スターチスの花言葉とは？色別の意味・由来やドライフラワーについても

スターチスは世界各地の海岸や砂地に分布する、イソマツ科の植物です。開花期は5月～7月で、花茎の先にピンクや白、紫などのあざやかな花をまとまって咲かせます。アレンジメントや花束としての汎用性も高く、生花店では一年を通して取り扱いのある植物ですよ。日本ではシヌアータ、カスピア、ラティフォリア、シネンシス系などが主に栽培されています。平均で10日～14日程度と、花持ちがよいことも魅力です。

スターチス（英語では「Statice」）は、ギリシャ語の「statizo：止める」が語源です。これはかつて、スターチスが薬草として用いられていたことにちなみます。痛みや症状を「止める」効果がある花、という意味ですね。また、浜辺に分布すること、花の形が匙（さじ）に似ていることが、和名「ハナハマサジ（花浜匙）」の由来といわれます。ちなみに花に見える部分は、実際には萼（がく）という部分です。

スターチスの原種は、「リモニウム・シヌアツム」と呼ばれます。地中海～アジアを原産とする種類です。対して、複数のスターチスを交雑した品種を「ハイブリッドスターチス」と呼びます。ハイブリッドスターチスの中でも大きく2つに分類され、カスミソウのように細かい花を持つものと、白や黄色・ピンクなどの花色を持つ「シネンシス系」がありますよ。品種によって花色や花姿が変わる点も、スターチスの魅力のひとつですね。

スターチス全体に共通する花言葉は、「変わらない心」「変わらない誓い」「途絶えない記憶」です。いずれも永遠や継続を意味する単語の入った、ロマンティックなフレーズですね。すっきりとした花姿にこのような素敵な花言葉を持つスターチスは、女性へのギフトにも非常に人気があります。生涯変わらない愛を誓うプロポーズのシーンにも、スターチスは最適ですね。

素敵な花言葉がついているのは、スターチスの性質が関係しています。スターチスはドライフラワーの花材としてもよく利用される花で、乾燥させてもあざやかな色がいつまでも褪せずに残ります。そうした特徴が、不変を意味するフレーズがつけられている由来です。大切な相手へギフトとして贈るとき、あわせて伝えたくなるかもしれません。色別の花言葉にも、この由来は関係しています。

しっとりと落ち着いた雰囲気が魅力の紫色のスターチスには「しとやか」「上品」といった花言葉がつけられています。どちらも色のイメージにぴったりのフレーズですね。恋人はもちろん上司や同僚など、年齢・関係性を問わずギフトに添えやすいのも魅力です。白や薄い青などの同系色でまとめると、スタイリッシュな印象の花束に仕立てられますよ。

ピンク色のスターチスには、共通する花言葉と意味の似た「永久不変」というフレーズがつけられています。華やかなピンク色のスターチスは、特に若い女性への贈りものにおすすめですよ。花色の濃淡やあわせる花によっても、雰囲気はかなり変わります。薄い黄色・水色などとあわせてキュートにまとめてもよいですし、ピンク一色で大きな花束をつくっても、とても儚げでロマンティックですね。

明るい花色がミモザやナノハナにも似た黄色いスターチスの花言葉は「愛の喜び」「誠実」です。こちらもさわやかで前向きな意味を持つ、ギフトに向いたフレーズですね。ふんわりとした色合いでほかの花を邪魔しないので、花束やアレンジメントは濃いオレンジの花とあわせたり、コントラストの強い紫系をあわせたりと、いろいろな楽しみ方があります。