アメリカセンダングサの特徴
アメリカセンダングサとはどのような植物なのか、葉や花、ひっつき虫として有名な種子の特徴を詳しく見ていきます。
葉の特徴
アメリカセンダングサの葉は対生しており、小葉が鳥の羽のようについている羽状複葉(うじょうふくよう)というタイプの葉になっています。この小葉は3~5枚ついており、細長くて先端が尖っていて、縁には粗い鋸歯があるのが特徴です。葉脈の上と葉の裏には細かい毛が生えています。
茎の特徴
茎は直立し、50cm~1.5mと細くて長いのが特徴です。葉とは違い、茎の色は暗紫色をしています。角張っており切り口は四角形で、毛はほぼ生えていません。たくさん枝分かれをして、その先に葉をつけて花を咲かせます。1本の枝につく花は1個です。
種の特徴
花期が終わり、花が落ちた後にできる種子は、1cm弱の大きさで扁平な形をしています。先端に棘状の突起が下向きに2個ついており、これがひっつき虫として服などにくっつく理由となっています。センダングサ属の植物の種子は、ひっつき虫の性質を持っているものが多く見られます。
花の特徴
アメリカセンダングサは、それぞれの枝先に1個の花を咲かせます。頭花は黄色で、その頭花の周りには緑色の葉状をした総苞片が10枚前後広がります。頭花は5mmほどで、総苞片を含めると直径は2.5cm~3cmぐらいです。9~10月の秋の時期が開花時期となっています。
センダングサとの違い
センダングサの特徴として、黄色の舌状花と呼ばれる花びらが頭花に5枚付きます。アメリカセンダングサには、この舌状花はなく、頭花の周りには緑色で葉のように見える総苞片が広がります。センダングサの仲間には、コセンダングサやコシロノセンダングサ、アイノコセンダングサなどいくつか種類があります。
アメリカセンダングサの花言葉
アメリカセンダングサの花言葉は「近寄らないで」「陽気で騒がしい」です。これは、種子が引っつき虫としてくっつくとなかなかとりづらいことと、アメリカ原産の花ということでアメリカのイメージからつけられたとされています。
ボタニ子
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出典:写真AC