ペットボトルで水耕栽培できるおすすめの野菜【ハーブ】
①バジル
バジルは繁殖力が高く、水耕栽培にピッタリです。別容器に種まきし、茎が4cmほどまで伸びたらペットボトル容器に植え付けてください。挿し穂から栽培を始める際は、バジルの茎を10cmほど切り取り液体肥料を混ぜた水に数日浸けておき、根が10cmほど伸びたらペットボトル容器に植え替えましょう。
栽培適温 | 25℃ |
発芽までの日数 | 約5~8日 |
収穫までの目安 | 約1~2ヶ月 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
②イタリアンパセリ
イタリアンパセリは栄養豊富でクセがないのが特徴で、丈夫で育てやすく水耕栽培におすすめです。別容器に種まきし、小さな本葉が育ち根が8cmほどに伸びたら、ペットボトル容器に植え付けましょう。ほかのハーブや野菜に比べて発芽に時間が必要ですが、早ければ約20日で成長し、約2~3ヶ月間収穫を楽しめます。
栽培適温 | 15℃~25℃ |
発芽までの日数 | 約8~15日 |
収穫までの目安 | 約20日~1ヶ月 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
③ローズマリー
ローズマリーを水耕栽培する際は、別容器に種まきし、本葉が出たらペットボトル容器に植え付けてください。生命力の強いハーブなので、それほど大きく育てる必要がなければ、液肥を与えなくて大丈夫です。日光と乾燥を好むので、日当たりと風通しのよい場所で管理します。雑菌が入ると根腐れを起こしやすいので気をつけましょう。
栽培適温 | 20℃~25℃ |
発芽までの日数 | 約14~20日 |
収穫までの目安 | 3~5ヶ月 |
難易度 | ★★★★☆ |
④ミント
ミントを種から水耕栽培で育てる際は、別容器に種まきし、本葉が出てからペットボトル容器に植え付けてください。種から育てると時間がかかるので、苗を購入するか挿し穂を作り、発根させて植え付ける方法もおすすめです。葉をたくさんつけるためにも、液肥をしっかりと施してください。葉が水に浸かると腐る原因になるので注意が必要です。
栽培適温 | 15℃~25℃ |
発芽までの日数 | 約10~15日 |
収穫までの目安(種から) | 約4~6ヶ月 |
収穫までの目安(挿し穂から) | 約2~3ヶ月 |
難易度 | ★★★☆☆ |
⑤レモンバーム
レモンバームは柑橘系のさわやかな香りが楽しめるハーブです。水耕栽培する際は、別容器に種まきし、本葉が出てからペットボトル容器に植え付けてください。レモンバームは挿し穂からでも育てられます。10cmほど枝を切り取り液肥を加えた水に挿し、発根したらペットボトル容器に植え替えてください。
栽培適温 | 15℃~20℃ |
発芽までの日数 | 約10~15日 |
収穫までの目安(種まき) | 約2ヶ月 |
収穫までの目安(挿し穂) | 約1ヶ月 |
難易度 | ★★★☆☆ |
水耕栽培で野菜を育てるコツ
水耕栽培で野菜やハーブを育てる重要なポイントは「種まき」と「植え付け」にあります。
種まきのコツ
コツ①温度に気をつける
種まき後にうまく発芽できるかどうかのカギは、温度管理にあります。種類にもよりますが、一般的に植物の発芽適温は15~25℃なので、この温度が保てる時期に種まきするのが理想的です。寒い時期に水耕栽培を始める際は、容器の下にヒーターマットを敷くなどして対応してください。
コツ②水分を含ませる
種まき後に発芽がうまくいかない場合、原因の多くは水分をうまく吸収できていないことにあります。水耕栽培をする際、種まきにはスポンジ培地を使用することが多いです。スポンジが水を吸っておらず、空気が含まれた状態だと、うまく発芽しない可能性が高くなります。種まき前にスポンジに水を含ませギュッと絞り、再度水を含ませましょう。
コツ③湿度を保つ
スポンジをしっかりと湿らせたにも関わらず発芽がうまくいかなかったときは、湿度管理ができていないことが原因としてあげられます。種まき後はスポンジが乾燥しないように、容器を布や新聞紙で軽くおおい、湿度が下がらないように工夫してください。
植え付けのコツ
コツ①根を切らない
ペットボトル容器に幼苗を植え付ける際、根を切らないように注意してください。根を傷つけると弱るだけでなく、傷口から雑菌が入り込み枯れる原因になりかねません。細い根を少し切る分にはかまいませんが、太い根は切らないように気をつけてください。
コツ②植えすぎない
水耕栽培の植え付けで気をつけるべきことの一つに、「植えすぎない」ことがあげられます。一度にぎっしりと幼苗を植え付けてしまうと、全体に養分が行き渡らないだけでなく、成長スペースが確保できず育ちが悪くなる恐れがあります。たくさん植えたい人は、ペットボトル容器の本数を増やすなど工夫してください。
コツ③液肥の濃度に気をつける
水耕栽培に液肥は欠かせませんが、濃すぎると苗が弱ったり肥料焼けを起こしたりと悪影響を及ぼします。液肥を使う際は、容量用法をきちんと守りましょう。
水耕栽培で野菜を育てる際の注意点
水耕栽培で注意すべきは「水」の管理方法です。
注意点①水の量
ペットボトル容器に入れる水の量(液肥含む)は、野菜やハーブの根の先端がギリギリ浸るくらいが適量です。根全体が水に浸かる状態が続くと、根腐れの原因になります。水は入れ過ぎないようにしましょう。
注意点②水の温度
野菜やハーブの水耕栽培に適した水温は22℃前後です。寒い時期に水耕栽培をする際は、なるべく暖かい場所で管理してください。ペットボトル容器の周りを布やタオルで包み、床に直接置かずに棚の上に置くだけでも効果があります。寒さがひどく、水温がどうしても気になる人は、空調やオートヒーターを使うのもおすすめです。
注意点③水の質
水耕栽培に使う水は、水道水でよいです。雑菌などが気になるかもしれませんが、きちんと水替えをすれば問題ありません。ミネラルウォーターはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれ過ぎており、野菜やハーブを弱らせる原因になることがあるので注意しましょう。
注意点④適度な水替え
水耕栽培は、水と液肥のみで野菜やハーブを育てるため、適度な水替えが重要になります。水は時間とともに質がどんどん落ちていき、液肥は植物だけでなくさまざまな菌や虫が好む環境を作り出します。再生栽培なら毎日、基本的な水耕栽培なら3日~1週間に1回は水替えが必要です。
ペットボトルで水耕栽培してみよう!
水耕栽培は特別な道具を準備する必要はなく、ペットボトルのように身近な材料を使うことで簡単に始められます。自分で作る楽しさを味わえ、いつでも新鮮な野菜やハーブが手に入るのが魅力です。ぜひ一度手軽にできる「ペットボトルで水耕栽培」にチャレンジしてみてくださいね。
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