12月20日の誕生花は?
12月20日の誕生花は「ビワ」
無農薬でも元気に育つ家庭向きの果樹、ビワが12月20日(12/20)の誕生花です。花は小さく目立たないものですが、11月~2月の寒い時期に開花し、花姿は同じバラ科のサクラやウメに似ています。放置すると背が高くなりますが、整枝を行えば低く仕立てることも可能です。初夏にオレンジ色の甘い実をつけ、あたりにさわやかな香りをただよわせます。
名前 | ビワ(枇杷) |
別名 | ロキツ(蘆橘) |
園芸分類・形態 | 果樹・高木 |
原産地 | 中国、日本 |
開花の時期 | 11月~2月 ※実は6月 |
花の色 | 白 |
暑さ / 寒さ | 強い / やや弱い |
特徴 | 常緑性 |
ビワの特徴2選
特徴①葉のようすにちなんだ名前
ビワ(枇杷)という名前は、花ではなく葉の見た目に由来しています。楕円形で肉厚、葉脈がくっきりと目立つ葉が楽器の琵琶に似ていることから、ビワという名前がつけられました。葉のグリーンと11月ごろから開花を始める白い花や初夏に結実するオレンジ色の実と、季節の移り変わりとともにさまざまな彩りを楽しめるのもビワの魅力のひとつですね。
特徴②ギフトにも最適の花言葉
ビワの花言葉は「温和」「ひそかな告白」「愛の記憶」「治癒」です。どれも控えめで心のこもった、ギフト向きのメッセージですね。ビワの葉や種は、奈良時代から民間療法に利用されてきました。「治癒」という花言葉がつけられたのは、そうした歴史が由来です。また、花がとても小さく目立たないことから、「ひそかな告白」という奥ゆかしい花言葉がつけられていますよ。
ビワの育て方
ビワは温暖な地域であれば無農薬でも実が収穫できるほど丈夫で、病気や害虫の被害を受けづらい木といわれています。果樹を育てるのが初めてという人でも、挑戦しやすいのが魅力です。「栽培環境」や「水やり」「摘果」など、栽培する際のポイントを順番に解説します。正しい手入れを行って、初夏には自家製のおいしいビワを堪能したいですね。
育て方①栽培環境
ビワは日光を好みます。日照量は結実のしやすさに影響を与えるので、庭植え・鉢植えいずれの場合も、たっぷりと日に当てて育てましょう。また湿気に弱いため、水はけのいい用土を選ぶことも重要です。赤玉土と腐葉土を配合したもののほか、市販されている果樹用の用土を使ってもよく育ちます。
育て方②水やり・肥料
ビワを庭植えで育てる場合、ほとんど水やりは必要ありません。夏場に極端に乾燥したとき以外は、自然に降る雨で十分でしょう。鉢植えで育てるときには、表土が白く乾いたらその都度水を与えます。肥料は庭植えで2月、鉢植えの場合は2月・6月・9月に、有機質肥料か即効性の化成肥料を施すのが最適です。
育て方③植え付け・植え替え
ビワの植え付けは、開花後の2月~3月中旬が適期です。日当たりと水はけのいい場所を選び、大きく成長することを見越して、十分に株間を空けて植え付けましょう。鉢植えで育てるときは、根詰まりの防止と風通しの改善を目的に、2年に1回のペースで植え替えを行います。適期はこちらも2月~3月中旬です。
育て方④摘果
栽培したビワの実を大きくて甘い実にするためには、摘果も欠かせない作業です。大きな果実をつける品種は1本の枝に2個、中サイズの果実をつける品種であれば、枝に4個の割合で残すといいでしょう。時期は結実が進む3月ごろが適しています。色つやがよく、おいしく育ちそうなものを選んで残してくださいね。
12月20日の誕生花(ビワ以外)
ビワ以外にも、12月20日の誕生花はあります。ここではその中から、気軽に育てられる多肉植物として人気の「アロエ」と、すらりとした花姿が涼しげな「ラークスパー」について、特徴や花言葉を見ていきましょう。どちらも鉢植えやアレンジメント、花束などの流通が多く、ギフトに選びやすい植物です。ただしアロエは花言葉がネガティブなので、贈るときには注意が必要ですよ。
12月20日の誕生花①アロエ
ヨーグルトに入っていることでもお馴染みのアロエも、12月20日の誕生花です。アラビア語の「alloeh:苦みがある」が名前の語源といわれています。非常に多くの園芸品種を持ち、大きさや花の姿もさまざまです。窓際や軒先など、狭いスペースでも栽培が楽しめる品種も多くありますよ。葉の縁にトゲがあることから、「苦痛」というネガティブな花言葉がつけられています。
12月20日の誕生花②ラークスパー
ラークスパーは南ヨーロッパ、地中海地域を原産とする一年草です。空へ舞い上がる鳥のような花姿から、日本では「千鳥草」とも呼ばれます。青や紫などの涼しげな花がさわやかな印象で、ブーケやアレンジメントなどのギフトにも人気です。花言葉は「陽気」「快活」と、恋人だけでなく家族や友人にも贈りやすいフレーズがつけられています。
12月20日にゆかりのあるもの
今日が誕生日の北里柴三郎(きたざと しばさぶろう)は、日本を代表する細菌学者です。ペスト菌の発見、破傷風の治療法開発など多くの功績を残し、「日本細菌学の父」と呼ばれています。同じ時代に生きた福沢諭吉や野口英世とも、交流があったそうですよ。
12月20日の誕生石
12月20日の誕生石は「アイオライト」です。名前は「ion:スミレ色」と「lithos:石」というふたつの単語を組み合わせたものといわれ、和名の「菫青石(きんせいせき)」にも菫(すみれ)という漢字が入っています。シックな青紫色と、見る角度によって色合いの変わる輝きが特徴で、アクセサリーとしても高い人気を誇ります。大切な女性へのギフトに、ぜひ贈りたくなる美しさですね。
12月20日生まれの有名人
12月20日生まれの有名人には、以下のような人々がいます。星座はいて座、多趣味で行動的な人が多いといわれていますよ。ミュージシャンの増川弘明さんは、人気ロックバンド「BUMP OF CHICKEN」のギタリストとして有名ですね。
- 北里柴三郎(細菌学者)
- ユリ・ゲラー(イスラエルの超能力者)
- 増川弘明さん(ミュージシャン)
12月20日の出来事・記念日
シーラカンスの日
12月20日は「シーラカンスの日」です。1952年、マダガスカル島沖でシーラカンスが捕獲され、調査が行われたことにちなみます。シーラカンスの生存自体は1938年に確認されていましたが、学術調査が行われたのはこのときが初めてでした。それ以前までは、7500年前に絶滅した深海魚だと考えられていたそうですよ。
劉生忌
1929年12月20日は、洋画家の岸田劉生(きしだ りゅうせい)の忌日です。自画像や肖像画に見られる写実的な画風が特徴で、「麗子微笑」「麗子立像」「麗子座像」など、娘の麗子をモデルとした作品を多く残したことでも知られています。弟は宝塚歌劇団の劇作家となる岸田辰彌(きしだ たつや)と、兄弟揃って芸術に秀でていました。
ビワの実は初夏の風物詩
たまごのようなオレンジ色の実をつけるビワは、初夏を感じさせるさわやかな味わいのフルーツです。農薬を使わなくても元気に育つ丈夫な果樹で、初心者でも扱いやすいという魅力があります。花や葉、実と季節ごとに変わる色彩は、シンボルツリーにも最適です。庭に植えて大きく育てることも、鉢植えでコンパクトに育てることも可能ですよ。
出典:写真AC