子持ち蓮華とは
子持ち蓮華とは日本原産の多肉植物の一種で、バラのようなロゼット状の葉がついているのが特徴です。子持ち蓮華は、子株(ランナー)をぴょんぴょんと伸ばして増えていきます。このランナーが地面に着くと発根して横に大きく伸びるのです。繁殖力がとても強い植物といえるでしょう。株分けや挿し芽・挿し木などの方法で簡単に自分で増やせるのも魅力です。
子持ち蓮華の読み方
「子持ち蓮華って、何て読むの?」という読み方の疑問にお答えしていきます。正しい読み方は『こもちれんげ』です。『れんか』や『はすか』と読んでしまいそうですが、『れんげ』という読み方が正解です。葉がハスの花に似ていることから名付けられました。
子持ち蓮華は、流通名で知れ渡っており、「礼文岩蓮華」とも呼ばれています。これは和名での呼び方で、岩場からレンゲが見えるため、その葉っぱの姿も蓮華(ハスの花)にも似ていることから付けられています。
子持ち蓮華はセダム属?エケベリア属?
小さい葉が密集していてセダムのようでもあり、バラのようなロゼット状の見た目からエケベリアのようにも見える子持ち蓮華ですが、実はオロスタキス属です。セダムとエケベリアの両方を楽しめる子持ち蓮華をぜひ育ててみてはいかがでしょうか?
子持ち蓮華の育て方①:水やり
ここでは実際にどのように育てていくのがいいかそのコツをご紹介していきます。まずは一番の悩みどころである『水やり』についてです。季節・気温に合わせた水やりをして葉がしおれる、育たないなどのトラブルを避けましょう。
春と秋の水やり
たくさんランナーを伸ばす季節です。土が乾いたら底から水があふれ出るくらいたっぷりあげましょう。
- 土が乾いたらたっぷりとあげる
- 受け皿に溜まった水は捨てる
梅雨の季節は湿気が多く水やりは要注意!天気予報を確認して晴れが続く日以外は水やりしない方がいいかも!
夏と冬の水やり
夏と冬は休眠をする季節です。水のあげすぎに注意して根腐れを防ぎましょう。また、夏は昼に水やりをしてしまうと気温が高く、土が高温になってしまいます。涼しい時間帯に水やりをするのがおすすめです。
- 葉がしわしわになってきたら水やりをする
- 夏は早朝か夕方の気温が低い時間に水やりをする
夏は気温が高いので、水やりの時間帯に注意!
子持ち蓮華の育て方②:肥料
多肉植物は過酷な土地で育ってきたため、肥料をそこまで必要としない植物です。しかし株が育たない、葉に元気がない、葉がしおれるなどの症状が出たときは、肥料を適切に使って元気な状態へ戻してあげましょう。
肥料の種類
肥料には、粒状の固形肥料や水に溶かして使う液肥、動物性の有機物からなる有機肥料などがたくさんの種類があります。さらに株に栄養を与えるものや、株を大きくするもの、葉をきれいに育てるものなどさまざま。しっかりと状態を観察して、最適な肥料を使いましょう。また、肥料は春と秋の成長期に与えるのがおすすめです。
液肥
液肥とは液体肥料を略した名称です。液状の肥料を水に薄めて使用するものや薄めずにそのまま使用するものなどがあります。液肥を与える場合は濃度が濃すぎないように注意しましょう。即効性があるため、強すぎる肥料は植物にダメージを与えてしまいます。
固形肥料
固形肥料は固形状の肥料のことをいいます。液肥に比べると効果がゆっくり続くものが多く、効きすぎてしまう心配が少ないため安心です。植え替え時期に土に混ぜる元肥や、株に元気がなくなってきたときに後から撒く追肥など状況に合わせて与えましょう。
子持ち蓮華の育て方③:植え替え時期
子持ち蓮華の植え替え時期のおすすめは春と秋です。この季節は成長期のため、大きい鉢へ植え替えをしてあげるをとぐんぐんと大きく育ちます。また植え替えのときに受けたダメージが、成長期なら回復が早いのもポイントです。逆に夏と冬は休眠期で、成長がゆるやかなためダメージの回復が遅く、しおれる可能性があります。夏・冬の植え替えは極力さけましょう。
ボタニ子
基本の育て方・植え替え時期がわかったね!次のページで気になる増やし方を紹介するよ!
セダムは細かい葉が密集している種類が多いです。