ドルフィンネックレスはどんな植物?
たくさんのイルカが跳ねながら連なっているように見える、ドルフィンネックレス。大切に育ててできるだけ長く楽しみたいですね。どんな植物なのでしょうか?
ドルフィンネックレスの基本情報
分類 | 多肉植物 |
属名 | セネシオ |
交配 | グリーンネックレスと七宝樹の交配種 |
流通名 | ドルフィンネックレス、ペレグリヌス |
耐寒性 | 強(ー1℃~ー2℃) |
耐暑性 | 強 |
グリーンネックレス、三日月ネックレスの仲間です。 |
名前の由来
葉の形が跳ねているイルカのように見えることから、この名前が付けられています。
学名について
学名は、Senecio peregrinusとしているところが多くありますが、交配種なので、親のグリーンネックレスの学名(Senecio rowleyanus)を表示しているところもあります。(学名は交配種の場合付けないことが多い。)
特徴
下に垂れ下がるように茎を伸ばします。花より葉を楽しむ植物です。屋外での管理ができます。肥料はあまり必要ありません。多肉植物に分類されていて、生長する時期と生長しない時期があります。観葉植物として楽しむことができます。
ドルフィンネックレスの花言葉
葉がかわいらしいドルフィンネックレスですが、春に白い花をつけます。花言葉はどうでしょうか。
花言葉
ドルフィンネックレスの花言葉は、「豊富」「健やかな成長」「青春の思い出」です。グリーンネックレスと同じ花言葉です。
ドルフィンネックレスの育て方
置き場所
ドルフィンネックレスは、多肉植物に分類されるので乾燥に強いほうですが、栽培に注意が必要です。長く楽しむにはどんなふうに育てるとよいのでしょうか。
春から秋は、強い日差しが当たらない屋外で育てることができます。観葉植物として室内に置く場合は、レース越しの光が当たる、明るい場所に置きましょう。冬は直射日光が当たる日当たりの良い場所に置きましょう。
用土
市販の園芸用土と赤玉土を半々に混ぜたものがおすすめです。肥料分が含まれる市販の専用土を使う場合は、観葉植物用の土を使うと簡単に植え付けや植え替えが出来ます。
植え付け
ポットで購入した場合は、一回り大きい鉢に植えつけましょう。鉢底ネットを敷き、鉢底石をいれて、用土を入れますが、土の部分は深過ぎないようにします。今まで店内に置かれていた苗は急に日当たりの良い場所に置くと葉焼けを起こすので避けます。
植え替え
生長期の春と秋が植え替えの適期です。それ以外の季節に行う時は、根を傷めないように注意しましょう。冬はおすすめしません。植え替え直後は日当たりに特に注意します。
水やり
春と秋には、土の表面が乾いたらたっぷり水をあげましょう。夏は断水を心がけます。元気がない時は、土の表面が潤う程度に、水を与えます。冬は半月から1か月に1度、土の表面が濡れる程度に与えます。
肥料
肥料は春と秋に与えます。緩効性化成肥料を2か月に1度少量与えるか、薄めた液体肥料を1か月に1度与えてもよいです。多肉植物の中には肥料がほとんど要らない品種がありますが、セネシオ属は肥料を好みます。
手入れ
枯れた葉はこまめに取り除いて風通しを良くします。伸び過ぎた茎は、カットして挿し芽にしたほうが元株が長持ちします。挿し芽は水耕栽培で発根させ、その後用土に植え替えます。
病気と害虫
病気の心配はほとんどありません。夜盗虫などの芋虫やバッタなどの昆虫が葉を食べることがあります。
ドルフィンネックレスの増やし方
伸びすぎたドルフィンネックレスはカットして、挿し芽にして増やすことができます。多肉植物ですが、セネシオ属は葉挿しでの増やし方は難しいです。増やし方は2種類あります。おすすめの増やし方は水耕栽培で発根させた後、鉢に植えつける方法です。
時期
春から秋が適期です。それ以外の季節は発根しにくいので避けましょう。
増やし方①水耕栽培で発根させる方法
準備するもの
はさみ、水を張った器、清潔な用土、鉢、鉢底石、鉢底ネット、ピンセット。
挿し芽の手順①カット~発根まで
伸びすぎたドルフィンネックレスの茎をカットし(15cm程度)、水を張った器に挿します。その後発根して、しっかり根が伸びたら、用土に植え付けます。
挿し芽の手順②発根した苗の植え付け
鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、清潔な用土を少々入れます。発根したドルフィンネックレスを置き、根に土をかぶせ、安定させます。水をたっぷり与えると、元気になります。
増やし方②用土に直接挿す方法
準備するもの
はさみ、清潔な用土、鉢、鉢底石、鉢底ネット、ピンセット。
挿し芽の手順
伸びすぎたドルフィンネックレスの茎をカットし(15cm程度)、切り口を乾かします。気根があればそれを用土に挿し、ない場合は切り口を土に挿します。根付くまでは日当たりが良い所で管理するのではなく、明るい日陰で用土が乾かないように管理します。
挿し芽の育て方
根が張るまでは、土の表面が乾く頃に水をたっぷり与えましょう。水耕栽培をしていたので、水をたっぷり与えても根腐れすることはありません。水のやりすぎには注意が必要です。日当たりにも注意します。直射日光を避け、明るい日陰で管理します。
葉挿しは難しい
多肉植物は、葉挿しで増やせるものが多いのですが、セネシオ属の多肉植物は、葉挿しで増やすことが難しいです。ドルフィンネックレスの葉は黄色くなって腐りやすいです。挿し芽で増やしましょう。
出典:筆者撮影