アサツキ(浅葱)とは?ネギに似た野菜の特徴や食べ方をご紹介!

アサツキ(浅葱)とは?ネギに似た野菜の特徴や食べ方をご紹介!

ネギに似た野菜として知られているアサツキについてご紹介します。アサツキはネギの仲間ですが、どのような特徴をネギとの違いとして持っているのでしょうか。アサツキの花の色や冬の来し方、食べ方、保存方法、シロウマアサツキをはじめとする変種などについてもご説明します。

記事の目次

  1. 1.アサツキ(浅葱)とは
  2. 2.アサツキとネギとの違い
  3. 3.アサツキの保存方法
  4. 4.アサツキのおすすめレシピ・食べ方①
  5. 5.アサツキのおすすめレシピ・食べ方②
  6. 6.アサツキのおすすめレシピ・食べ方③
  7. 7.アサツキのおすすめレシピ・食べ方④
  8. 8.アサツキのおすすめレシピ・食べ方⑤
  9. 9.まとめ

アサツキ(浅葱)とは

Photo by sayo-ts

居酒屋や焼き鳥屋で見かけるアサツキの豚バラ巻きなどは人気のメニューと言えるでしょう。肉の脂身とアサツキのネギの香りが最高のコンビネーションになっています。そんなネギに似たアサツキにはどのような特徴があり、そもそも、万能ねぎとはどう違うのでしょうか。この記事ではそんなアサツキについて詳しくご紹介していきます。

アサツキの基本情報

植物分類 ヒガンバナ科ネギ属
学名 Allium schoenoprasum var. foliosum
和名 アサツキ(浅葱)

ネギはあのヒガンバナと同じ科に分類されます。当初はユリ科の仲間と考えられていましたが、遺伝子情報の解析などにより、ヒガンバナ科に再分類さました。アサツキも同様に、このヒガンバナ科の1つです。和名はアサツキ、漢字では浅葱と表されるように、通常のネギよりも緑色が薄いことからこのような文字があてがわれました。

開花時期

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花が咲く時期は5~6月にかけてです。茎の先端に薄紫色の丸い花をつけます。実は野草として日本にも自生しているので、里山などでこのかわいらしい花を見かけることもあるでしょう。

旬の時期

野菜としてアサツキを食用する際、旬の時期は冬から春にかけての季節になります。5~6月にかけて薄紫色の花を咲かせた後、地上部の葉は枯れてしまいます。地下部には球根のような、鱗形部分が残っており、春になると休眠から目覚め、鱗形部から再び葉が芽吹きます。

特徴①細い葉

ネギの仲間の中で、アサツキはもっとも細い葉を持つことが特徴として知られています。また、強いネギの香りと辛味を特徴に持ち、料理だけではなく、この強い香りを生かして、畑にコンパニオンプランツとして用いられることもあります。

特徴②変種が多数存在する

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シロウマアサツキという野草をご存知でしょうか。山歩きなどを趣味とする方は見かけることも多い「シロウマアサツキ」という野草があります。見た目はまさにアサツキにそっくりです。ただし、アサツキよりもやや葉が太く、4~5mm程度になります。

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シロウマサツキの他にも、アサツキには変種が存在します。ヒメエゾネギ(姫蝦夷葱)は北海道に自生する野草、群馬県と新潟をまたぐ至仏山と谷川岳にのみ自生する純絶滅危惧種のシブツアサツキ(至仏浅葱)など、限られた地域にのみ自生する貴重な変種が多く存在しています。
 

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アサツキとネギとの違い

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冒頭で触れたように、細いネギとして薬味によく使われる「万能ねぎ」とはどのような違いを持つのでしょうか。一番大きな違いは、やはりその葉の細さになります。万能ねぎは直径5mmほど、アサツキはさらにそれより細く、2~3mmとかなり細くなります。花の形や色はいずれも似ていて、ネギの仲間であることがよくわかります。

また、アサツキは先述したように、花が終わると休眠し、冬を越して新しい葉がそこから芽吹いてきます。しかし万能ねぎは種で増えるため、球根のような部位を持ちません。この点も大きな違いと言えるでしょう。さらに、辛味に関してですが、アサツキはかなり強い辛味を持ちます。一方、万能ねぎはその名の通り、辛味が少ないために様々な料理に用いられます。

アサツキと万能ねぎとの違い

  • アサツキの葉は直径2~3mm、万能ねぎは直径5mm
  • アサツキは球根を持つ、万能ねぎは球根を持たない
  • アサツキは強い辛味を持つ、万能ねぎは辛味が少なく調理方法が幅広い

アサツキの保存方法

寒い冬の時期を地中で乗り越え、芽吹きとともに春を里山に告げる野草「アサツキ」の特徴についてご説明しました。続いては、家庭で野菜として保存する場合、どのような方法がよいか確認してきましょう。ちょっとの手間で長持ちさせることができます。

保存方法①新聞紙でくるむ

フリー写真素材ぱくたそ

すぐに使わない場合は、軽く湿らせた新聞紙でくるんでから冷蔵庫(野菜室)で保存するようにしましょう。乾燥を防ぐことで、長持ちします。野菜室に高さがある場合は、立てて保存するのがベストです。アサツキのみならず、野菜が土で植わっている姿勢と同じ姿勢が保存期間を延ばすコツになります。

保存方法②「パーシャルフリージング」を活用

Photo by masayukig

薬味などに利用するとき用など、細かく切ったアサツキの保存期間は数日とみじかくなってしまいます。そんなとき、ご家庭の冷蔵庫にパーシャルフリージングがある場合はぜひ有効な保存方法として活用しましょう。通常の冷凍庫よりは温度帯が高く、チルドよりは温度帯が低いという「半冷凍」の状態を作ることができます。冷蔵庫から取り出してもパラパラとした状態で保存されているで、そのままお味噌汁などにもいれることができます。

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1人暮らしや外食が多いご家庭にはフリーズドライになったアサツキもおすすめです。これなら生のアサツキよりも格段に保存期間は長く、使いたい料をその場で簡単に出すこともできます。料理の彩りにアサツキなどのネギの緑は役立ってくれるでしょう。

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アサツキのおすすめレシピ・食べ方①

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