意外に多い特定外来生物の植物!見つけたときはどうする?捨て方は?

意外に多い特定外来生物の植物!見つけたときはどうする?捨て方は?

特定外来生物の植物は、知らずに身近に存在しています。在来種の植物の成長を、妨げるような影響を与えるため問題です。身近に特定外来生物の植物を見つけたらすみやかに駆除したいですが、駆除方法に決まりがあります。特定外来生物の植物を知っておくと、駆除しやすくなります。

記事の目次

  1. 1.特定外来生物の植物の概要
  2. 2.特定外来生物の植物の影響
  3. 3.特定外来生物の植物の一覧①~⑤
  4. 4.特定外来生物の植物の一覧⑥~⑩
  5. 5.特定外来生物の植物の一覧⑪~⑰
  6. 6.特定外来生物の植物を見つけたら
  7. 7.特定外来生物の植物を増やさないためにできること

特定外来生物の植物の概要

Photo by Macleay Grass Man

特定外来生物とは、人間が意図して、あるいは偶然日本に持ち込んだ外来植物のことです。植物だけでなく動物もいます。水にのって流れついたり、渡り鳥の糞に種が含まれていて、自然に日本に入ってきたりした植物は含まれません。特定外来植物は、種や苗の輸入、栽培が禁じられています。人に譲る、運ぶ、売るなどの行為も法律で罰せられることがあります。

特定外来生物の植物の影響

Photo by Maria Vorontsova

特定外来植物には繁殖力が強いものも多く、本来日本に生息していた在来種の植物を駆逐して絶滅させる可能性があります。絶滅とまでいかなくても、在来種との受粉で交雑種が生まれ、本来存在しないはずの植物が誕生することもあるでしょう。身近な在来種の植物の生態系を崩し、被害を出したり影響を及ぼしたりする植物として、環境省が指定しています。

特定外来生物の植物の一覧①~⑤

①アゾラ・クリスタータ(アルゾラ・クリスタタ)

アゾラ・クリスタータは浅い水辺を好む、浮いたまま移動するシダ植物です。花は咲かず、5月~6月に胞子の入った袋を放出します。南北アメリカが原産で、「アメリカオオアカウキクサ」とも呼ばれます。在来種のアカウキクサやオオアカウキクサは絶滅危惧種ですが、アゾラ・クリスタータと見分けがつけられる専門家が少なく、駆除が困難です。

ボタニ子

ボタニ子

アゾラ・クリスタータはどんどん増えて、水面を全部おおっちゃうの。そうすると、ほかの水生の生き物に影響がでるのよ。

ボタ爺

ボタ爺

植物性プランクトンが光合成できずに死滅、それを食べる生物も死滅。見つけたら駆除といっても、区別がなかなか難儀な植物だの。

②アレチウリ

アレチウリはウリ科の1年草です。北米が原産でほかの植物をおおいつくし、光合成をさせずに枯らし、成長すると10mにもなります。5月~10月まで芽吹き続け、開花時期は8月~10月で、結実は9月です。実がなる前までは、特定外来生物の指定外になるので、普通の雑草と同じように駆除できます。70%の発芽率の種を1株で400個~25000個作ります。

ボタニ子

ボタニ子

アレチウリの実はすごく硬いトゲがついてて、怪我するわ。そして服につけたまま移動して種が落ちたら、繁殖の手伝いをしたことになっちゃうの。

ボタ爺

ボタ爺

抜き取り駆除は発芽時期に何度もしないといかんの。2年~3年たってから発芽するのもあるから、何年も続けないと駆除できんぞ。

アレチウリとは?特徴や見分け方から雑草としての駆除方法まで解説!のイメージ
アレチウリとは?特徴や見分け方から雑草としての駆除方法まで解説!
アレチウリは、国によって特定外来生物に指定されるほど有害な植物です。そのため、処理の仕方を間違えると逆に繁殖を広めてしまう可能性すらありえます。ここでは、そんなアレチウリの特徴と駆除の方法を紹介すると共に、アレチウリの見分け方もまとめていきます。

③エフクレタヌキモ

エフクレタヌキモは、柄(え)が膨れたタヌキモ科の水生食虫植物です。北米原産の多年草で、成長が早いのが特徴です。茎の枝分かれが立体的で密度が高いため、周辺の水中を埋め尽くします。ため池や湖などの自然環境で生息している、希少な水生植物を消滅させる可能性が高い侵略性外来種として、2020年に特定外来生物に指定されました。

ボタニ子

ボタニ子

イヌタヌキモやノタヌキモなどの在来種が駆逐された例もあるの。かけらでも残ってると繁殖するわ。

ボタ爺

ボタ爺

茎が立体的でたくさん枝分かれしているから、鳥の足にからまったりするんだ。それでほかの場所へ移動して繁殖する厄介者だの。

④オオカワヂシャ

Photo by liesvanrompaey

オオカワヂシャは、ヨーロッパ~アジア北部を原産とする多年草です。湿地や水辺に生えます。地下茎の一部でもあれば再生して繁殖しますが、種も作ります。種は蒴果(さくか)といって、ある程度熟すとはじけ飛ぶ仕掛けです。準絶滅危惧種の在来種カワヂシャとの交雑種がすでに誕生しています。はっきりした駆除方法が確立されていない、問題のある植物です。

⑤オオキンケイギク

Photo by t-mizo

オオキンケイギクはキク科の多年草で、草丈は30cm~70cmになります。線路脇や河原、海岸と日本全国に広く分布して、その先々で在来種を駆逐しています。黄色い花の開花時期は5月~7月です。オオキンケイギクの種は側面に羽が生えていて、風にのって飛びやすい構造をしています。そのため広範囲に自生しました。オーストラリアでも侵略的外来種に指定されています。

特定外来生物の植物の一覧⑥~⑩

⑥オオハンゴンソウ

Photo byscw1217

オオハンゴンソウは明治時代に北アメリカから輸入された、キク科の多年草です。花は黄色で6cm~10cm、草丈は1m~3mと大きく、大群生を作ります。横に伸びる地下茎と種から繁殖しますが、根茎は植物の育成を阻害する物質を出すので、ほかの植物を駆逐してしまいます。種も大量に作るので、地下茎を残さない、種がつく前に刈り取るなどの駆除方法がおすすめです。

⑦オオフサモ

Photo by Macleay Grass Man

オオフサモは南米原産で、アリノトウグサ科の多年草です。地下茎は水の中で枝分かれして繁殖し、葉の上部2cm~5cmを水上に出します。雌雄異株で、日本には雌株しか帰化していませんが、種は作らず地下茎を伸ばして増え続けます。排水路に繁殖すると水づまりをおこし、水流がある場所だとせき止めて水の質を悪化させるので、身近に見つけたら駆除が必要です。

⑧スパルティナ・アングリカ

Photo by USFWS Fish and Aquatic Conservation

スパルティナ・アングリカはイネ科の多年草で、アシの仲間です。地下茎と種で増殖し、発芽から1年~2年目の10月~1月に種子を作ります。駆除方法は引き抜きで、人間の力でも比較的簡単に抜けます。そのため、自然に抜け流れてしまうと流れついた先で繁殖する恐れがあるでしょう。干潟や海水を好み、根に大量の土を抱き込むため、乾燥して固くなると干潟が陸になってしまいます。

ボタニ子

ボタニ子

スパルティナ・アングリカは、干潟を陸に変えちゃったあとは、自分は海水を求めてさらに広がるのよ。

ボタ爺

ボタ爺

スパルティナ・アングリカだけじゃなく、スパルティナ属の仲間で駆除対象になっている種類もおるぞ。

⑨ツルヒヨドリ

Photo by Dinesh Valke

ツルヒヨドリは南北アメリカ原産のツル性の植物です。ツルヒヨドリは猛烈な勢いで繁殖するのが特徴で、周囲の植物全てを多い尽くし、光合成を妨げ、栄養分を吸い取り生態系に多大な影響を及ぼします。英語で「1分で1マイル増える」という異名を持つほどです。抜いたものから増え、ツルが折れて地面に触れている場所からも発根し、1株で40000個できる種には飛びやすい産毛が生えています。

ボタニ子

ボタニ子

ツルヒヨドリンのツルって1日に10cm伸びるんですって。一度駆除したとしても、根っこが残ってたら、1年で直径で25mくらいひろがっちゃうの。

⑩ナガエツルノゲイトウ

Photo by Macleay Grass Man

ナガエツルノゲイトウは水陸両用の、南米原産の多年草です。陸地ではさかんに枝分かれし、それぞれの節から発根して1mにも成長し、地面をおおいます。水辺では根を水中に張り、葉や花を水上に出す抽水の形になり、切れて本体から離れたものでも節があれば、発芽発根し流れついた先で繁殖可能です。6月~8月にかけて白い花を咲かせ、その後種を作ります。

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特定外来生物の植物の一覧⑪~⑰

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