3月27日の誕生花は?
3月27日の誕生花は「コンロンカ」
中型の鉢花として出回ることの多いコンロンカが、3月27日の誕生花です。白やピンク、赤などのあざやかな色をしているのは萼(がく)という部位で、実際の花は目立ちません。熱帯地域では一年中開花するため、庭木としても人気です。日本の環境では気温がやや足りないため、庭植えよりも鉢植えで育てたほうが安心でしょう。
名前 | コンロンカ(崑崙花) |
別名 | ハンカチの花 |
園芸分類・形態 | 熱帯植物・低木 |
原産地 | 熱帯アフリカ、アジア |
開花の時期 | 7月~9月 |
花の色 | 赤、白、ピンク |
暑さ / 寒さ | 強い / 弱い |
特徴 | 常緑性、開花期が長い |
コンロンカの特徴2選
特徴①花のようすにちなんだ名前
コンロンカ(崑崙花)の「崑崙」とは、中国の伝説に登場する山の名前です。神々が住む天界の入り口があると信じられていた崑崙山に雪が降るようすが、コンロンカの真っ白い花に似ていることからこの名前がつけられました。どこか神秘的な印象を抱かせるコンロンカにぴったりのネーミングですね。また、ひらひらとした花がハンカチのように見えることにちなみ、「ハンカチの木」とも呼ばれていますよ。
特徴②雄大なイメージの花言葉
コンロンカの花言葉は「神話」「南の風景」です。どちらも雄大で抽象的な、少しめずらしいフレーズですね。名前の由来ともなっている「崑崙山」が神様にゆかりのある場所であることから、「神話」という花言葉がつけられたのでしょう。メッセージ性は低い花言葉ですが、恋人や友人、家族に同僚など、相手を選ばずギフトに利用できますよ。
コンロンカの育て方
育て方①栽培環境
コンロンカの栽培には日光がよく当たる場所が適しています。半日陰でも開花はしますが、花の数が少なくなるため、なるべくたっぷりと日に当てて育てましょう。温度管理がしやすいことから、庭植えよりも鉢植えのほうが育てやすいですよ。庭植えにした場合は、10月中旬までには掘り上げて冬越しに備えます。また開花中に強風が当たると、傷みやすいのが特徴です。
育て方②水やり・肥料
コンロンカを庭植えにした場合、基本的には水やりは不要です。極端に乾いたときだけ、表土が乾いたのを確認して水を与えましょう。鉢植えは春~秋は表土が乾いてから水やりをします。開花中は乾燥が進むため、夏は毎日水を与えるのがおすすめです。冬は乾かしぎみに管理します。肥料は春~秋の成長期に、三要素等量あるいはリン酸やや多めの肥料を置き肥します。
育て方③植え付け・植え替え
コンロンカは水はけのよい土を好みます。市販されている草花用培養土を使うと便利です。赤玉土と腐葉土を配合したものでもよく育ちます。根詰まりを防止するため、鉢植えは2年に1回のペースで植え替えましょう。開花前の5月中旬~6月が適期です。コンロンカは新しい枝に花をつけるため、植え替えを怠ると花つきが悪くなってしまいますよ。
育て方④剪定
コンロンカの剪定は、9月~10月に行います。全体を半分くらいの高さまで剪定し、整った形に仕立て直しましょう。春にも枝先を軽く剪定したほうが、分枝が促され花数が増えるのでおすすめです。夏に入ってから枝を切りすぎると花が咲かなくなってしまいます。開花期には、伸びすぎた枝や弱った枝を間引く程度がよいでしょう。
3月27日の誕生花(コンロンカ以外)
3月27日の誕生花は、コンロンカ以外にも複数あります。春の風物詩のひとつである「ナノハナ」や、学校の授業で育てることもある馴染み深い球根花「ヒヤシンス」なども、今日の誕生花のひとつです。それぞれの特徴や花言葉について、順番に解説していきましょう。どちらもやわらかな花色が印象的な、ギフトにぴったりの花ですよ。ちなみにそのほかの誕生花には、「ブライダルベール」や「ノースポール」があります。
3月27日の誕生花①ナノハナ
ナノハナ(菜の花)はアブラナ科の二年草です。早春に黄色い小花をたくさん咲かせ、畑や路肩を華やかに彩ります。古くから野菜として食べたり、油を採取したりするために育てられてきた、幅広い用途で活躍する花です。花言葉は「快活」「初々しい」「小さなしあわせ」など、春らしく明るいフレーズが揃いました。アレンジメントや花束などのフラワーギフトに仕立てて、大切な人に贈りたくなりますね。
3月27日の誕生花②ヒヤシンス
ヒヤシンスは耐寒性の秋植え球根花です。地中海東部沿岸~イラン、トルクメニスタン付近が原産で、日本には1863年に渡来したといわれます。ギリシャ神話に登場する美青年・ヒュアキントスが名前の由来で、彼の伝説にちなんだ花言葉も悲しいフレーズが多く並びました。「悲しみ(紫)」「嫉妬(赤)」の2色は特に、ギフトには不向きといえるでしょう。「控えめな愛らしさ(ピンク)」「不変(青)」などの花色がおすすめです。
3月27日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、3月27日にゆかりのあるものを紹介します。今日が誕生日のヴィルヘルム・レントゲンは、ドイツの物理学者です。1895年に新しい電磁波・X線の発見を報告し、その功績から第1回ノーベル物理学賞を受賞しました。彼の名前にちなんで、現在でも一般的に「レントゲン」と呼ばれていますね。
3月27日の誕生石
3月25日の誕生石は「パープル・ジルコン」です。屈折率が高くキラキラとした輝きが特徴的なジルコンのうち、紫色をしたものを指します。そのきらめきはダイヤモンドに匹敵するともいわれ、代替品としてもよく使われていますよ。ピアスやネックレスといったアクセサリーの流通も多く、女性ヘのギフトにもおすすめです。色の濃淡も豊富なので、相手に似合う色合いのものをセレクトしたいですね。
3月27日生まれの有名人
3月27日生まれ(星座はおひつじ座)の有名人には、以下のような人々がいます。アメリカ出身のマライア・キャリーさんは、世界的に有名なポップシンガーです。「7オクターブの歌声」というキャッチコピーで知られるように、突き抜けるようなハイトーンボイスが魅力的ですね。
- ヴィルヘルム・レントゲン(ドイツの物理学者)
- 田辺聖子さん(小説家)
- マライア・キャリーさん(アメリカの歌手)
3月27日の出来事・記念日
さくらの日
3月27日は「さくらの日」です。1992年、日本さくらの会が制定しました。3×9(さくら)=27の語呂合わせと、七十二候のひとつ「桜始開(さくらはじめてひらく)」が重なる時期であることが由来です。記念日をきっかけに、日本の文化や風土についてあらためて考える日とされています。古くから日本人に愛されてきたサクラは、日本の春を代表する花ですね。
夏の室内花にコンロンカがおすすめ
熱帯では庭木としても人気の高いコンロンカですが、日本の気候では温度管理が難しいため、鉢花として育てるのが一般的です。庭先はもちろん、室内に飾って楽しむことも可能ですよ。ひらひらと大きな萼片を持つ花は一株でも存在感抜群で、周囲を神秘的な雰囲気に彩ります。中国の伝説にちなんだ「神話」という花言葉も、ほかの花ではなかなか聞かないめずらしいフレーズですね。
出典:写真AC