スギナを除草剤以外で防ぐ方法はある?無農薬で対処したい場合の対策!

スギナを除草剤以外で防ぐ方法はある?無農薬で対処したい場合の対策!

花壇や家庭菜園など、どこにでも生えるスギナ。何度抜いても生えてきてしまうため、無農薬では駆除するのが難しい雑草というイメージがありますよね。今回は、除草剤を使わないスギナの駆除方法や、その注意点・ポイントについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.スギナとは
  2. 2.スギナの生態
  3. 3.スギナの駆除が困難な理由
  4. 4.スギナを無農薬で駆除するメリット
  5. 5.スギナを無農薬で駆除するデメリット
  6. 6.スギナを無農薬で駆除する方法
  7. 7.スギナはこれで駆除できる?その他の方法
  8. 8.まとめ

スギナを無農薬で駆除する方法

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薬を使わずにスギナを駆除する方法をチェックしていきましょう。自分に合った駆除方法を選んで取り組んでみてくださいね。

方法①こまめに抜く

スギナは増殖する力が強く、地下茎や塊茎に蓄えた栄養で新しい芽をどんどん伸ばします。スギナが成長するスピードに負けないようにまめに除去することで、地下に蓄えた栄養分を消費させます。

見つけたらすぐ抜く

目に見えて大きなスギナを除去したあと、しばらくすると新しい芽が出てきます。その芽が大きくならないうちに、見つけたらすぐに抜いてしまいましょう。少し抜きにくいかもしれませんが、緑の部分がなくなればスギナは光合成ができなくなるため、栄養を蓄えられなくなるのです。

できるだけ地下茎も抜く

地上の緑の部分だけ除去するのではなく、可能な限り地下茎も除去しておきましょう。途中で切れてしまうこともありますが、地下茎をなるべく多く除去しておけば、次に伸びてくるまでの時間が長くなります。

つくしの胞子を落とさないように抜く

つくしが伸びてくる春先に除草をするときは、なるべく胞子を落とさないようにつくしを取り除きましょう。伸びはじめのつくしは胞子のかさが閉じているため、その状態の時期に抜いてしまうのがおすすめです。胞子のかさが開いてしまっている場合、かさに衝撃を与えないようにハサミで切るなどして取り除きましょう。

方法②防草シートを敷く

防草シートとは、ホームセンターなどで売られている厚手の黒いシートです。シートが光をさえぎって草が生えるのを抑制するため、雑草を生やしたくない庭先などに敷いて使います。一度購入して敷いておけば、スギナをまめに除去する必要もなくなるため、手軽で便利な駆除方法です。

きっちり敷かないと生えてくるので注意!

防草シートを敷くときには、シートの繋ぎ目などに隙間がないように注意して敷きましょう。隙間から少しでも光が入ってしまうと、そこからスギナが再生してしまいます。また、スギナの枝は細く、目の荒い防草シートだと網目から生えてきてしまう恐れがあります。厚手で目の細かい防草シートを選ぶのがよいでしょう。

老朽化したら交換しよう

防草シートには寿命があり、太陽光や擦れ、汚れなどで劣化が進んでしまいます。防草シートに穴が開いてしまったり、隙間からスギナが生えてきたりしたら、勢力を広げないうちになるべく早く交換しましょう。

方法③天地返しで地下茎を取り除く

天地返しとは、土をスコップなどで深めに掘り起こし、下層の土と表層部の土を入れ替えるようにすることです。

スコップなどで下層の土を表面に出す

工事などで使う大きめのスコップで、土を持ち上げるようにして下層の土を表面に出します。このとき、スギナの地下茎をできるだけ多く除去してから、表層の土と入れ替えるのが重要です。なるべく深い部分の地下茎を取り除くことで、スギナの繁殖力を弱められます。面積が広くない庭で手軽にできる方法です。

地下茎を乾燥させるのも効果あり

畑など広い範囲で天地返しを行ったとき、地下茎をくまなく取り除くのは大変な作業です。雨の少ない季節であれば、表層に出た地下茎を乾燥させてしまうのも効果的な駆除方法です。スギナの地下茎は乾燥に弱いため、乾燥してしまうと繁殖力が格段に弱まるのです。

スギナはこれで駆除できる?その他の方法

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ここまでご紹介した方法のほかにも、スギナの駆除に有効とされている駆除方法が存在します。しかし、実際は根拠が無かったり、逆効果になったりする場合もあるため要注意です。

その他の方法①塩をまく

塩を使う方法は、スギナだけでなく他の雑草にも有効です。スギナの株元に塩をまくだけですが、繁殖力の強いスギナを駆除するには大量の塩が必要です。また、地面に塩をまいてしまうと塩が土壌に残り、塩害のためにスギナだけでなく他の植物も育たなくなってしまう恐れがあります。花壇や家庭菜園では、塩を使うのはあまりおすすめできません。

その他の方法②石灰をまく

石灰は土をアルカリ性にする園芸資材です。スギナは酸性の土を好むと言われ、アルカリ性の石灰は効果があるとされていますが、実際は効果がありません。それどころか、石灰をまくと他の雑草の勢力が弱まり、スギナがより繁殖しやすくなってしまうのです。石灰を使用するとかえって逆効果のため、この駆除方法も避けたほうがよいでしょう。

まとめ

スギナの駆除には手間と根気が必要ですが、薬を使わなくても根絶させることは可能です。自宅の花壇や家庭菜園では、安全のためにもなるべく除草剤を使わないようにしたいですよね。スギナの駆除はまさに「スギナとの根比べ」ですが、余裕のある方はぜひチャレンジしてみてください。

inomoto
ライター

inomoto

農業を営んでいる夫の手伝いをしながら、農業法人で働いています。やっぱり自分たちで育てた野菜はかわいい!

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