クマコケモモとは？上手な育て方や生薬・美容などの利用方法を紹介！

クマコケモモは、家庭でオーナメントやジャムとして利用されるだけでなく、ハーブティーや化粧品としても用いられています。

クマコケモモの葉は、薬効のある生薬「ウワウルシ」として使用されます。4～6月に収穫した葉を天日干しまたは温風で乾燥させ、枝をしごきながら葉のみを採取します。葉にはわずかな苦みと香りがあり収斂性（組織や血管を縮める作用）があります。

生薬ウワウルシは漢方薬処方に用いられることはありませんが、19世紀前半頃からヨーロッパやアメリカで尿路消毒や抗菌の効果が認められ、それが日本にも伝わりました。近年では、ハーブティーやサプリで親しまれています。

クマコケモモの葉に含まれる有効成分は、ヒドロキノン類配糖体、タンニン類、芳香族配糖体、フラボノイドなどで、天然の泌尿器系の抗菌作用が認められるといわれます。中でもアルブチン（arbutin）を主成分とする天然型フェノール性配糖体やタンニン類がこの効果を発揮すると考えられています。

アルブチンは化粧品にも多く使われる美肌成分でもあります。アルブチンにはメラニン色素の合成を阻害する美白、美肌効果が認められるといわれ、肌への色素沈着を防ぐ効果を期待され美白化粧品に多く配合されているのです。

アルブチンは、服用する期間や量によって不快感や嘔吐などの副作用を引き起こすことがあります。妊娠中や腎疾患のある方は使用をさけてください。副作用を防ぐために少しでも不安な点があれば専門家の指導のもとで使用しましょう。

クマコケモモのハーブティーは、デトックスやダイエットのためのお茶として海外では人気があります。しかし、お茶も飲みすぎると不快感・嘔吐などの副作用を引き起こすかもしれません。薬を飲んでいる、病院に通っているなど健康上に不安がある場合は医療機関への相談をおすすめします。

クマコケモモのサプリメントは、ネット通販などで販売されています。サプリメントは健康補助食品であり、健康上の問題を改善するためのものではありません。薬などの飲みあわせで副作用が起こることもあるため、サプリメントを使用する前に専門機関に相談することをおすすめします。

ここからは、クマコケモモを使ったさまざまなアイテムを紹介します。クマコケモモを使った商品は「ベアベリー」の名前で販売されていることも多いですよ。日々の生活に無理なくクマコケモモを取り入れてみましょう。

クマコケモモはオーナメントやジャム作りだけでなく、化粧品では美肌成分として活躍します。クマコケモモの葉は薬用のため、サプリやお茶で使用する場合には、まずは医療機関に相談すると安心です。ハーブティーなどで副作用が出た場合も、速やかに相談しましょう。