薪割り用の斧の選び方
選び方①安全性(抜けにくさ)
安全性は、選び方の重要な要素です。斧は楔(クサビ)といわれる鉄を打ち込んで木製の柄を開かせて緩み止めをしており、長年使っていると楔が緩んで刃が飛んでいく危険があります。緩んでいたらハンマーで叩いて締め直せばよいのですが、チェックを怠ってしまうこともあるでしょう。円形の楔や二重の金具が付いている斧、柄と一体になっているフルタングを選ぶと安全性が高まります。
選び方②柄の長さ
選ぶときは、柄の長さのチェックも欠かせません。柄が長い大きなサイズは、遠心力が強く薪を割りやすくなります。強力ですがキャンプ場で手に入れてきた薪には少々オーバースペックで、持ち運びに不便です。メーカーも片手で振り回すのに最適なサイズとして40cm前後をラインナップしています。初めて手斧を買う方は、そのサイズを目安にしましょう。
ボタニ子
比較的力の弱い女性は、小型の種類を選んでおくのが安全かもしれませんね!
選び方③重さ
手斧は重いほど割る力が強力になります。しかし、振り上げるのが大変で、柄が長いものと同様、持ち運びも不便です。焚き火に使う薪サイズにカットするのであればおよそ600gが人気もあり、扱いやすくおすすめです。「600gでも、力に自信がない」という人は、少し効率は落ちますが600gよりも小型のものを選びましょう。薪を割るときは、ハンマー併用やバトニングで割る方法もあるため安心ですよ。
選び方④刃の材質
研いで長く使ううえでは、刃は品質が高いものを使用しているほうが安心です。斧は各国で作られていますが、なかでもスウェーデンが特に有名です。スウェーデンの鋼は硬さだけでなく靭性、耐摩耗性に優れた最強の鋼といわれています。ただ硬いだけの鋼は刃先が欠けやすく斧に向いていません。
ボタニ子
値段は、刃の品質がよければ高くなるわ。予算を考えたときは、重要度としては下げてもいい要素かも。
おすすめ薪割り用の斧ランキング【12位~6位】
12位:手斧【WALTHER(ワルサー)】
手斧【WALTHER】
参考価格: 6,400円
ドイツの銃器メーカーのワルサーが作った、黒一色のかっこいい手斧です。ミリタリー好きに人気のデザインで、加えてフルタングで外れる心配がありません。柄から刃にかけて樹脂で覆われており、樹脂の柄は抜けないように一部ゴム素材があしらわれ、口コミでもデザインと安全性が評価されています。サイズもちょうどよく、手斧初心者でも使いやすいです。
安全性 | ◎フルタング(刃と柄が一体) |
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刃の材質 | 炭素鋼 |
重量 | 800g |
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柄の長さ | 360mm |
11位:E24A【Estwing(エストウイング)】
E24A【Estwing(エストウイング)】
参考価格: 7,797円
刃から柄まで一体になっており、グリップに本革が巻かれているかっこいいデザインです。刃が薄いものの重量もあるためパワーも十分、最強といわれる一本です。サイズも少し小振りで、比較的持ち運びもしやすく使い勝手よいことも評価できるでしょう。
安全性 | ◎フルタング(刃と柄が一体) |
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刃の材質 | 不明 |
重量 | 800g |
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柄の長さ | 330mm |
10位:焚火ノ手斧 YOKI【クイックキャンプ】
焚火ノ手斧 YOKI【クイックキャンプ】
参考価格: 8,800円
クイックキャンプの手斧の柄は、近年人気の木製です。越後の鍛冶職人により鍛錬された斧刃を燕三条で仕上げた品質の、和刃洋柄の手斧です。和斧らしい幅の狭い刃に洋風な柄がオシャレでかっこいい印象を与えます。緩み止めは二重になっており、品質・安全性の評価は値段以上といえるでしょう。柄が300mmと比較的小型で、加えて軽めで持ち運びに便利なことも好評です。
安全性 | ◎(二重のL字楔あり) |
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刃の材質 | 炭素鋼 |
重量 | 約680g |
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柄の長さ | 約300mm |
9位:TSURUBAMI燕三条乃斧【ユニフレーム】
TSURUBAMI【ユニフレーム】
参考価格: 6,000円
人気のキャンプメーカー「ユニフレーム」の燕三条乃斧は、ほかの斧と比較して刃が薄く柄も樹脂製で短く小型です。強い力が求められる広葉樹の薪割りには向いていませんが、少ない力で刃が噛むためハンマー併用またはバトニングする人におすすめです。小枝を折るのに便利な溝も付いており、コンパクトで軽量なため、焚付用に持っておきたい一本です。
安全性 | 〇(刃がグリップ部分まで一体) |
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刃の材質 | 高炭素鋼 |
重量 | 約450g |
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柄の長さ | 約275mm |
8位:手斧HGPS-0.6-360【バーコ】
HGPS-0.6-360【バーコ】
参考価格: 2,500円
大人気ハスクバーナーと同じスウェーデンのメーカーが作った信頼性の高い手斧です。オレンジのデザインがオシャレでかっこいい印象を与えます。800gの重さでパワーはありますが、ヘッドが薄い点がややデメリットといえるでしょう。しかし、ほどよく扱いやすい重量や、高品質な刃でいて値段が安いことで人気を集めています。
安全性 | 〇(楔あり) |
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刃の材質 | スウェーデン鋼 |
重量 | 約800g |
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柄の長さ | 約360mm |
7位:薪割り手斧【Lifinsky】
薪割り手斧【Lifinsky】
参考価格: 1,800円
赤いヘッドがオシャレで、キャンプ場でよく目立つ手斧です。サイズも重量もちょうどよく、バランスがとれています。作りにやや難があるという評価が見かけられるものの、値段が圧倒的に安いのにもかかわらず円形の楔が打たれており、安全性は高いといえます。最初の一本としてお試しに買ってみるのがおすすめです。
安全性 | ◎(円形の楔あり) |
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刃の材質 | 鋼 |
重量 | 約800g |
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柄の長さ | 約370mm |
6位:ヒュッテ【ØYO(オヨ)】
ヒュッテ【ØYO(オヨ)】
参考価格: 9,900円
1882年からのノルウェーの老舗斧メーカーが作る手斧は、高い信頼性があります。バットにも使われるタモ材を柄に使い、鋼も硬軟のバランスがとれた合金が使用されています。柄の色味が特徴的な濃い茶色で、全体的に渋くてクールなデザインです。品質、サイズ、安全性が揃った高い評価の手斧だけあって値段が少し高めです。
安全性 | ◎(円形の楔あり) |
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刃の材質 | 合金 |
重量 | 約500g |
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柄の長さ | 約340mm |
出典:写真AC