉の全体が埋め尽くされ枯れてしまいます。これは糸状菌というカビによる伝染病です。春や秋の温度が低い時期に雨がたくさん降ると発生しやすいです。発病してしまったものはすぐに処分します。さび病の菌はアルカリ性が苦手なので、石灰をまいて対処します。
③ネギアブラムシ
ネギアブラムシはネギやニラの汁を吸います。そして萎縮病やさび病の原因となるウィルスを媒介します。間引きをして、苗が過密や加湿状態にならないように気を付けましょう。地植えで何年かたったら植え替えるなど、ニラの株が元気でいられるようにすると害虫はつきにくくなります。
ニラを使ったおすすめレシピ
にらを使ったレシピは意外にもたくさんあります。すぐに思い浮かぶレシピは餃子とかチヂミとかレバニラ炒めなどではないでしょうか。ほかにもおいしいレシピがたくさんあります。ここでは簡単に作れるレシピをいくつかご紹介します。
ニラ玉
- にら一掴みくらいをよく洗って5cmくらいの長さにカットします。
- たまご3個を割って塩コショウしてよく混ぜておきます。
- 熱したフライパンにたまごを流し入れたらすぐに混ぜてスクランブルエッグにして半熟で取り出します。
- 3のフライパンににらを入れて炒めます。だしを小さじ1くらい入れてさっと炒めたまごを戻し入れます。
- 味をみて足りなかったらお好みでしょうゆ、オイスターソースなどで味をととのえます。
にらのお浸し
- にらを1束分くらいを洗ってさっとゆでます。5cmくらいにカットして水けを絞ります。
- めんつゆとごま油でもいいですし、ごま油とお塩でナムル風やポン酢でさっぱりなどお好みの味付けであえます。
にら鍋料理
にらを使った鍋のレシピはもつ鍋、担々風鍋などいろいろあります。しゃぶしゃぶの鍋ににらを入れてしゃぶしゃぶして食べてもとてもおいしいです。またとんこつラーメンなどの具ににらを入れたり、市販の鍋のスープを利用したりしても美味しくいただけます。
にらの炒め物
- にらを一掴み程度の量を洗って5cmほどにカットします。
- にんにくとしょうがをみじん切りにして炒めて香りをだします。
- もやしとひき肉(ぶた薄切り肉でも)を入れてさらに炒めます。
- 中華味の粉末や鶏がらスープの素などお好みの味付けをします。
まとめ
ニラは生育が早く、ぐんぐん伸びてきます。病気や害虫にも強くて育てやすく毎年収穫を楽しめるおすすめの野菜です。お気に入りのレシピを見つけていろいろな料理を味わえます。ぜひ美味しい新鮮なにらをたくさん収穫して楽しんでみてください。
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出典:写真AC