1月10日の誕生花は?
1月10日の誕生花は「レンギョウ」
中国や朝鮮半島、日本に自生する春の花、レンギョウが1月10日(1/10)の誕生花です。レンギョウ属の植物の総称として呼ばれることが多いですが、狭義には「Forsythia suspensa」という学名を持った中国原産の種を指します。春先に開花するあざやかな黄色い花は、季節の訪れを感じさせる花としてとても人気がありますよ。盆栽仕立てにも向いていて、和風のリビングや玄関先に飾られることも多い花です。
名前 | レンギョウ(連翹) |
別名 | レンギョウウツギ(連翹空木) |
園芸分類・形態 | 庭木、花木・低木 |
原産地 | 中国 |
開花の時期 | 3月~4月 |
花の色 | 黄色 |
暑さ / 寒さ | 普通 / 普通 |
特徴 | 落葉性、盆栽向き |
レンギョウの特徴3選
特徴①誤用が定着した名前
レンギョウという花名は、漢名である「連翹」を音読みしたものです。ただし中国において連翹はトモエソウあるいはオトギリソウを指す名前で、誤用であったといわれています。属名は「フォーサイシア(Forsythia)」で、イギリス王立植物園の監督官を務めた園芸家、ウィリアム・フォーサイスの名前にちなんだものです。
特徴②華やかな印象の花言葉
レンギョウの花言葉は「期待」「希望」「集中力」です。春の訪れとともに華やかな黄色の小花を枝いっぱいに咲かせるようすから、このような明るい雰囲気の花言葉がつけられました。花束やアレンジメントにふんだんに使って、もらった人をハッピーな気持ちになるようなギフトに仕立てたいですね。ミニ盆栽に仕立てることも可能なので、上司や両親、祖父母へのギフトにもおすすめです。
特徴③日本で見られるのは主に3種類
日本で一般的に植栽されているレンギョウ属の植物は、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウの3種類です。レンギョウやチョウセンレンギョウの枝は弓なりに長く伸びる一方、シナレンギョウは枝が上向きに張って伸びるという違いがあります。園芸品種としては、レンギョウとシナレンギョウを交配させたドイツレンギョウが、大輪の切り花として広く流通していますよ。
レンギョウの育て方
育て方①栽培環境
レンギョウは庭植え・鉢植えのどちらでも育てることが可能です。日当たりのよい場所で育てましょう。ただし夏の強い西日は苦手なので、鉢植えの場合は移動させ、庭植えも遮光を施すと安心ですよ。土は通気性・水はけがよく、やや湿度のある肥よくなものが適しています。市販されている草花用の培養土をベースにするのが手軽でおすすめです。
育て方②水やり・肥料
レンギョウは庭植えであれば、基本的には水やりは不要です。自然に降る雨に任せ、極端に乾燥したときだけ水を与えればよいでしょう。鉢植えは夏の水切れに注意して、朝と夕方にたっぷりと水やりをします。肥料は冬期に寒肥として、草木灰や堆肥、石灰などを混ぜたものを施します。開花シーズンが終わったあと、お礼肥として化成肥料を与えるのも効果的ですよ。
育て方③植え付け・植え替え
レンギョウは水はけ・水もちのいい用土を好みます。市販されている培養土のほか、赤玉土と腐葉土、黒土を配合したものでもよく育ちますよ。地際から枝を伸ばす性質があるので、深植えにならないように注意してくださいね。鉢植えで育てている場合、植え替えは2年に1回のペースがおすすめです。開花前の1月~2月に、ひと回り大きな鉢に移し替えましょう。
1月10日の誕生花(レンギョウ以外)
1月10日の誕生花は、レンギョウだけではありません。ここでは複数ある誕生花の中から、「室内花の女王」の異名を持つ「セントポーリア」と、カラーバリエーションと甘い香りで人気の高い「フリージア」について、特徴や花言葉を紹介します。どちらも一足早く春を知らせてくれるような、やわらかな雰囲気の花ですね。
1月10日の誕生花①セントポーリア
すみれのように可憐な花を咲かせるセントポーリアは、ガーデニングにおいてとても人気のある花です。熱帯アフリカに自生することから、「アフリカスミレ」という名前でも親しまれています。青やピンク、白などカラーバリエーションも豊富で、花形も八重咲きやフリル咲き、スター咲きなどがあります。室内向きの鉢花として扱いやすく、「小さな愛」という花言葉も素敵なので、ギフトにもよく利用される花ですよ。
1月10日の誕生花②フリージア
フリージアは優しい香りとやわらかな花色でギフトシーンでも人気の花です。香りは花色ごとにも違いがあり、白はキンモクセイに似た甘い香り、ピンクや紫色は甘酸っぱいくだもののような香りがします。花言葉は「親愛の情」という全体に共通するもののほか、「無邪気(黄色)」「あどけなさ(白)」「純潔(赤)」「あこがれ(紫)」など、花色別のものもありますよ。
1月10日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、1月10日にゆかりのあるものを見ていきましょう。今日が誕生日のシモン・マリウスは、ドイツの天文学者ならびに数学者・外科医です。ガリレオ・ガリレイと同時期に木星の4つの衛星を観測したとされますが、発表のタイミングが遅れたことから、その功績は後世まで認められなかったそうですよ。
1月10日の誕生石
1月10日の誕生石は「金」です。古くより権力や富の象徴とされ、王侯貴族にもてはやされてきました。非常にやわらかい金属で、銀や銅と混ぜ合わせることによって強度を高め、指輪やネックレスなどのアクセサリーに加工します。価値が変わらない貴金属であり、資産として持つ人が多いのも特徴ですね。ゴージャスな輝きは女性へのギフトにはもちろん、男性へのギフトにも人気がありますよ。
1月10日生まれの有名人
1月10日生まれ(星座はやぎ座)の有名人には、以下のような人々がいます。彫刻家のバーバラ・ヘップワースは、現代イギリス彫刻の基盤を築いた作家のひとりです。その作品は世界中で愛され、日本でも箱根彫刻の森美術館に「ふたつの形」という作品が展示されていますよ。
- シモン・マリウス(ドイツの天文学者)
- バーバラ・ヘップワース(イギリスの彫刻家)
- 藤沢周さん(小説家)
1月10日の出来事・記念日
110番の日
1月10日は「110番の日」です。1985年12月に警視庁が制定し、翌年1986年から始まりました。全国の警察で、110番の適切な利用を呼びかけるキャンペーンが行われます。ちなみに緊急電話の番号が最初から110だったのは東京都だけです。大阪や京都では1110、名古屋では118など、地域によってばらばらだった番号が、1954年に110番に統一されました。
レンギョウのイエローは春を告げる色
中国を原産とするレンギョウは、ヨーロッパでも人気のある花です。日本における桜のような存在で、春の訪れを感じさせる花として親しまれています。群生で生えていると、あざやかな黄色が美しく見応え抜群です。はかなげなピンク色の桜とはまた違った、いきいきとした春をイメージさせる花ですね。剪定をせずにいると枝が垂れてくることを活かして、生け花にも広く利用されますよ。
出典:写真AC