ギシギシ（雑草）の駆除方法4選！効果的な防除法やおすすめの除草剤は？

ギシギシはタデ科の多年草で畑地でよくみる雑草です。草丈が1mほどの雑草のため、畑周りに生えていると邪魔になります。さらに、非常に繁殖力が高く、植物体の欠片から再生できるため、抜いても抜いてもすぐに元に戻ります。また、一株から2万粒の種子がつくられるので、生育範囲の拡大が非常に速いです。

この生命力が高い雑草の駆除のためには、ポイントに沿った防除がおすすめです。ひとつめのポイントは、株からの再生を抑えることです。根を残してしまうと駆除前の状態にすぐ戻ってしまうため、根を土に残さず抜き取ってください。次のポイントは種を地面に落とさせないことです。ギシギシの種は繁殖力が非常に高いため、花を結実させないようにしてください。

ギシギシの防除では、結実して種をつくらせないようにこまめな草刈りが効果的です。ギシギシの生育カレンダーは次のとおりで、夏に種を落とし秋に芽を出します。その後、春まで越冬し、葉や根を伸ばしながら5～7月に花をつけます。この花をつける時期の草刈り作業がおすすめです。

草刈りは花をつけてからすぐに実施し、1～2週間の間隔で続けましょう。花が咲いていても結実までに2週間ほどかかるため、切り落とした花には発芽能力はないので安心してください。さらに、ギシギシは再生に使う養分を主根に蓄えるので、連続した草刈りによって養分を消費させ株を弱体化できます。

ギシギシは根まで掘り取った抜き取りによって効果的に防除できます。ただし、手で抜き取る場合は途中で折れることが多いので注意が必要です。ギシギシの根の重量は地上部並みにあり、地中深くまで根付いているため、途中で折らずに抜き取るのは非常に難しいです。

ギシギシの駆除ではグリホサート系の非選択性除草剤を使用すると再生させずに枯らします。非選択性除草剤は散布した植物をすべて枯らしてしまうので、作物栽培中の場所では散布できません。しかし、うまく活用することで生命力の高いギシギシの根までしっかり駆除できます。

野菜や牧草の栽培を目的とした畑にギシギシが生えている場合は、栽培前の耕起作業に使用するとよいです。ギシギシを駆除せずにロータリーをかけると、植物体がばらばらになり小さな欠片から再生草が発生するため、逆に被害が拡大してしまいます。薬剤散布後であれば植物の体中に有効成分が巡っているので、枯れるのを待たずに耕起してください。

周りに作物が栽培された場所のギシギシを駆除する場合は、薬剤を直接塗り付けるとよいです。原液もしくは2倍に希釈した薬剤を、ハケやスプレーで葉に塗り付けるとスポット的に枯らせます。このやり方は濃い濃度の薬剤をギシギシに吸収させるため、大きな株でも効果的に駆除できます。