ブロンズ姫の特徴
多肉植物の中でも定番中の定番
ブロンズ姫は学名:Graptopetalum'Bronz'といいベンケイソウ科の一種です。多肉植物の中でも普及種と呼ばれており、定番中の定番で人気の高い植物といえます。また、暑さ寒さに強いため、育てやすく、増やすのも簡単で、春から秋にかけて生育し、冬に休眠します。生育期にはブロンズ色が鮮やかで、寒くなる秋以降は紅葉しピンク色に染まります。
ブロンズ姫の基本情報
分類:多肉植物 | 科目:ベンケイソウ科グラプトペタルム属 |
形態:多年草 | 原産:アメリカ・メキシコ |
耐寒性:凍る場所は不向き | 耐暑性:真夏の直射日光・高温多湿は苦手 |
特性:初心者にも育てやすい |
ブロンズ姫とはどんな品種?
ブロンズ姫は赤みがかったブロンズ色が美しく多肉植物の寄せ植えでもアクセントカラーとしてよく使われています。観葉植物ほど場所をとらず自宅の窓辺やベランダなどで楽しんでいる方も多く、見た目が花のような葉っぱが魅力的です。葉っぱ自体が花のように見えるので開花は意外性があります。星形の黄色い可愛らしい花を咲かせます。
親の品種
グラプトペタルム属の朧月(おぼろづき)とセダム属の玉葉(たまば)を交配させて生まれたのがブロンズ姫です。環境への順応力のたかい朧月(おぼろづき)を親にもつだけあって、その特徴を受け継いでとても丈夫で育てやすい品種で人気があります。グラプトペタルム属のブロンズ姫は初心者でも育てやすくおすすめです。
親種 朧月(おぼろづき)
朧月は、グラプトペタルム属の一種でとても丈夫で陶器のような肌質が美しい品種で、春から秋にかけて生育するタイプです。夏と休眠期の冬は水やりは控えめに与えます。茎がよく伸びて暴れます。朧月(おぼろづき)の花言葉は「秘められた恋」です。
親種 玉葉(たまば)
ブロンズ姫がしっかり受け継いでいる赤い色をしているのが玉葉(たまば)でセダム属の一種です。コロンとして真っ赤に染まる姿が愛されています。
ブロンズ姫の花言葉は?
ブロンズ姫にはまだ花言葉がないようです。朧月(おぼろづき)の特徴も色濃く受け継いでいるブロンズ姫にはどんな花言葉が似合うでしょうね。
ブロンズ姫の育て方
ブロンズ姫は初心者でも育てやすい多肉ですが、育てやすいはずなのにどうして?と思う症状に悩まされることがありますよね。ほんのちょっとしたコツでブロンズ姫が本来の美しさを取り戻すこともできますので、育て方のポイントを抑えていきましょう。
年間管理の目安
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花期 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||||
植え付け・植え替え | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
肥料 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
さし芽・株分け | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ブロンズ姫の肥料
ブロンズ姫は多くの肥料は必要としません。春と秋の生育期に緩効性の肥料か、山野草と同程度の液肥を与えると丈夫で元気に育ちます。
ブロンズ姫に適した土
基本は水はけのいい土で観葉植物の土、サボテンの土がつかえます。多肉植物をたくさん育てている方たちは、独自で多肉植物の特徴にあわせ配合量を調整してブレンドしているようです。用いられる土は赤玉土・腐葉土・鹿沼土・川砂などです。
ブロンズ姫の植え替え
植え替えは時期は3月~5月が適期
植え替えは3月~5月が適しています。根鉢の土をよく落とし、枯れた葉や枝、古くなった根を処理します。新しい土で植え替えますが、元肥として緩効性肥料を入れて植え付けます。植え替え時に根と土がよく馴染むように割りばしなど細い棒で隙間を埋めながら植え付けます。植え替えの後は半日陰で一週間ほど休ませるといいでしょう。水やりも一週間後くらいからはじめましょう。

春はなにかと多忙で植え替えができませんでした。どうしたらいいでしょうか?

安心してください。9月~11月も植え替えられます。サボテンや多肉植物は「土で育てる」ともいわれています。一年に一度は植え替えすることが望ましいです。
ブロンズ姫の病害虫対策
病気(軟腐病など)
高温多湿の環境でムレることが原因で葉や根が柔らかくなり腐ってしまい、カビが発生することもあります。
対処法:殺菌剤を使う
菌がつくことから病気になるので植物専用の殺菌剤を使用法に従って散布します。
害虫(葉ダニ・ワタムシ・カイガラムシなど)
害虫がつくと葉の形が崩れたり、黒くなったり枯れることもあります。害虫を見つけたら駆除するようにします。
対処法①:殺虫剤を使う
植物専用の殺虫剤を使用法に従って散布します。ジョーロや噴霧器に希釈して直に葉に散布するタイプや、根元に撒いて使う粉末タイプがあります。
対処法②:こまめに手で駆除する
あまり薬剤を使いたくない場合は、爪楊枝や絵筆などを使い駆除します。
出典:写真AC