バジルの育て方!植え付けのコツや寄せ植えに相性のよい植物を解説!

バジルの育て方!植え付けのコツや寄せ植えに相性のよい植物を解説!

バジルは育て方が簡単なので初心者向けのハーブです。バジルはイタリアンだけでなくタイ料理やベトナム料理などにも活用でき、生でも加熱でもドライでもおいしいハーブです。摘み方のコツを覚えればたくさん収穫できますし、プランターでも地植えでも育て方は簡単です。

記事の目次

  1. 1.バジルとは
  2. 2.バジルの育て方
  3. 3.バジルの寄せ植え
  4. 4.バジルの冬越し
  5. 5.バジルの害虫対策
  6. 6.まとめ

バジルとは

出典:pixabay

バジルはシソ科メボウキ属の一年草です。熱帯アジア、インド原産で寒さに弱いことから日本では冬越えが難しいですが、本来は多年草です。スイートバジルと呼ばれるものが一般的で、イタリアではバジリコと呼ばれます。ジェノバ近郊で作られたバジルのペーストをジェノベーゼといい、イタリアンではポピュラーなソースです。

基本情報

分類 ハーブ、一年草、現地では多年草
科名属名 シソ科メボウキ属
原産国 熱帯アジア・インド
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
発芽適温 20~25度
草丈 30~150cm
開花時期 6~9月
収穫 6~10月
中性~弱アルカリ性(pH5.5~7.0)
栄養素 ベータカロテン、ビタミンE・K、カルシウム
つきやすい虫 アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、バッタ

特徴

出典:filckr

寒さには弱いですが、それ以外は丈夫なハーブなので初心者向けです。30cmから150cmの大きさに成長します。濃い緑色の葉は3cmから11cmになります。シソ科なので大葉とよく似た小さい白やピンクがかった花が咲きます。種はバジルシードといわれ、デザートやドリンクに使われます。水につけるとゼリー状の粘膜につつまれ、目に入ったごみとりに使用されたことからメボウキという和名がつきました。

効能

出典:pixabay

バジルはミネラル類がとても豊富なハーブです。ベータカロテンをはじめ、カルシウム、ビタミンK、ビタミンEなどが含まれます。抗酸化作用が強いのでアンチエイジングにも効果が期待できます。鎮静作用があり、ストレス解消やリラックス効果があります。殺菌力や抗菌作用もあるので、口内炎や風邪、気管支炎など細菌性の症状の緩和に役立ちます。

種類

出典:pixabay

バジルはシソ科なので赤シソがあるように、赤いバジルもあります。ダークパールやブラックバジルとも呼ばれ、甘く深い香りがします。レモンバジルはスイートバジルの葉より先がとがっていて、ほんのりレモンの香りがします。シナモンバジルはシナモンに似た香りがします。タイ料理のガパオに使われるのは主にホーリーバジルです。バジルの種類は150種類以上あります。

バジルの育て方

バジルの育て方①:植え付けの仕方

出典:pixabay
 

バジルの植え付けは、種から育てる仕方と苗を購入してくる仕方があります。時期はどちらも春です。種は1年中手に入りますし、苗は4月ごろになるとお店に並びます。ベランダのプランターでも家庭菜園でも初心者向けのハーブですので気軽に挑戦してみましょう。ハーブ用の土とプランターや鉢、スコップと水、霧吹きを用意してください。

種から

出典:filckr

種から植え付ける仕方はまずプランターなどに土をいれます。そこへ種をばらまきします。バジルの種は発芽するのに日光が必要なので、土はかけません。20度以上で発芽します。じょうろなどで水をやると種が流れてしまいますので、霧吹きなどで水やりをします。種のまわりにゼリー状の粘液がでてきます。そこから双葉が出てくるまで1週間くらいです。室内でも発芽しますが日当たりがよい場所におきます。

苗から

出典:filckr

苗から植え付ける仕方は、まずポットから苗を優しく取りだし根を切らないように2、3株ずつに分けます。土に根がすっぽり入る大きさの穴をあけてそこへ植え付け土をかぶせて水をたっぷりやります。植え付けてからしばらくは少し日陰で管理します。バジルは乾燥に弱く乾くとしおれるので水やりをしっかりします。肥料を好むので、植え付けから1カ月くらいたったら肥料をあげましょう。

バジルの育て方②:間引きの仕方

出典:pixabay
 

間引きをするメリットは、しっかり日光が当たりつやつやの葉ができ、風通しもよくなることです。種から育てた場合も苗から育てた場合も、成長途中で間引きが必要になります。間引きしないと、日光を求めて茎が曲がったり、密集している場所の土の栄養がなくなったり、他の葉よりも上へ伸びようとするのでもやしのような茎になったりします。思い切って間引きしましょう。

種から

出典:filckr

ばらまきした種から双葉がでてくると、立て込んでいる場所と空いている場所がわかるようになります。まだ小さく根も張っていませんので、手やピンセットで間引きします。小さい葉や、成長が遅いもの、他の葉の影に隠れてしまっているものなどを一度に全部間引きするのではなく、様子を見ながら行います。お店で売っている苗の大きさくらいまで成長させます。

苗から

出典:filckr

株分けした苗も成長してくると個体差がはっきりしてきます。茎が細くしおれるのが早いものや、葉の成長が遅いものなどを間引きします。バジルはたくさん葉が収穫できますので、元気のよいものを残してほかは間引きします。植え付けから根がしっかり張るまで待って行いますので、育てたい株まで抜いてしまわないように、間引きするものは根本からはさみで切ります。

バジルの育て方③:収穫・摘み方・挿し木

出典:pixabay

バジルは普通にまっすぐ上へ育てるだけでなく、摘芯して横に葉をしげらせる育て方があります。縦にそだてるエネルギーを葉にまわせますので収穫量がおおはばにアップします。葉を一枚ずつとるよりも摘芯したものをたっぷり料理につかえます。また、摘芯したものは水栽培すれば挿し木することもできますので、コツをつかみましょう。

摘み方

出典:filckr

バジルは摘み方しだいでプランターで育ててもたくさん収穫できるハーブです。葉を1枚ずつとる摘み方では多くの収穫は望めません。根本から2~3節のこして葉先を思い切って摘みとります。そうすると摘んだ場所の根本から脇芽がでてきます。その脇芽も2~3節したらとるという摘み方を繰り返します。この摘み方をすると葉が多く横にしげり収穫量が格段に増えます。

収穫

出典:filckr

バジルの収穫は冬になる前枯れるまで行えます。伸びたら摘芯するという摘み方を繰り返せば葉の量も増えますし、脇芽が増えればそれだけ収穫量も増えます。ただし、成長してくれるとつぼみが出てきます。花を観賞したい場合はいいですが、養分を取られますし、葉が固くなってしまいますのでおいしい柔らかい葉を収穫するには花芽はカットしましょう。

挿し木

出典:filckr

葉をたくさん収穫するための摘み方で大量の葉先をカットしたときは電子レンジでドライバジルをつくったりサラダやパスタなどに使ったりするのもよいですが、そのカットした枝で挿し木ができます。苗の数が少ない時には役立ちます。水の入った入れ物に枝をいれ毎日水を取りかえます。ガラスだと分かりやすいです。根が出てきたらそのまま土に植えましょう。もう一株バジルが増えます。

バジルの育て方④:ベランダのプランター

出典:pixabay

ベランダのプランターでバジルを育てるときは時期により水やりの仕方に注意しましょう。地植えの家庭菜園よりも水が蒸発するのがはやくなります。水分不足だとしおれるので夏などは朝夕しっかりあげましょう。しおれる葉もすぐにもとに戻ります。また、直射日光が強すぎる時は日陰になる場所に移します。土が少ない分肥料はしっかりあげると葉のつきもよくなります。

バジルの育て方⑤:家庭菜園

出典:pixabay

家庭菜園で地植えにする場合、土に腐葉土や堆肥をまぜこんでおきましょう。水はけがよい方がいいので砂を一緒に入れてもよいです。そこへ、苗がすっぽり入るくらいの大きさの穴をあけて植えます。そのときに夏の時期の直射日光が当たらない場所を選びます。日光が好きなハーブですが、あまりにも強い日差しだと葉やけをおこします。すだれなどがかけられる場所でもよいです。虫がつきやすいので注意が必要です。

バジルの育て方⑥:室内

出典:filckr

室内栽培の仕方は日光が大切です。日光がよく当たらないと成長に影響がでます。室内ではなるべくしっかり日の当たる場所におきます。室内での水やりは表面が乾くのをまって行います。ベランダのプランター栽培に比べて乾きが遅いので水をあげすぎると根腐れの原因になります。虫がつきにくいのが室内栽培のメリットです。室内栽培は条件をそろえれば冬越しもできます。

次のページ

バジルの寄せ植え

関連記事

Article Ranking