ミセバヤとは
ミセバヤには、もともと日本に自生する原種系の品種と、多肉植物のセダム類として人気の品種があります。現在では原種のミセバヤは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、元の自生地ではほとんど見かけられなくなってしまいました。この記事では主に古くから親しまれている、原種系のミセバヤについて解説していきます。
古くから人気の古典植物
ミセバヤは、古くから人気のある古典植物として親しまれてきました。多年草の一種で宿根草でもあります。ピンクの小花のかわいらしさと多肉のような肉厚な葉のギャップに、魅せられる方が多いのも頷けるでしょう。山野草ですが、手間がかからず丈夫で育てやすいところも魅力です。
基本情報
科名/属名 | ベンケイソウ科/ムラサキベンケイソウ属 |
分類 | 山野草、多年草(宿根性)、多肉植物(セダム類) |
草丈 | 20〜30cm |
花期 | 10〜11月(品種により異なる) |
花色 | 白系、ピンク系 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
育てやすさ | ★★★☆☆ |
花言葉
ミセバヤの花言葉は「大切なあなた」と「つつましさ」です。大人の女性への贈り物にもぴったりな、素敵な花言葉といえます。
ミセバヤの特徴
ピンク色の花を咲かせるミセバヤの特徴を見ていきましょう。ミセバヤはその姿だけではなく、植物の分類でも多様な魅力を持っている注目の植物です。
特徴①日本に自生した山野草の一種
ミセバヤは山地や海岸沿いの岩場などに自生する、「玉の緒」とも呼ばれる山野草のひとつです。山野草というと日陰を好む地味な植物をイメージするかもしれません。ミセバヤはおしゃれな鉢やハンギングも楽しめる、花の少ない秋の庭を彩る貴重な植物です。
特徴②葉の紅葉が美しい古典植物
その昔、ミセバヤの花に「君に見せばや(あなたに見せたい)」と文を添えて贈ったことが、名前の由来だといわれています。日当たりのよい環境で育てると、寒さを感じる秋に葉の色が美しく紅葉します。しっかりと日光に当てて、きれいな紅葉を楽しみましょう。色の出方は、品種や環境によっても違いが出ます。
特徴③かわいらしい花が人気の多肉植物
#ミセバヤ の花が咲き始めました。
— 一葉 (@kazuha_moritaka) November 5, 2019
この花はとても小さな小さなお花です🌸
秋晴れの日が続くからこれからが楽しみです🥰 pic.twitter.com/aP7g0mVW4s
ピンク色の小花が丸くまとまって咲く姿はとてもかわいらしく、人気を集めています。ツルのように横に伸びた枝先に、ボリュームのある花を咲かせます。小さな花が順に咲いていくため、花期が長いのも特徴です。紅葉と同時に花を咲かせる品種もあり、全体が紅く染まる姿はとても見応えがあります。
ボタニ子
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出典:写真AC