一年草とは?多年草との違いや手入れのコツ・代表品種6種もご紹介!

一年草とは?多年草との違いや手入れのコツ・代表品種6種もご紹介!

一年草や二年草、多年草と植物にはそれぞれ育てられる期間があります。そこで今回は、一年草の特徴や手入れ方法、ガーデニング初心者におすすめの人気の種類や、その種類の育て方についてそれぞれ紹介します。一年草の特徴を確認して、興味がある種類の一年草を育ててみましょう。

記事の目次

  1. 1.一年草について
  2. 2.一年草の手入れのコツ
  3. 3.一年草で人気の品種6選
  4. 4.まとめ

一年草について

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一年草の特徴

種をまいた年に発芽して花が咲くまで育ち、種が付いて枯れていくサイクルを1年で行う植物のことを一年草といいます。1年で種が付くので、生長速度が速いのが特徴です。一年草を植えるメリットは、手入れが少なく育てやすいことや、季節ごとの庭が作れるというメリットがあります。また、多年草に比べて比較的安く種を購入できるメリットがあります。

一年草と二年草・多年草の違い

二年草は、種をまいた年は根を広げて生長し翌年になったら花が咲きます。多年草や宿根草は、同じ株から毎年花を咲かせる植物です。本来なら多年草扱いなのに、原産地と日本の環境の違いで、夏や冬を越せずに枯れてしまう植物の場合は、日本では一年草扱いとなります。一年草と二年草は生長速度が速くて枯れるのが早く、多年草は生長速度が遅く丈夫です。

一年草の手入れのコツ

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春まき一年草の手入れ方法

春まき一年草は暑さに強く、寒さに弱い特徴があります。気温が上がり、安定してきたら種まきしましょう。風通しがよく、日当たりがよい場所で育てます。水やりは、土の表面が乾いたら多めに与えます。夏は切り戻しをし脇芽を育てて、株が大きくなりすぎないようにしましょう。晩夏に切り戻しをし、追肥をすることで、より花を長く楽しめます。

秋まき一年草の手入れ方法

秋まき一年草は暑さに弱く、寒さに強い特徴があります。暑さが落ち着いたら種まきしましょう。水やりは土の表面が乾いた2日~3日後に与えます。水やりをする際に土の中が凍らないよう、朝に行いましょう。株元に藁を敷くことで、霜が防げます。

一年草で人気の品種6選

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一年草の中でも人気の品種を6種類、育て方のポイントとともにそれぞれ紹介します。今回紹介する植物はどれも手軽に育てられる品種なので、ガーデニング初心者におすすめです。育ててみて色鮮やかな花を楽しみましょう。

品種①キンギョソウ

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金魚のようなかわいらしい見た目の花が特徴の植物です。高温多湿に弱いので、花が咲き終わった7月頃には枯れていきます。開花時期は4月~6月です。花色は黄、赤、桃、白とさまざまな色があります。草丈は20cm~100cmと幅広いです。色や草丈のバリエーションが豊富にあるので、植えたい場所にあわせて種類を選ぶことができます。

種まき 4月~5月・9月~10月
植え付け 3月~5月・9月~11月
開花 4月~6月

育て方のポイント

水はけと日当たりがよい場所で育てましょう。土の中が多湿状態になると枯れる可能性が高くなるので、水やりは葉がしぼんできたら行います。葉のみが生長して茂っていかないよう、窒素分が少ない肥料を与えましょう。草丈が高くなる種類は、支柱を立てて折れないように固定します。込み合った枝の剪定や、花がら切りを行うことで、花を多く咲かせることが可能です。

品種②デージー

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ヒナギクという和名の通り、花の見た目がキクに似ているのが特徴の植物です。暑さに弱いので、花が咲き終わった6月頃には枯れていきます。開花時期は12月~5月です。花色は桃、赤、紫、白とさまざまな色があります。種類によって花の形や花びら、花色が違うので、いろんな種類を植えて楽しむことが可能です。

種まき 8月~9月
植え付け 9月~11月
開花 12月~5月

育て方のポイント

水はけと水もち、日当たりがよい場所で育てましょう。水やりは、地植えの場合はほとんど必要なく乾燥気味になったら与え、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら多めに与えます。マルチを使うことで、土の乾燥を防ぎ水切れを抑えることが可能です。遅く植えた場合は苗がまだ小さいので、冬になったら枯れないよう霜除けをします。花がら切りを行い、多く花を咲かせましょう。

品種③スイートピー

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爽やかで甘い香りが特徴の植物です。マメ科の植物で、ツルを生やさないタイプもありますが、ツルがあるタイプは巻きひげを支柱やネットに絡ませて育てていきます。開花時期は4月~6月です。花色は橙、赤、桃、紫、白と華やかな色が多いです。草丈は15cm~300cmと幅広くあります。門出という花言葉があるので、卒業式の花束としても人気の植物です。

種まき 9月~11月
植え付け 11月
開花 4月~6月

育て方のポイント

連作障害が起こるので、昨年マメ科を植えた場所は避けて植えます。水はけや風通し、日当たりがよい場所で育てましょう。酸性土壌に弱いので、酸性に傾いている場合は苦土石灰を使って中和しましょう。水やりは土の表面が乾いたら多めに与えます。肥料が少なくても育ちますが与える場合は、窒素分が少ない肥料を与えましょう。ツルが伸びるのでネットを張って誘引します。

品種④コスモス

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痩せた土地でも育つくらい丈夫な植物で、こぼれ種でも翌年花が咲きます。開花時期は6月~11月です。花色は橙、黄、赤、桃、白と明るめの色があります。草丈は50cm~120cmと高く生長しますが、種をまく時期や、摘み取りによって草丈を調整することが可能です。丈夫であまり手間がかからないので、ガーデニング初心者でもおすすめの植物です。

種まき 4月~9月
植え付け 4月~9月
開花 6月~11月

育て方のポイント

短日植物なので電灯の下は避け、水はけや風通し、日当たりがよい場所で育てましょう。水やりは雨が当たっている場所なら必要なく、土の表面が乾いたら与えます。痩せた土地でも育つので肥料は与えなくても大丈夫です。摘心後に育った脇芽を摘み取ると、草丈を低く育てられます。草丈を高くする場合は、6月~11月頃に支柱を立て倒れないようにしましょう。

品種⑤朝顔

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早朝に咲き、夕方に萎んでいく特徴をもっている植物です。開花時期は7月~10月です。夏に咲き夏が終わると枯れる夏を代表する植物になります。花色は青、赤、桃、紫、白です。花びらは染物にも利用されています。草丈は20cm~3mです。高く生長するので緑のカーテンとして育てられます。花のサイズも大きいのから小さいのまで幅広くあります。

種まき 5月~6月
植え付け 5月~6月
開花 7月~10月

育て方のポイント

西日や短日植物なので電灯の下は避け、風通しと日当たりがよい場所で育てましょう。水やりは花が咲くまでは控えめに与え、咲いてからは多めに与えます。夏は水を必要とするので、朝と夕方両方の時間に水やりをしましょう。肥料は植え付けてから10日に1回の頻度で与え、7月頃になったら中止します。萎れているツルを巻いていき、あんどん仕立てをしましょう。

品種⑥パンジー

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蝶が飛んでいるような、かわいらしい見た目をしているのが特徴の植物です。高温多湿に弱いので、花が咲き終わった6月頃には枯れていきます。開花時期は10月~5月です。花色は青、赤、桃、黄、橙、茶、白、黒とさまざまな色があります。現在も改良をしていて種類が多く、種類ごとに色の濃さも違ってくるので、寄せ植えで色の違いを楽しめます。

種まき 9月
植え付け 10月~12月
開花 10月~5月

育て方のポイント

水はけや風通し、日当たりがよい場所で育てましょう。乾燥を好むので水やりは、地植えの場合ほとんど必要なく、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら多めに与えます。10月~3月頃まで肥料を与え、暖かくなったら肥料の必要はありません。風通しをよくするために切り戻しをします。株が弱らないように、花が多く咲く時期は花がら切りをして、長く花を楽しみましょう。

まとめ

フリー写真素材ぱくたそ

一年草は手入れが少ないメリットがあり、ガーデニング初心者でも簡単に育てることが可能です。一年草を植えることで、毎年違った花で庭をカラフルに彩れます。ぜひおすすめの人気の品種を育てて、きれいな庭にしてみましょうね。

shirayuri7
ライター

shirayuri7

栗の木を育てています。美味しい栗を収穫したいです。

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