ツルニチニチソウ(蔓日々草)とは?名前の由来や特徴・花言葉を紹介!

ツルニチニチソウ(蔓日々草)とは?名前の由来や特徴・花言葉を紹介!

春から夏にかけて小さなスクリュー形の花が印象的なツルニチニチソウはガーデニングで人気があります。一年中緑の葉も美しく、ぜひ観葉植物としてお部屋でも楽しんで下さい。ツルニチニチソウの特徴や、花言葉などをお伝えしていきます。

記事の目次

  1. 1.ツルニチニチソウとは
  2. 2.ツルニチニチソウの名前の由来
  3. 3.ツルニチニチソウの特徴
  4. 4.ツルニチニチソウの花言葉
  5. 5.ツルニチニチソウの育て方
  6. 6.毒性のあるビンカ属
  7. 7.まとめ

ツルニチニチソウとは

Photo byRGDJ

つるを旺盛にのばす特徴のある植物です。青〜紫の花が初夏には爽やかな印象をもたらします。繁殖力が強く帰化植物となってきているため、日本でもあちこちで見かけるようになりました。日本だけでなく、ヨーロッパをはじめ外国でも各地で親しまれている花です。

基本情報

原産地 南ヨーロッパ〜北アフリカ
別名 蔓桔梗、ビンカマジョール
学名 Vinca major
分類 キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属
形態 常緑半低木
草丈 10〜60cm
花色 白、淡青、薄紫
花言葉 「幼馴染」「友情」「楽しい思い出」など

ツルニチニチソウの名前の由来

Photo byAnuta1988

和名のツルニチニチソウ(蔓日々草)は、花がニチニチソウ(日々草)に似ているつる性の植物という意味からつけられたものです。また、長い期間毎日のように花が咲く様子とも関係しています。学名の「Vinca major」は、ラテン語で「より大きく巻きつく」といった意味です。別名の蔓桔梗も桔梗の花に似ているためつけられています。

ツルニチニチソウの特徴

Photo byBuddy_Nath

花の特徴

花期は春から夏までと、長い期間次々と咲きます。円筒状の花は、先端が5つに裂けている形状です。花の中心部は5角形にくぼんでいます。花の色は、薄紫がメインですが、白〜濃い青、そしてピンクに近い赤紫まで色の種類が多いです。

葉の特徴

卵型の葉は光沢があり一年中緑が鮮やかで美しいです。庭植えだけでなく、観葉植物としても多く用いられます。白や黄色といった斑入りの種類や、緑の葉を白色で縁取る種類も多くあり人気です。

ツルニチニチソウの花言葉

Photo by AJC1

花言葉の「幼馴染」や「友情」は、つる性で密集してたくさん花が咲く姿を、子供達が手をつないでいる姿になぞらえてつけられました。「楽しき思い出」は、フランスの哲学者ジャン・ジャック・ルソーが若かりし頃の恋話を楽しい思い出として語ったというのが由来です。爽やかな色味の花にぴったりな花言葉が多くあります。

外国でのイメージ

イギリスでは結婚式でツルニチニチソウの花を幸せの結婚の象徴としてまく習慣がありました。その他、冬に枯れないことから不死のシンボルとなっています。ツルニチニチソウを身に付けると幸せになると信じられていました。外国では「大地のよろこび」、「魔女のすみれ」といった別名があるほどです。反面、イタリアでは亡くなった子供にツルニチニチソウで作った花輪を飾ることから「死の花」と呼ばれています。

ツルニチニチソウの育て方

Photo by905513

花も葉も楽しめるのでグランドカバーや鉢植えのハンギングにも重宝されるツルニチニチソウです。成長力が旺盛ですので広がりすぎには注意が必要ですが、耐寒性と耐陰性があるので育てやすいでしょう。ポイントを押さえて育ててみましょう。

用土

配合の場合は(赤玉土と腐葉土と川砂5:4:1)で水はけのよい土を作りましょう。市販の草花用土もおすすめです。元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます。鉢植えの場合は花後に追肥するとよく育ちます。

日当たり

Photo by Eleonora Mariotti

日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも育ちます。高温多湿は苦手なので、夏場の管理は気をつけましょう。

水やり

乾燥に強いので特に気にする必要はありません。土の表面が乾いたら水やりをしましょう。

植え替え

つるをのばしてよく育つので、根詰まりが気になる場合は植え替えをしましょう。春か花後の秋に行います。植え替えのタイミングで株分けをすると、簡単に増やすことができます。

剪定

新しく伸びた枝にしか花が咲かないので、伸びすぎた枝や古い枝は剪定するようにしましょう。

毒性のあるビンカ属

Photo by Paul and Jill

仲間のヒメツルニチニチソウ

ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)は、ツルニチニチソウと同じ種類になりますが、花と葉が半分ほどの大きさです。暑さには弱いですが、耐寒性に優れています。ガクには毛がなく、ランナーから根が出ます。かわいらしい花ですが、ツルニチニチソウと同じ毒性があるため間違って口に入らないように注意しましょう。

アルカノイドの影響

キョウチクトウと同じように全草にアルカロイドを含むため、毒性があります。摂取すると嘔吐、神経障害、肝障害などを起こし、大量に摂取すると命に関わる危険があるとされていますが、ツルニチニチソウとヒメツルニチニチソウに含まれている毒性は微量のため、触っても毒の影響は受けません。

ハーブとしての薬効

Photo by Wildlife Terry

ツルニチニチソウとヒメツルニチニチソウは薬草としてハーブ愛好家に古くから注目されていました。強壮剤、利尿作用があるとされています。また、花の付いた全草では、止血目的としての傷薬や血糖降下薬として利用していました。煎じたお茶も、うがいや喉の痛み、口内清浄に使われます。

まとめ

Photo byPeggychoucair

一年中緑を楽しめるツルニチニチソウはガーデニングに最適です。花の色の違いだけではなく、葉に班の入った品種など種類もたくさんあり鉢植えでも楽しめます。成長力も強く、株分けで増やすことも簡単です。代表的な薄紫色の花はかわいらしく、次々咲きますので、花言葉のメッセージを添えて友人や恋人への贈り物としてもよいでしょう。

sasahana
ライター

sasahana

クラフト作家としての生活を送りながら、日々、ひとり息子と自然の中をかけまわっています。暮らしを大切にしながら、身近な植物たちとの出会いを楽しんでいます。

関連記事

Article Ranking