レデボウリアについて
南アフリカに自生するレデボウリアは、球根植物の一種です。もともとは山野草として扱われていましたが、近年では多肉植物としても扱われ、幅広い層の植物愛好家に人気があります。レデボウリアの仲間は、大きくなっても草丈10cm程度とそれほど大きくならず、丈夫で育てやすいのも魅力の1つです。
レデボウリアの基本情報
科名 | クサキカズラ科 |
属名 | レデボウリア属 |
原産地 | 南アフリカ |
形態 | 球根植物・多年草 |
開花期 | 4~6月 |
耐暑性 | やや強い |
耐寒性 | やや強い |
レデボウリアの自生地
レデボウリアは、南アフリカの草原地帯に自生している植物です。夏場は雨が多いですが、冬場は乾燥した環境で、岩の陰や他の草花の陰に生えています。そのため、冬場の乾燥に備えて球根部に水分を溜めていると考えられています。現地の環境をイメージしてみると、育てるときのイメージも湧きやすくなるではないでしょうか。
夏型の植物
レデボウリアは、春から秋にかけて生育する夏型の植物です。寒くなると地上部の葉を落とし、球根だけの状態で越冬しますが、春になると新たな葉が芽生えてきます。春から初夏にかけて花を咲かせ、種で増殖するのはもちろん、球根部が分球しても増殖していきます。
レデボウリアの育て方
丈夫なレデボウリアは、育て方もそれほど難しくありません。しかし、間違った育て方をしてしまうと、いくら丈夫なレデボウリアといえども枯れてしまいます。ここでは、レデボウリアの育て方のポイントを紹介していきます。
育て方①用土
レデボウリアは蒸れに弱いため、水はけのよい用土が適しています。初心者の方は、市販の多肉植物用の用土を使うと手軽に栽培を始められます。メーカーや製品によって多少、水はけ具合が違うため、土の乾き具合を見ながら水やりを調整しましょう。
自作する場合
自分で用土を配合する場合は「赤玉土:鹿沼土:軽石:くん炭」を「4:4:1:1」の割合で混ぜたものをベースにしましょう。排水性を高めたい場合は軽石を、保水性を高めたい場合は赤玉土を増やしましょう。自宅の環境にあわせて調整してみてください。
育て方②置き場所
春~秋の置き場所
生育期である春~夏の置き場所は、風通しと日当たりがよい場所が適しています。屋外であれば半日陰の軒下、室内であれば南向きの部屋の窓際がおすすめです。春先は、朝方に冷え込む日もあるため、屋外に置く場合は、天気予報を見ながら夜間は室内に取り込んでください。
冬の置き場所
休眠期である冬の置き場所は、暖かい室内が適しています。冬場のレデボウリアは落葉しているため、日当たりは気にしなくても大丈夫です。また種類によっては耐寒性が強く、屋外での越冬も可能です。しかし、気象条件によっては枯れてしまうため注意してください。
育て方③水やり・追肥
春~秋の水やり
春~秋のレデボウリアには、2~3日に1回程度たっぷりの水やりをしましょう。鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと水やりをすることで、鉢内の老廃物を流し、酸素を隅々まで供給できます。また、真夏は日中に水やりをしてしまうと、蒸れの原因となるため、朝晩の涼しい時間帯を選んでください。
冬の水やり
レデボウリアが休眠している冬場の水やりは、1カ月に1回、土が軽く濡れる程度にします。夏場と反対で、夕方に水やりをしてしまうと翌朝の冷え込みで凍ってしまうことがあるため、晴れた日の日中にしてください。
追肥
レデボウリアには、月に1回程度追肥します。粒状の緩効性肥料を株元に転がしておくか、液体肥料を水やりをかねて与えてください。もともと栄養分が少ない土地に自生している植物で、一般的な草花ほど肥料を必要としません。肥料の与えすぎは、徒長の原因となるため注意しましょう。
育て方④植え替え
レデボウリアの植え替えをするときは、まず鉢から苗を抜き、古い土を落として根をほぐします。傷んだ根や細い根を取り除き、1/3ほどに切り詰めましょう。鉢に鉢底石、用土を半分ほど入れたらレデボウリアを仮置きし、場所を決めて周りに用土を足していきます。最後に、割りばしなどの棒で用土を突いて根の隙間に用土が行き渡るように整えます。
植え替えの時期と注意点
レデボウリアを植え替える時期は、生育期である春から初夏が適しています。休眠している冬場は、植え替えないように気をつけてください。夏の終わりから秋にかけては、植え替え後、根が定着する前に冬を迎える可能性があるためおすすめできません。植え替え後は、水やりを控えて1週間ほど日陰で管理し、徐々に明るい場所へと移動しましょう。