多肉植物の増やし方!増やすために大切なポイントを方法ごとに徹底解説!

多肉植物の増やし方!増やすために大切なポイントを方法ごとに徹底解説!

多肉植物は、豊富な種類とかわいらしい形で人気を集めています。手がかからないうえに、増やし方も比較的簡単です。多肉植物の増やし方のポイントやコツを、増やし方ごとに解説します。株の状態にあった方法や好みの方法で、多肉植物を楽しく増やしましょう。

記事の目次

  1. 1.魅力的な多肉植物!
  2. 2.多肉植物栽培の基本知識
  3. 3.多肉植物の簡単な増やし方①葉挿し
  4. 4.多肉植物の簡単な増やし方②挿し木
  5. 5.多肉植物の簡単な増やし方③水挿し
  6. 6.多肉植物の簡単な増やし方④株分け
  7. 7.多肉植物を増やして楽しもう!

魅力的な多肉植物!

出典:筆者撮影

多肉植物は種類が豊富で、個性的なかわいらしい姿が魅力です。お気に入りの多肉植物を買い求めたら、育てるだけではなく増やしてみましょう。多肉植物のさらなる魅力に気づき、より多肉植物が好きになるかもしれません。

ぷっくりとしたかわいらしい姿

出典:筆者撮影

多肉植物は茎や葉が肉厚で、内部に水分を蓄えられる植物です。多肉植物の多くは、砂漠や海岸などの乾燥した地域に生育しており、乾燥に適応した仕組みを持っています。サボテンの仲間も多肉植物ですが、園芸界ではサボテンとそれ以外の多肉植物に分けて呼ばれるのが一般的です。多肉植物は表面のクチクラ層が発達しており、水分の蒸発を防いでいます。

特殊な光合成

出典:筆者撮影

普通の植物との大きな違いの一つは、光合成の仕方です。普通の植物は昼間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込みます。しかし乾燥地域でこの方法で光合成をすると、水分まで大量に失い命取りになりかねません。そこで、多肉植物は昼間は気孔を閉じて水分の損失を抑え、気温の低い夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込みます(CAM型光合成)。

種類が豊富

出典:筆者撮影

多肉植物は、種類がたいへん豊富です。ぷっくりと肉厚の葉は、見る人にかわいらしさを感じさせます。色、形、大きさもさまざまで、同列で説明するのは難しいほどです。好みの形や色を自由に選んだり、おしゃれに寄せ植えにしたりして、オリジナルの楽しみ方を見つけましょう。

ボタニ子

ボタニ子

種類の多さからコレクターも多いの。お気に入りをたくさん並べたら気分が上がるよね!

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多肉植物といえばコレ!初心者でも育てやすい人気の代表品種を13種紹介!
多肉植物の代表品種といえば、表面に短いとげがあるサボテンがあります。ところが多肉植物にはサボテン以外にも人気の代表品種はたくさんありますし、手間がかからないのも魅力です。そこで初心者でも育てやすい人気の代表品種を、タイプ別にわかりやすく紹介します。

手入れが難しくない

出典:筆者撮影

多肉植物は、育て方が比較的簡単なことも人気の理由です。もともと乾燥した過酷な土地に適応した植物で、ほかの植物に比べて水やりが楽です。むしろ、毎日水やりすると過湿で根腐れを起こして枯れてしまいます。土や日当たりなどの環境を整えれば、日常の手入れはそれほど必要ありません。

ボタニ子

ボタニ子

種類によって、水やりのタイミングが異なるの。育て方は簡単だけど、その点は注意が必要ね。

多肉植物栽培の基本知識

出典:筆者撮影

多肉植物の増やし方は、比較的簡単です。しかし、無知な状態ではうまく増やせない可能性があります。多肉植物を上手に増やすために、まずは栽培の基本的な知識を学びましょう。基本を押さえれば、多肉植物をどんどん増やせますよ。

栽培に適した土

出典:筆者撮影

多肉植物栽培に用いる土は、粒がそろって通気性や排水性がよいことがポイントです。もともと乾燥地帯に適応した植物で、保水性が高すぎると根腐れを起こします。そのため、多肉植物専用土を用いるのがおすすめです。鉢底石を必ず入れて排水性を確保しましょう。土をブレンドする場合の比率は、小粒赤玉土3:小粒鹿沼土3:腐葉土4です。

ボタ爺

ボタ爺

できればふるいにかけて粗めものは鉢底石の上の下層に、上層には粒がそろった小さな粒の土を入れるのじゃ。

水やり

出典:筆者撮影

多肉植物は過湿を嫌います。葉に水をたくさん蓄えているため、この張りを失ったときが水やりのタイミングです。さらに葉にしわがよってきたら水不足です。多肉植物を増やすときには、普段よりもさらに水のやり過ぎに注意します。最初の1週間は水やりを全くせずに明るい日陰で管理し、根や子株が伸びてきたら、やわらかい日の当たる場所に移して霧吹きなどで水を与えましょう。

増やすのに適した時期

出典:筆者撮影

多肉植物を増やすのに適した時期は、休眠期から目覚めて生育を始める時期です。多肉植物は種類によって生育の時期が異なり、春秋型、夏型、冬型に分けられます。春秋型は、春(3~5月)と秋(9~11月)が生育期で、3~4月、9~10月が増やす適期です。夏型は4~10月に生育することから、3~5月に増やします。冬型は9月~翌年春にかけて生育するため、9~11月に増やしましょう。いずれも梅雨と盛夏は避けて作業します。

植え替えがてら増やすのもあり

出典:筆者撮影

また「鉢底から根が見える」「形が乱れてきた」「1年以上植え替えていない」などの場合は、植え替えのタイミングです。植え替えしながら増やしてみましょう。繁殖に適した時期には発根が早く成功率も高くなりますが、それ以外の時期に全く増やせないわけではありません。多肉植物は生命力の強い植物です。もし葉が取れてしまったり、枝が折れてしまったりしたら、適した時期でなくても、葉挿しや挿し木をしてみる価値はあります。

ボタニ子

ボタニ子

次のページで、多肉植物の代表的な増やし方の、葉挿しと挿し木についてポイントを紹介するよ。

次のページ

多肉植物の簡単な増やし方①葉挿し

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