ペール缶を使った竹炭の作り方
ペール缶を使った竹炭作りは、BBQコンロを使った作り方よりも少し本格的になりますが、缶の容量が大きく密閉度も高いため、より大量に品質のよい竹炭ができあがります。焼きあがりまで一気に工程を進める必要があり、冷やすのに時間がかかるためゆっくり時間が過ごせるときに作るのがおすすめです。工程自体は簡単のため、ぜひ挑戦してみてくださいね。
用意するもの
- ペール缶
- 金網
- 炭にする竹
- ブロックとレンガ
- 煙突用の金属製の筒
- 通気口用の金属製の筒
- 針金
- シャベル
- 燃料と着火剤
作り方
①竹を切って缶につめる
基本的にこの工程はBBQコンロでの作り方と一緒です。お菓子の空き缶と比較するとペール缶は高さがある分、長めの竹炭を大量に作ることができます。竹をつめたペール缶は逆さまにした状態で焼くため、竹はできる限りぎゅうぎゅうに缶の中につめこんでください。ペール缶を逆さまにしても竹が落ちてこないことを確認しましょう。
②ブロックとレンガを配置し、ペール缶に煙突をつける
燃料を囲むように地面にブロックをT字型に並べ、ブロックの間にすきまを埋めるようにレンガを十字形に置きます。ペール缶を逆さまにして、煙の出口となる煙突を缶の周りに針金で取り付けてください。ブロックの上に金網を置き、金網の上に自分から見て煙突が奥になるようペール缶を置きましょう。
③ある程度燃やし、煙突の周りに土をかける
火の勢いが増して煙がもくもくと上がるようになってきたら、煙突以外の場所から煙が出ないように煙突の周りに土をかけます。このとき、金網のすきまから小石を入れた後に土をかけるがポイントです。小石が壁となって土で煙突の穴が埋まるのを防ぎます。手前のレンガを外し、ペール缶の中に火がよく入るようにうちわなどで空気を送り込みましょう。
④通気口を取り付け、缶の半分程度まで土をかける
手前の2つのブロックの間に通気口となる金属の筒を置きます。筒を置いたら、通気口と煙突以外に空気が入り込まないようにペール缶の周りに土をかけましょう。このあとは必要に応じて通気口から空気を送り込みます。中が見えないため、煙の色を見て次の工程に移るタイミングを測ってください。黄色い煙が白くなり、白い煙が青白くなったら次の行程です。
⑤煙が透明になったら空気を送り込む
火力にもよりますが、1〜2時間ほどで青白い煙が透明になります。煙が透明になってきたら煙突の部分以外の土とレンガを取り除き、空気をゆっくり缶の中に送り込んでください。煙突と通気口は外して大丈夫です。15分くらいかけて、徐々にうちわなどで内部の空気の量を増やしていきましょう。このタイミングで空気を送り込むことで質の高い竹炭に仕上がりますよ。
⑥全体に土をかける
適度に空気がまわったら煙突を取り外し、ペール缶の中に空気がこれ以上入らないように遮断してください。これ以上空気を送り続けると竹が灰になってしまいます。取り除いていたレンガを元の位置に戻し、ペール缶の上に豪快に土をかぶせましょう。このまま中の温度が下がるまでひたすら待てば完成です。翌朝まで待てば冷えた状態で竹炭を取り出すことができます。
無煙炭化器でも作れる?
無煙炭化器でも簡単に竹炭を作ることができます。無煙炭化器とは、穴の空いたすり鉢のような形をした金属の製品で、木材や竹などを燃やしたときに煙が出にくくしてくれる製品です。地面においた無煙炭化器の中に燃料と竹を入れ、30分程度燃やし続ければ、底の方にある竹が蒸し焼き状態となり、竹炭ができあがります。
出典:筆者作成