ハマスゲの駆除方法① 薬剤
塊茎を退治しないとハマスゲの駆除は出来ませんね。でも、手で掘り起こして塊茎を抜くのは大変な作業です。そこで、農薬による駆除を行いましょう。塊茎の根絶を目的におすすめの薬剤をご紹介します。
おすすめ除草剤①ラウンドアップ
日産化学 除草剤 シャワータイプ ラウンドアップマックスロードALII 4.5L 速効タイプ
参考価格: 2,680円
ハマスゲの塊茎を退治するなら、ラウンドアップマックスロードがおすすめです。ラウンドアップにはグリホサート系成分が配合されているため、ハマスゲに効果的とされています。グリホサートとは、人体に影響が無く、植物の成長に必要な酵素を阻害する成分です。このグリホサートは非選択性除草剤であるため、ほとんどの植物に効果が出ます。周りの芝生など栽培中の植物まで枯らさないように注意して使用するといいですね。
ラウンドアップで手軽にハマスゲを退治しよう
ラウンドアップはシャワータイプで直接散布できるため、女性でも扱いやすい除草剤です。前述したグリホサート系の除草剤は茎や葉から吸収される性質があるので、地上部のハマスゲの茎や葉に散布しましょう。またラウンドアップは、ヒメクグなど他の強害草にも効果を発揮します。
おすすめ除草剤②シバゲン芝生用除草剤
庭の芝生を枯らしたくないという場合、おすすめの除草剤はシバゲンです。芝生の種類は日本芝生、西洋芝生どちらでも使用できます。ただし、常緑芝生では影響が出ます。ハマスゲは退治しても芝生は守ることが出来ます。
おすすめ除草剤③サンフーロン
ラウンドアップと共に人気のある除草剤です。サンフーロンは、グリホサート系の「ジェネリック製品」のため安価で購入できるメリットがあります。
除草成分の吸収には約6時間必要なので雨に注意
サンフーロンは「茎葉処理型」の除草剤であるため、根が完全に有効成分を吸収するには約6時間が必要です。吸収される前に雨が降ってしまうと有効成分が流れてしまいます。サンフーロンの散布は、晴れの日を選んで行うといいですね。
ハマスゲの駆除方法② 遮光
ハマスゲの弱点は遮光です。遮光には発生率を下げる効果と防草効果が期待出来ます。爆発的な繁殖を防ぎたい人には遮光がおすすめです。ただし、根絶までは難しいので除草剤が使えない場所などにおすすめします。
おすすめ駆除シート ザバーン
耐久力、強度、透水性などにおいてトップクラスの防草シートです。特にハマスゲなど強害雑草には厚手の240タイプがおすすめです。しっかりと長期間防草効果が期待できます。
ハマスゲの駆除方法③ 寒さと乾燥
-5°以下で塊茎は死滅する
冬場-5°以下でハマスゲは死滅するので、冬場に塊茎を地表にさらしておけば、寒さと乾燥で根絶が出来ます。
根気のいる作業になるが他の植物には優しい
冬場にハマスゲの塊茎を掘り起こすという作業は、根気が必要ですね。しかし、栽培中の他の植物が薬剤やシートで枯れる心配がなく安心な駆除方法です。
香附子(こうぶし)は漢方薬になる
繁殖力が強く厄介者のハマスゲですが、ここからは役立つ植物としてのハマスゲをご紹介しましょう。漢方薬としてのハマスゲは香附子(こうぶし)と呼ばれます。香附子とはどのようなものでしょうか。
香附子(こうぶし)とは
香附子とはハマスゲの塊茎を乾燥させた生薬名です。「香」が付く通りハマスゲの塊茎は甘い臭いがします。香附子は様々な効能を持つ優れた生薬です。
香附子の効能
香附子の効能には、気の調整・健胃・消化・止痛などがあります。イライラした時や、腹痛、月経異常などで服用するといいですね。特に月経不順、生理痛、更年期障害に効能があるので、女性に優しい漢方薬です。臭いが強いものほど高価な生薬とされます。
カヤツリグサ科とその他の雑草
カヤツリグサ科にはハマスゲに似た植物があります。日々悩まされている雑草とはいえ、いくつか名前を知っていれば草むしりの時間も楽しくなるかも知れません。そこでよく見かけるカヤツリグサ科とその他の雑草をご紹介します。
①ヒメクグ「姫莎草」
ハマスゲとよく似た植物に、同じカヤツリグサの仲間の「ヒメクグ」があります。共通点は葉の形状です。細く長い葉は先がとがって濃い緑色です。そのためハマスゲとヒメクグは茎葉では見分けられないほど似ています。ヒメクグのクグはカヤツリグサの別名で「小さなカヤツリグサ」の意味です。ヒメクグの花は小穂が集まった可愛い球形がひとつ付きます。
②アゼカヤツリ「畦蚊帳吊」
このアゼカヤツリに悩まされている人も多いのではないでしょうか。よく見かけるどころじゃない!というくらいそこらじゅうに生息していますね。茎の切り口は丸い三角で、4~5本の花枝に扁平の細長い小穂がまばらにつきます。
③スズメノカタビラ「雀の帷子」
その他の雑草の代表といえばスズメノカタビラです。繁殖力が強く、どこにでも生育します。ごく小柄な草ですが、群落を作ることもしばしばあって、除去が難しい雑草ですね。
④オヒシバ「雄日芝」
オヒシバも強害草の代表でしょう。放っておくと草丈が20~50cmにもなるので、まさに「草ボウボウ」の状態になります。強いひげ根を張るため、引き抜きづらく踏みつけにも強い特徴があります。オヒシバに対して少し小さいものがメヒシバです。
⑤スギナ
スギナも防除困難な雑草の代表です。地下茎で繁殖するため、地上の茎を除草しても次の春には面積を広げて生えてきます。抜いても抜いても増え続けるためハマスゲと同様、庭の厄介者です。
まとめ
ハマスゲの駆除方法についてまとめました。ハマスゲは塊茎を駆除しない限り増え続けるため、難防除雑草と言われています。また、繁殖力も強く半年後には1つの塊茎が2000個になることもあります。ハマスゲの除草を行うには早めの対策が必要ですね。
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