ツルニチニチソウとは?
ツルニチニチソウは、つる性の多年草または亜低木に分類される植物です。つるを伸ばして節から根付いて増えていきます。この特徴を生かしてグランドカバーや寄せ植え、ハンギングなどによく利用されます。基本種は緑葉ですが、園芸店で流通している人気の品種は白の斑入りです。また、春には花を咲かせることも人気の理由の1つです。
ツルニチニチソウの基本データ
学名 | Vinca major |
別名 | ツルギキョウ、ビンカマジョール |
科名属名 | キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属 |
分類 | 多年草または亜低木 |
分布 | 南ヨーロッパ |
草丈 | 10~60cm |
花期 | 3月下旬~6月上旬 |
耐寒性 | やや強い(耐寒温度 マイナス5度) |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
ボタニ子
耐陰性は強いのですが、あまり暗いと花が咲きません。
育てやすいが増えすぎる
ツルニチニチソウは大変丈夫で、初心者でも育てやすい植物です。ただし、放任しているとどんどんつるを伸ばしてしまい、伸びていった場所で節から根を出して増えてしまいます。思いもかけない場所へとつるを伸ばして増えてしまうこともあります。増えすぎないように、こまめに剪定をすることが大切です。
ボタニ子
うっかりしていたら、近くに置いていた鉢にツルニチニチソウがつるを伸ばして根付いちゃったよ~
ツルニチニチソウの育て方
ツルニチニチソウは、丈夫でとても育てやすい多年草です。繁殖力が旺盛で、ほぼ放任で育てられます。しかし、美しい花を咲かせるためには育て方のポイントを押さえておく必要があります。ここでは、育て方について見ていきます。
育て方①栽培環境
ツルニチニチソウは、日向から半日陰で育てるのが適しています。日当たりがよいと花付きがよくなります。反対に半日陰のほうが、葉色が美しく見えるため、リーフプランツとして葉の美しさを楽しむ場合は、半日陰が適しているでしょう。
ボタニ子
半日陰でも育つツルニチニチソウですが、室内では枯れることがあります。鉢植えで育てる場合でも、屋外に置くようにしましょう。
育て方②用土
ツルニチニチソウは土質をあまり選びませんが乾燥に強く過湿に弱いため、庭植えにする場合は水はけのよい土壌に植えましょう。鉢植えにする場合も、水はけのよい培養土を使います。
育て方③植え方
植え付けの適期は、3月下旬~5月上旬または9月下旬~10月下旬です。元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでから植え付けます。根元の節が埋まるように深植えします。複数の苗を植える場合は、株間を30cmあけましょう。
次のページでも、育て方を見ていきましょう!
出典:筆者撮影