10月15日の誕生花!特徴や育て方・誕生石に記念日もご紹介

10月15日の誕生花!特徴や育て方・誕生石に記念日もご紹介

10月15日の誕生花は、秋の七草のひとつでもある「フジバカマ」です。特徴や育て方について、くわしく解説していきましょう。フジバカマ以外の誕生花や誕生石、この日に生まれた有名人など、10月15日にゆかりのあるものもあわせてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.10月15日の誕生花は?
  2. 2.フジバカマの特徴3選
  3. 3.フジバカマの育て方
  4. 4.10月15日の誕生花(フジバカマ以外)
  5. 5.10月15日にゆかりのあるもの
  6. 6.まとめ

10月15日の誕生花は?

10月15日の誕生花は「フジバカマ」

出典:写真AC

「秋の七草」のひとつ、フジバカマが10月15日(10/15)の誕生花です。万葉集の時代から日本人に親しまれており、多くの和歌にその名前が残っています。開花は8月~9月、花茎の先端に白や薄紫色の小さな花をたくさん咲かせます。地下茎によって旺盛に広がるため、自生地での群生はとても見応えのある光景です。生乾きの茎や葉にクマリン(桜餅の葉)の香りがあり、中国では芳香剤としても使用されていました。

名前 フジバカマ(藤袴)
別名 アララギ、コウソウ(香草)
園芸分類・形態 草花・多年草
原産地 東アジア
開花の時期 8月~9月
花の色 白、薄紫
暑さ / 寒さ 強い / 強い
特徴 落葉性、盆栽向き

フジバカマの特徴3選

出典:写真AC

まずは「名前の由来」と「花言葉」というふたつの特徴から、フジバカマについて学んでいきましょう。平安時代から親しまれている花だけあって、花名の由来となっているのも日本古来の衣装ですよ。故事や花姿にちなんだ花言葉も、秋の七草にふさわしいしっとりとしたフレーズが並びました。

特徴①花姿にちなんだ名前

出典:写真AC

フジバカマ(藤袴)という名前は藤色の花がまるで袴のようであることが由来です。上に向かって広がる形を逆さにすると、たしかに袴によく似ていますね。また、独特の香りを持つことから「コウソウ(香草)」とも呼ばれていますよ。平安時代の女性は、フジバカマを匂い袋に入れて持ち歩いたり、葉を漬けた水で髪を洗ったりしたそうです。

特徴②奥ゆかしい雰囲気の花言葉

出典:写真AC

フジバカマの花言葉は「あの日を思い出す」です。フジバカマの花を見た男性が、旅先で出会った美しい女性を思い出したという故事にちなんでつけられました。素敵な思い出を共有する友人に、そっと贈りたくなる花ですね。また、「恋のキューピット」「ためらい」といった花言葉もつけられています。ギフトとして贈るときには、どんなメッセージを込めてフジバカマを選んだのか、カードや手紙で説明を添えるといいですよ。

フジバカマの育て方

出典:写真AC

フジバカマは暑さにも寒さにも耐性があり、土質も選ばない丈夫な花です。花の手入れに不慣れな人でもポイントをおさえれば、1年目から花を咲かせられますよ。日光をたっぷり当てて、水切れを起こさないように管理しましょう。「栽培環境」「肥料」「植え付け」などの手順を、くわしく解説します。

育て方①栽培環境

出典:写真AC

フジバカマは日光を好みます。半日程度日が当たれば成長には問題ありませんが、花色のよさや花つきを考えれば、日当たりがよい場所で育てるほうがいいでしょう。盆栽づくりにしたい場合は風の強い場所を避けて、茎がまっすぐ育つようにします。庭植えの場合も日当たりがよく、乾燥しない場所が植え付けに適します。

育て方②水やり・肥料

出典:写真AC

フジバカマは水切れに弱い植物です。鉢植えで育てる場合は、雨が降っている日を除いて毎日水やりをしましょう。庭植えは鉢植えほど神経質になる必要はありませんが、日照りが続いて夕方になってもしおれているようであれば、たっぷりと水を与えてくださいね。肥料は、庭植えならほとんど必要ありません。鉢植えは発芽~開花前の7月まで、化成肥料を月1回のペースで施します。

育て方③植え付け・植え替え

出典:写真AC

フジバカマは市販されている草花用培養土でよく育ちます。盆栽づくりにするときには、赤玉土を主体にするといいでしょう。非常に旺盛に育つので、鉢植えは毎年植え替えを行います。2月~3月が適期です。長くなった地下茎は、半分程度に切って植えましょう。庭植えの場合も株が混んできたら掘り上げて、育ちのいい芽だけを残して植え直します。

10月15日の誕生花(フジバカマ以外)

Photo bymonicore

フジバカマ以外にも、10月15日を誕生花とする花はいくつもあります。ここではその中から、炒めものやソースなどの料理にも多く用いられるハーブ「バジル」と、古くから愛されている多肉植物「ミセバヤ」について見ていきましょう。どちらもふっくらとした小花がかわいらしい花ですよ。花言葉もポジティブなフレーズばかりなので、ギフトにも適しています。

10月15日の誕生花①バジル

Photo byAnyusha

熱帯アジアを原産とするハーブ、バジルも10月15日の誕生花のひとつです。ギリシャ語の「Basileus:王様」が名前の語源で、王室の薬や香水に用いられていた歴史にちなんでいます。現在でもその香りは料理やハーブティー、アロマオイルなどさまざまなシーンで活用されていますよ。花言葉は「神聖」「好意」「なんという幸運」です。7月~8月に開花する小花もかわいらしく、ギフトとしても人気です。

バジルの育て方!植え付けのコツや寄せ植えに相性のよい植物を解説!のイメージ
バジルの育て方!植え付けのコツや寄せ植えに相性のよい植物を解説!
バジルは育て方が簡単なので初心者向けのハーブです。バジルはイタリアンだけでなくタイ料理やベトナム料理などにも活用でき、生でも加熱でもドライでもおいしいハーブです。摘み方のコツを覚えればたくさん収穫できますし、プランターでも地植えでも育て方は簡単です。

10月15日の誕生花②ミセバヤ

出典:写真AC

ミセバヤは古くから日本で親しまれている、多肉性の宿根草です。高野山の法師が、和歌の師匠に「君に見せばや(見せたいものだ)」と文を添えて贈ったことにちなんで、この名前がつけられました。花言葉の「大切なあなた」もこの逸話が由来です。離れて暮らしている家族や友人へのギフトにぴったりの、優しさにあふれた花言葉ですね。

ミセバヤの育て方!挿し芽で増やすポイントは?育て方のコツをご紹介!のイメージ
ミセバヤの育て方!挿し芽で増やすポイントは?育て方のコツをご紹介!
花も紅葉も美しい人気の多肉植物、ミセバヤをご紹介します。「玉の緒」とも呼ばれる古典植物で、かつては日本の山地の岩場に自生する山野草のひとつでした。セダム類のミセバヤとは異なる、ミセバヤの育て方のコツや増やし方、いろいろな品種についても解説していきます。

10月15日にゆかりのあるもの

Photo byTheOtherKev

最後は誕生石や記念日など、10月15日にゆかりのあるものをご紹介しましょう。今日が誕生日のオスカー・ワイルドは、イギリスの小説家です。自分が持つ宝石や金箔を貧しい人に分け与え、どんどんみずぼらしい姿になっていく王子像の優しさを描いた「幸福の王子」は、古くから日本でも愛されていますね。

10月15日の誕生石

出典:写真AC

10月15日の誕生石は「グリーン・アベンチュリン」です。まるで森の中のような深いグリーンが美しい宝石で、「インド翡翠」という別名を持ちます。粒によっては「アベンチュレッセンス」と呼ばれる、細かな光がきらきらと輝くようすを見られますよ。アクセサリーやストラップなどでの流通も多く、ギフトにも人気です。女性はもちろん、男性が身につけても違和感のないカラーリングですよ。

10月15日生まれの有名人

Photo byluminaluniblog

10月15日生まれの有名人には、以下のような人々がいます。星座はてんびん座、平和主義でおしゃれな人が多いとされていますよ。フリードリヒ・ニーチェは、ドイツを代表する哲学者です。音楽の分野でも秀でた才能を見せ、交響詩やピアノ曲、声楽曲など多くの作品を残しました。

  • フリードリヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者)
  • オスカー・ワイルド(イギリスの小説家、劇作家)
  • 岡野昭仁さん(ミュージシャン「ポルノグラフィティ」)

10月15日の出来事・記念日

Photo bycongerdesign

世界手洗いの日

10月15日は「世界手洗いの日」です。ユニセフや世界銀行によって、2008年から実施されています。感染症の予防のため、石けんを使った正しい手洗いの方法を広めるキャンペーンが世界各国で行われますよ。石けんを泡立てたあとの手洗いは、30秒ほどかけてじっくり行うのがポイント。童謡「どんぐりころころ」を2回くりかえして歌うと、ちょうどそれくらいの長さになるそうですよ。

まとめ

出典:写真AC

10月15日の誕生花、フジバカマについてご紹介しました。暑さ・寒さに強く、地下茎でぐんぐん増えるフジバカマは、初心者ガーデナーでも扱いやすい花です。増えすぎて花壇のバランスが乱れるようであれば、土の中を板で区切る方法を取ってもいいでしょう。盆栽づくりに仕立てるのも、フジバカマの愛らしさが際立ちますよ。「あの日を思い出す」という花言葉からは、日本らしい慎み深さを感じますね。

おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

関連記事

Article Ranking