はじめに
日当たりの悪い庭やベランダを持て余していませんか?日当たりが悪くても、育てられる植物はあります。中でもアスチルベという花は、日陰を好む植物です。やわらかな印象を持つ花がかわいらしい、アスチルベ。味気なかった庭やベランダを華やかにしてくれますよ。今回はアスチルベの育て方を紹介します。まずは、アスチルベとはどのような植物なのか、特徴を見てみましょう。
アスチルベとは
基本情報
科目 | ユキノシタ科アスチルベ属 |
原産地 | 東アジア、北アメリカ |
開花時期 | 5~7月 |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | 強い |
白やピンクなど、ふんわりとした愛らしい花が特徴的なアスチルベ。日本ではチダケサシやアワモリソウと呼ばれています。暑さや寒さに強く、野山で自生するほどたくましい植物です。
アスチルベの特徴
アスチルベは、5月頃になると円錐形の小さな花を咲かせます。ピンクや白など、花色が豊富なのもアスチルベの魅力です。独特の甘い香りがあり、人によっては臭いと感じることもあります。草丈は、大きいもので150cm程度に成長します。大株のアスチルベが咲き誇る姿はとても美しく、とくに雨とのコントラストは格別ですよ。
名前の由来
アスチルベの語源は、ギリシャ語の「A」と輝きを意味する「stilbe」を組み合わせた「地味な花」だといわれています。日本名のチザケサシは、チダケというキノコを持ち帰った姿、アワモリソウは、泡がたくさんついた姿に由来しています。
花の姿から立ち上る煙に例えることもあります。
アスチルベの種類
毎日ひと花*アスチルベ pic.twitter.com/ObOXTus86G
— d`ici peu (@dicipeu) November 6, 2019
アスチルベの品種は、世界中で25種類あるといわれています。そのうち、日本では6種類ほど自生する姿が楽しめます。園芸品種として多く出回っているのが、アレンジーという種類で、ヨーロッパを中心に生産されています。まっすぐ伸びる立ち性の種類や横に広がる種類などがあります。どのような種類のものがあるのか、代表的なものをいくつか見てみましょう。
ファナル | 立ち性の種類で、赤色の花が特徴的です。 |
カプチーノ | 立ち性の種類で、白またはクリーム色の花が特徴的です。 |
カラーフラッシュ | アスチルベの中でも、カラーリーフとして楽しむ種類です。 |
スプライト | 横に広がるタイプで、淡いピンク色が特徴的な種類です。 |
このほかにも、たくさんの品種があります。お好みのものを探してみてね!
アスチルベの花言葉
花が持つ特徴や印象からつけられることが多い花言葉。花束に花言葉を添えれば、最高の贈り物になります。アスチルベには、「恋の訪れ」や「自由」という花言葉がつけられています。ふわふわとした花の姿が印象的なアスチルベに、ぴったりな花言葉ですね。
ほかにも、繊細や控えめといった花言葉を持っています。誕生花として贈るのもよいですね。
アスチルベを育ててみよう!初心者にも簡単に栽培できるから、挑戦してみてね。
出典:写真AC