ウッドデッキについて
ウッドデッキとは、木で作られたテラススペースのことです。日本においては1980年代頃から普及し始めました。業者に頼んで設置してもらうこともできますが、近年は自分でウッドデッキを作れるDIYキットなども販売されていて人気です。
樹脂製ウッドデッキについて
樹脂製ウッドデッキは、樹脂を活用して作られたウッドデッキのことです。この中で樹脂だけを使って作られたものを「樹脂木」、樹脂だけではなく木の粉を混ぜ合わせて作られたものを「人工木」と呼んで区別することもあります。耐久性が高くメンテナンスしやすいことなどから人気を集めている素材です。
天然材ウッドデッキについて
天然材ウッドデッキは、その名の通り天然の木材を使ったウッドデッキです。木の種類や加工処理によって耐久年数や価格などが大きく違います。使用される木材はスギやヒノキ、パイン材などホームセンターで手軽に購入できる木材のほかに、イタウバやウリン、イペといったとても頑丈で耐用年数の長いものも人気です。
ウッドパネルとの違い
リビングルームの延長のような形で、地面より一段高く作られるウッドデッキに対し、ウッドパネルはベランダやバルコニー、庭など地面に直接敷くよう作られたものです。1枚が30cm×30cm程度の大きさで、ホームセンターなどで購入できます。ウッドデッキに関心があっても庭がない場合や、大掛かりな設置作業にためらいがある場合などに検討してみてください。
樹脂製ウッドデッキのメリット
樹脂製ウッドデッキには天然木とはまた違う魅力的なメリットがあります。両者の違いを抑え、ウッドデッキ選びに役立ててください。
①耐久性が高い
樹脂製ウッドデッキの魅力のひとつが耐久性の高さです。天然材と比較すると、水が染み込みにくく腐りにくいので、耐用年数が比較的長くなります。購入する商品にもよりますが、10年~15年程度が目安です。
②手間がかからない
樹脂製は、メンテナンスがほとんど必要ありません。手間がかからず、長く使える点が特徴です。天然材でも10年以上使用できるものはありますが、長く使用するためには防腐処理や防虫処理といった定期的なメンテナンスが不可欠です。また使用しているうちにささくれやトゲができてしまい危ないので、サンドペーパーなどを使った表面のケアも必要になります。
汚れたら掃除しよう
メンテナンスが不要とはいえ、最低限の掃除は必要です。汚れがついたまま放置しておけば劣化を早める原因になります。樹脂製であっても汚れたときはきちんと掃除しておきましょう。デッキブラシなどを使って掃除してもかまいません。水に強いため、高圧洗浄機も使用可能です。それでも落ちにくい汚れは天然材同様サンドペーパーなどを使用して落とせます。
③品質が安定している
樹脂製は人工的に作られた材料を使用するので、品質が安定しています。天然材は原材料の木によって仕上がりに少なからず違いが出ますが、樹脂製だと品質にブレがありません。また、長く使用していくにつれ色などが変化しやすい天然材に対して退色も目立たないのも特徴です。
④湿気に強い
樹脂製ウッドデッキは水が染み込みにくいため、湿気の多い環境でも劣化しにくくなっています。日当たりの悪い場所においても、耐用年数にほとんど影響はありません。天然材は日陰など湿気が多くなりがちな場所に設置しておくと腐りやすいので、日当たりのよい場所を選んで設置する必要があります。
⑤シロアリの心配が少ない
天然材はシロアリ虫害のリスクも抱えています。そのため、定期的な防虫処理はかかせません。樹脂製のウッドデッキであれば、まれにかじられる程度のことはあっても、天然材のようにボロボロになるまで食われる可能性は低いです。また防虫剤による人体や環境への影響が心配な場合にも、樹脂製がおすすめです。
⑥加工が簡単
商品にもよりますが、樹脂製は加工しやすいものが多いのでDIYにもおすすめです。ただし樹脂を含むため、加工時の木粉はできる限り吸い込まないように注意してくださいね。
出典:写真AC