不思議なフォルムのグリーンネックレス
グリーンネックレスはキク科セネキオ属の多肉植物です。名前からもわかるようにぷっくりと丸い緑色の葉がネックレスのように連なるのが特徴で、「緑の鈴」という和名を持っています。ツルがよく伸びることから鉢植えだけでなくハンギングにしてもよく映え、観葉植物や室内インテリアとしても人気です。秋~冬にかけては葉の先端に白い花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。
ボタニ子
ボタ爺
グリーンネックレスを増やすなら「挿し木(葉挿し)」「水挿し」「株分け」の3種類がおすすめじゃ。さっそくやり方を見ていこう!
グリーンネックレスの増やし方【挿し木(葉挿し)】
グリーンネックレスを増やすのなら「挿し木(葉挿し)」が簡単でおすすめです。特に多肉植物栽培初心者の方は、ほかの増やし方よりも失敗が少ない挿し木をまずは試してみてください。「葉が土に触れているだけで根が出る」といわれるほど、グリーンネックレスは挿し木に向いています。
必要なもの
- グリーンネックレスの株
- 植木鉢
- 鉢底石と鉢底ネット
- 土
- 霧吹き
- ハサミ
土は多肉植物用の培養土を使うと簡単でおすすめです。自作する場合は腐葉土を使うのではなく、水はけをよくするためにも赤玉土やパーライト、軽石などを混ぜて作ります。割合の例を挙げるなら腐葉土2:赤玉土5:パーライト3などです。挿し木後は水を与え過ぎると枯れたり腐ったりするのでジョウロでの水やりはしません。適度な水やりをするためにも霧吹きを使いましょう。
ボタニ子
菌の繁殖を防ぐため、ハサミはアルコール消毒したりコンロの火であぶったりしてから使ってね!
おすすめの時期
グリーンネックレスを挿し木するなら、成長期である4月~6月と暑さが和らいだ後の9月~11月頃が適期です。どちらの時期でも構いませんが、挿し木が初めての方は挿し木後の苗が成長しやすい暖かな時期にするほうが失敗が少なくおすすめです。
挿し木(葉挿し)のやり方
先端から15~20cmほどの長さでカットして挿し穂を作ります。葉が少なすぎるとうまく発根しないこともあり、少なくても10枚以上の葉があるように調整してください。植木鉢に鉢底石と鉢底ネットを敷いて鉢の7割ほどまで土を入れます。その上に挿し穂を寝かせるように並べましょう。上から軽く土をかけたら、霧吹きで水をかけて完了です。
葉をカットしないまま挿し木できると聞きました。本当ですか?
一般的に挿し木や葉挿しは枝や葉を切り取って挿し穂を作りますが、グリーンネックレスの場合はカットしなくても挿し木ができます。土を入れた植木鉢を用意したら、増やしたい株の鉢の横に置きましょう。枝を切り離さずに枝先を用意した植木鉢に15~20cmほど渦を巻くようにのせ、上から軽く土をかけます。発根が確認できたらちょうどよい長さでカットして完了です。
挿し木(葉挿し)後の管理
負担を減らすためにも挿し木後は風通しのよい半日陰で管理します。水を与え過ぎると腐る原因になるので、土が乾いたタイミングで霧吹きで適度に水を与えましょう。2週間ほどで発根し1~2ヶ月ほどで根が落ち着いてきます。根が落ち着いた後は通常通りの育て方で管理してください。
グリーンネックレスの増やし方【水挿し】
多肉植物は過湿状態を苦手としますが、グリーンネックレスは多肉植物の中でも比較的多湿に強いこともあり「水挿し」で増やす方法もあります。剪定後に枝がたくさん余った際には、水に挿して増やしてみましょう。ただしいつまでも水に挿したままだと根腐れや生育不良を起こすなど失敗することも多く、発根後は土に植え替えて育てることをおすすめします。
ボタニ子
ハイドロカルチャーなどを利用して水耕栽培もできるけど、多肉植物栽培初心者の人は失敗しやすいかも。
必要なもの
- グリーンネックレスの株
- 瓶などの容器
- ハサミ
水挿しのよい点は「準備する道具が少ない」ことです。瓶などの容器と水さえあれば、どこでも気軽に始められます。容器はどんなものでも構いませんが、発根が確認できる透明な瓶などがおすすめです。あまり大きいと挿し穂が安定しないため、10cmほどの高さのものを選びましょう。
ボタ爺
切り口を長く水につけることもあって、菌が付着していると腐りやすくなるんじゃ。挿し穂を作る際はハサミを消毒してから使うんじゃぞ!
おすすめの時期
グリーンネックレスを増やしたいので、水挿しに挑戦するよ!
— ふくいさくら (@fukui_sakura) April 4, 2022
成功したことないんだけどね!
那智の御滝のご利益を信じて……!!
がんばだよー! pic.twitter.com/SVLesqwYSn
水挿しはいつでもできますが発根後は土に植え替える必要があり、植え替え後に成長を促すためにも暖かな4月~6月がおすすめです。暑い時期を避けた9月~11月でも大丈夫ですがその後の成長はゆっくりになり、しっかり発根していないと寒い時期を乗り越えられず枯れることもあるので気をつけましょう。
水挿しのやり方
9月に水挿しにしたグリーンネックレス。最後の一本がいつまで経っても発根しなかったけど3ヶ月経って漸く出たと思ったらあっという間にこんなにモジャになりました😳根っこだけど遅咲きタイプ?
— mari_cheer🐈🐈 (@mari_cheer) January 10, 2019
元は全部同じ株のはずなのに発根までの時間差がかなりある🌵多肉面白いな~ pic.twitter.com/R5F2W7DFW9
挿し木(葉挿し)のときと同様に、先端から15~20cmほどの位置でカットして挿し穂を作りましょう。葉は10個以上ついているのが理想です。瓶などの容器に半分ほど水を入れたら、後は挿し穂が半分浸かるように水に挿すだけです。発根までは2週間ほどかかります。
水挿し後の管理
水挿しは切り口が常に水に浸かった状態で腐りやすく、成功させるためには毎日の水交換が大切です。明るく風通しのよい半日陰で管理し、しっかりと発根するのを待ちましょう。多肉植物ということもありそのまま水栽培するのは難しいので、発根が確認できたら植木鉢に植え替えてください。
ボタニ子
次も引き続きグリーンネックレスの増やし方について説明していくよ!
コロンとかわいい多肉植物「グリーンネックレス」は、実は簡単に増やせちゃうんだって!