便利な「竹炭」とは？初心者でもチャレンジしやすい作り方を解説

初心者でも簡単に挑戦できる竹炭作りですが、強い火力で燃やし続ける必要があることと、大量の煙と臭いが出ることが理由で、どこでも作れるわけではありません。火を使う関係上危険も伴うので、竹炭作りに取り掛かる前に、自分が竹炭作りを予定している場所が本当に適した場所か見極めてから作業しましょう。

BBQをいつも自宅の庭でやっている、という家であれば自宅で竹炭作りをしても大丈夫かもしれません。しかし自宅での竹炭作りはBBQ以上に煙と臭いが大量発生するため注意が必要です。特に炭化の過程で出てくる竹酢液は鼻にツンとくるような独特の臭いが発生します。ご近所の方の迷惑にならない場所で行いましょう。

竹炭作りは、燃やすところから冷却するまで半日～1日程度時間が必要になります。ゆったりと時間を過ごせるキャンプのときなら、イベントととしても竹炭作りがぴったりです。自宅と違って大量の煙や臭いも、キャンプ場なら気になりません。竹炭を作る過程で出てくる煙と臭いは虫が嫌います。キャンプをしながらの竹炭作りなら、虫除け効果も期待できて一石二鳥ですね。

手作り竹炭にチャレンジした後は、作った竹炭を十分に楽しみたいですね。竹炭はインドアでもアウトドアでも簡単に使用できる万能アイテムです。炭という性質上燃えやすいもののため、置く場所や扱い方に注意して、燃料として使う場合以外は火の気がある場所では使わないように気をつけてください。

アウトドアでは竹炭を砕いたり燃やしたりして使うことから、ゆがみがあったり割れてしまったりした竹炭も十分使えます。最初からきれいな竹炭を作るのは難しいかもしれないため、まずはアウトドアでの使用を目指して竹炭を作ってみるのもよいですね。調理に園芸に竹炭が大活躍してくれますよ。

薪に比べ火力は弱いものの、火が安定していて調理に向いているのが炭です。手作りの竹炭で七輪の調理に挑戦するのもよいかもしれません。一度に大量の竹炭はできあがらないため、木炭に竹炭を加えて七輪で調理してみましょう。七輪でいつもとは一味違う焼き料理が楽しめます。七輪の中で炭がぱちぱちと燃える音を聞くだけでいやしになるでしょう。

竹炭は家庭菜園の肥料にもおすすめです。竹炭に含まれるミネラル分が土に分解されていく過程で、水はけと水持ちのよい元気で栄養豊かな土を作れます。初心者の場合は特に、竹炭を作る過程でどうしても割れたり曲がったりした竹炭ができてしまうため、そんな竹炭を砕いて肥料にしてみてください。野菜だけでなく花や植物の肥料にもなりますよ。

竹炭はインドアでも活躍します。室内で使うときは、見た目のきれいな竹炭をそのままカゴなどに置いてインテリアにするのもよいですね。もちろん割れてしまった竹炭でも袋の中に入れて吊るしたり置いたりすれば活躍するため、捨てずに取っておいてください。多方面に活躍する竹炭の効果を家の中でも満喫しましょう。

竹炭の表面に開いた無数の細かな穴には、臭いや湿度を吸い込む効果があります。特に低温で焼かれた竹炭にはアンモニアなどアルカリ性の臭いを吸収しやすい特徴があるため、トイレや玄関に置いて消臭剤として使ってみましょう。ほかにも靴箱や冷蔵庫などの部屋の中で臭いが気になるところに置くのがおすすめです。

竹炭の細かな穴は水分を吸収しやすく、湿度の多いところでは除湿効果が期待できます。そのためカビ抑制にも竹炭が有効です。また竹炭は空気が乾燥していると水分の放出もできるため、除湿しても部屋の空気が乾燥しすぎることはありません。寝室に竹炭を置いておけば快適な睡眠時間を過ごせそうですね。

子どもと一緒に竹炭作りをすれば、竹が炭になる過程を知ることで環境や火の正しい使い方について学ぶ機会になります。竹炭作りは、エネルギー不足が問題になっている現代社会でエコライフを実践するチャンスです。ゆっくりひたすら竹炭ができあがるのを待つひとときはいやしになるでしょう。比較的簡単にできる自家製竹炭作りにぜひチャレンジしてみてくださいね。