キンカン(金柑)の育て方!植え方や鉢植えでの手入れの仕方を紹介

キンカン(金柑)の育て方!植え方や鉢植えでの手入れの仕方を紹介

キンカンは小さくて甘酸っぱい柑橘です。キンカンから作られた甘露煮やのど飴は、のどを守ってくれることで知られていますね。庭や鉢植えでも栽培ができ、育て方はそれほど難しくありません。キンカンの育て方や手入れの仕方、病害虫対策などをご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.キンカン(金柑)とは
  2. 2.キンカンの育て方<概要>
  3. 3.キンカンの育て方<地植え>
  4. 4.キンカンの育て方<鉢植え>
  5. 5.キンカンの育て方<手入れ>
  6. 6.キンカンの育て方<病気・害虫対策>
  7. 7.まとめ

キンカンの育て方<地植え>

キンカンを庭に植えるなら水はけと日当たりがよく、風当たりが強くない場所が適しています。深さと広さが50cmの穴を掘り、掘り出した土に1/3程度の量の腐葉土を混ぜてください。水はけが悪そうな土地しかなければもっと深く広く耕した後で植え穴を掘り、腐葉土を多めに混ぜます。砂地などで水はけがよすぎるなら赤玉土を加えて、調整しましょう。

植え方

  1. 植え穴に緩効性肥料を元肥として施し、少し土を戻す
  2. 根鉢を崩して、根を広げ気味に植え付ける
  3. 植え方は深植えしないように。接ぎ木苗は接ぎ木部分を埋めないように植える
  4. 支柱を立てて麻紐で結び、たっぷり水やりをする

キンカンの育て方<鉢植え>

キンカンは鉢植え栽培もできます。コンパクトに仕上げる他、大きな鉢に植えて大きめに育てることも可能です。大きく育てる場合も、最初は苗の大きさにあった鉢に植えて、2年ごとに徐々に鉢増しして植え替えていくのがいいでしょう。鉢の大きさは、苗の大きさにより6号鉢~10号鉢を選んでください。

植え方

土は小粒~中粒の赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜ合わせてください。市販の果樹用培養土や野菜培養土を使うと便利です。

  1. 鉢底石を底が見えなくなる程度に入れ、5cmほど土を入れる
  2. 緩効性肥料を元肥として施し、さらに数cm土を加える
  3. 根鉢を少し崩して根を広げるようにして植える
  4. 深植えしないように土を入れる(接ぎ木苗なら接ぎ木部分が埋まらないようにする)
  5. 支柱を立てて、たっぷり水やりする
  6. 日当たりのよい場所に置く

植え替え

鉢植えは数年で根が回ってきます。そのままにしておくと成長が悪くなったり根腐れや病気になったりすることがあるので、2年~3年に一度植え替えしましょう。少し大きめの鉢に土を新しくして、植え付け時と同じ手順で植え替えます。植え替え適期は3月~5月頃です。

キンカンの育て方<手入れ>

受粉

出典:写真AC

キンカンはミツバチなどが訪れる環境なら、自然に受粉します。受粉しなかった場合も次々に開花するので受粉のチャンスはありますが、室内やベランダ栽培など虫媒に頼れない環境下では、人工受粉をしてあげてください。両性花で、1つの花の中に雄しべと雌しべが存在します。綿棒や筆で撫でつけて受粉しましょう。

摘果

キンカンの花は四季咲きです。最初の収穫年は、まだ木の体力が弱いので、すべての花を結実させると次の年は収穫できなくなります。秋ごろ咲いた花には大きな実がつきにくいので、最初の頃は1枝につき1~2個を目安にして摘果してください。成長と共に徐々に収穫量を増やしていきましょう。

追肥と水やり

追肥は2月と10月に化成肥料か有機肥料を与えます。鉢植えには5月にも追肥してください。水やりは、土の表面が乾いたら行います。庭植えの場合は、根付いたら日照り続きのとき以外は水やりの必要はありません。

剪定

出典:写真AC

伸びてきた株は、はみ出した枝を剪定して、植え付け3年目までに樹形を整えましょう。それ以後は、込み合った枝のすかし剪定程度でよく、強剪定はほとんど必要ありません。下に向かって伸びる枝にもよく実がつきます。樹高を低く抑えたい場合以外は、剪定しすぎないのがポイントです。

ボタニ子

ボタニ子

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キンカンの育て方<病気・害虫対策>

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