ドリフトローズの種類と育て方!剪定や挿し木で増やす管理のコツとは?

ドリフトローズの種類と育て方!剪定や挿し木で増やす管理のコツとは?

ドリフトローズにはレッド、ピンク、アプリコット、ピーチなどの種類があり、可愛らしい色合いの小さい花を咲かせるバラです。この記事では、そんなドリフトローズの多様な種類から、剪定や挿し木の仕方といった育て方の詳細を解説します。

記事の目次

  1. 1.ドリフトローズとは
  2. 2.ドリフトローズの種類
  3. 3.ドリフトローズの育て方
  4. 4.ドリフトローズの病害虫
  5. 5.ドリフトローズの植え替え
  6. 6.ドリフトローズの剪定の仕方
  7. 7.ドリフトローズの増やし方
  8. 8.まとめ

ドリフトローズとは

ドリフトローズの概要

ドリフトローズとは、フランスのメイアン社が20年の歳月をかけて開発したバラです。そのメイアン社の中でも、アメリカ東海岸支社の作出であり、アメリカ東海岸の気候は「夏は高温多湿」で「冬は低温乾燥」と日本の気候とよく似ているので、なじみやすい種類になります。

ドリフトローズの分類は?

ドリフトローズは修景ばらという種類に分類されます。グランドカバーにもなるコンパクトで非常に育てやすいバラです。ただし香りはあまりありません。

花の時期は?

初春から晩秋まで(5月から11月ごろまで)絶え間なく咲きます。種類によっては春の始めから初冬の初霜の頃まで咲くものもあり、きれいな花を長い間楽しめますね。

花の色は?

花の色はアプリコット、レッド、ピーチ、ピンク、イェローなどさまざまな色があります。花の色によって花の大きさも違い、見映えも違います。また同じバラでも花色がグラデーションしているのもあり、個性的です。

栽培の難易度は?

栽培難易度は低めといえるでしょう。病気にも強く、手間もかからない、従来のバラのイメージを覆す元気いっぱいのかわいい品種です。

ドリフトローズの種類

こんなに小さな苗ですが、ここからこんもりミニバラサイズのコンパクトな大きさに育ちます。また、ドリフトローズの樹形も木立のようなものから横這いのものまでさまざまです。さて、どんな品種があるのでしょうか。代表的なものをみていきましょう。

ピンクドリフト

概要

ピンクドリフトはあざやかなピンク色で、真ん中が白くなっているかわいらしい花が咲きます。2008年バガテル国際コンク ール金賞および園芸ジャーナリスト協会賞、 ローズペイザージュグランドカバー部門金賞、 第10回ぎふ国際ローズコンテスト金賞など受賞歴も多数あります。

ここがイチオシ

ピンクドリフトの花は、桜の花の形に似ており、その大きさは3~4cmほどです。花つきがよく、春から晩秋まで地面を這うように咲き続けますので、鉢植えより地植えが適しているといえるでしょう。花は小さくてもピンクで華やかなので、元気がもらえますね。

アプリコットドリフト

概要

アプリコットドリフトは落ち着いた色のサーモンピンク色で、花の大きさは6cmほどです。ドリフトローズの中では大き目の花ですね。また丸弁八重咲きでボタンアイがポイントになっています。

ここがイチオシ

アプリコットドリフトはこの種類の中では比較的背が高くなります。そして春先から晩秋まであるれるように咲き続きます。従って、アプリコットドリフトは鉢植えでも、ハンギングバスケットでも、地植えでもきれいです。

ピーチドリフト

概要

ピーチドリフトは、丸弁平咲きで花の大きさは4.5cmほどです。咲き始めはオレンジ色が強くでますが、咲き進むとアプリコット、イエローなども混ざりピンクピーチへと花色が変化します。また、花びらの裏側は黄色がかっていて、葉も照り葉なので独特の雰囲気を演出しています。ピーチドリフトは第10回ぎふ国際ローズコンテスト金賞受賞しています。

ここがイチオシ

ピーチドリフトは大きく育てると一株でもきれいなグラデーションを楽しむことができます。そして初冬の頃まで花が咲き続け、枝も横張りするので見事です。大鉢に植えても立派な株になりますね。

ポップコーンドリフト

概要

ポップコーンドリフトはサーモンイエローの花です。花の形は丸弁八重房咲きで花の大きさは6.5cmほどです。そして、咲き進むにつれクリームイエローからクリームホワイトになっていきます。花色が黄色とクリーム色なのでバターポップコーンの色と似ているのでこの名前がつきました。

ここがイチオシ

ポップコーンドリフトはあまり背丈は大きくならず横張り性があるので、鉢植えで大きく育てるよりもコンテナやプランターに植えるときれいにまとまります。もちろんグランドカバーにもなりますね。

レッドドリフト

概要

レッドドリフトはドリフトのシリーズの中で花の大きさが一番小さいという特徴があります。花の大きさは2cmほどですが、花つきがよいのでたくさん咲いてとてもきれいです。

ここがイチオシ

レッドドリフトにも横張り性があるので鉢植えよりも花壇のボーダーに植えると映えます。従ってレッドドリフトは石壁やふちを自然に覆い隠すので、最前列に植えると色も鮮やかなスカーレットレッドなので目をみはるようにきれいです。

スイートドリフト

概要

スイートドリフトは名前の通りスイートな色合い、明るい桃色です。ピーチドリフトと似ていますが、こちらはの花の大きさは4~5cmほどで一枝に5~10輪の房咲きになります。最初は水平に伸びますが、枝が太くなりこんもり茂ります。

ここがイチオシ

スイートドリフトは地植え、プランター、鉢植えに向いています。よく茂った株にたくさんの房咲きしているスイートドリフトはまさにスイートな感じですね。

ドリフトローズの育て方

ドリフトローズの育て方は簡単なので初心者でも育てられます。とりわけ、病害虫にも強く、日当たりさえあれば大きく成長し、きれいな花をたくさん咲かせます。本当にイージーケアが魅力のバラです。詳しく育て方を見ていきましょう。

植え付け

日当たりの良い場所と、元肥!

ドリフトローズは日当たりを好みます。地植えを選んでも鉢植えにしても、梅雨までに日当たりのよい場所に植えつけましょう。水はけがよく、ある程度の保水力のある園芸用土なら失敗は少なくなります。そして、元肥(堆肥や化学肥料)を混ぜて植えつけましょう。もちろんバラの土なら鉢植えにも向いています。

水遣り、肥料

Photo by sorarium

水遣り

水はきらさないようにやりましょう。目安は土の表面が乾いた時です。その時にたっぷりやるようにします。特に、鉢植えは鉢底から水が流れ出るぐらいを目安とします。開花の時期は特に水切れを起こしやすいので、十分注意が必要です。また、日のよくあたるところにドリフトローズを植えるので、特に夏場は朝晩しっかり忘れないようにやりましょう。ただし、冬場は休眠するので、週に1〜2度ぐらいで十分になります。

肥料(追肥)

とりわけ、追肥は必要がない品種ともいえます。ここも普通のバラの育て方と違うところです。最初に元肥を入れておけば大丈夫です。ドリフトローズを地植えにしている場合は、冬に寒肥をやればまた春にはきれいに花を咲かせます。ただ、鉢植えでドリフトローズを早く大きくしたいという人は、2~3ヶ月に1度置肥したり、週に1度液肥をやるとよいでしょう。

ドリフトローズの病害虫

ばらの病気
Photo byPublicDomainPictures

こちらもご紹介の通りで、ドリフトローズは病気になりにくい品種です。同様に、害虫もあまりつきません。そのため、他のバラのように消毒に追われることも少ないでしょう。そこが「育て方が簡単」と言われる理由です。

万全を期すなら農薬による防除も

ただ、それでも、季節によりうどん粉病、黒点病、黒星病やアブラムシやハダニがつくことがあります。その場合は殺虫剤や殺菌剤を散布するようにしましょう。病気や害虫を100%近く防ぎたいのであれば、予防としても、殺虫剤や殺菌剤をまくようにしましょう。

ドリフトローズの植え替え

冬場、休眠している間に植え替え

ドリフトローズは、冬の間は葉を落とし、枝だけになります。この冬場(休眠している間)に植え替えをしましょう。春先(はじめての花が咲くまで)で、遅くても梅雨に入るまでには植え替えを終えるようにします。

根鉢をこわさないように注意

ドリフトローズは大きな株になるので、日のあたる広い場所に植え替えしましょう。この際、なるべく剪定をしてから根鉢をこわさないように注意して植え替えます。なお、鉢植えの場合に、大きく育てたいのであれば、この時に鉢増しをするようにします。

ドリフトローズの剪定の仕方

花が咲いているシーズンの剪定

ドリフトローズは花が咲いた後に花がらを切り落とさなくてもよく、伸びたら剪定するというイメージです。だいたい3分の1を切る、といわれますがこれも目安のひとつです。軽く剪定をすることにより、枝数を増やしたくさんの花を咲かせるので、花が終わるごとに少しずつ剪定するというのも一つのおすすめです。

冬場の剪定

ドリフトローズは冬場に3分の1だけ残して剪定するとまた次の年に大きくなります。思い切って5cmだけ残して強剪定しても大丈夫です。ただし切りすぎると成長するまで花があまりつきません。

ドリフトローズの増やし方

ドリフトローズは簡単に挿し木で増えます。従って店頭で販売している苗も挿し木を大きくしたものです。なので剪定した枝を土に挿しておくと、簡単に増やすことができます。以下、成功率をあげるためのポイントを紹介します。

時期は?

剪定
Photo byjackmac34

春と秋が最適

挿し木は年中できますが、気候のよい春と秋は生育に適した気温で、挿し木に最適です。特に春は、その後梅雨に入るので乾きにくいため一番おすすめの時期です。逆に、真夏は暑いので乾きやすく、すぐに枯れてしまうので真夏もあまり適していません。また、真冬は挿した木は枯れにくいですが寒さで成長が止まるので育ちにくく、失敗しやすいでしょう。

用意するもの

用意するのはもちろんまず枝です。その年に伸びた成長力のある、病害虫のない枝を選びます。そして剪定がてら10~15cmぐらいの長さに切ります。その他にはよく切れるカッターナイフやはさみ、鹿沼土のように栄養分の入っていない用土、ルートン(なくてもいいですが)、プランター、その受け皿です。

挿し木の仕方

挿し木の仕方

  1. その年に延びたしっかりした病害虫のない枝を10cmぐらいで切る
  2. 30分ぐらい水につけて水上げさせる
  3. 3枚葉から上を切り落とし、5枚葉が2箇所ぐらいを目安に下も切り落とす。
  4. 特に夏場はついている葉を半分ぐらい切り落とす(水分蒸発を防ぐため)
  5. 切り口をカッターナイフなどよく切れる刃で斜めに切る(水分を吸いやすいように)
  6. あれば切ったところにルートンをつける
  7. 土に水をまき、冬場以外は受け皿にも水をはる
  8. 割り箸などで挿す穴をあけて、そこに挿し木をする

挿し木の管理

挿し木したプランターは風通しのよい日陰におきます。受け皿には水を切らさないようにしましょう。常に土を湿った状態に保つためです。(冬に行う場合は、室内で管理しましょう。)大体一ヶ月ぐらいでカルスと呼ばれる根っこの元ができますので、確認できたら日当たりよい場所に移動させます。受け皿の水はもういりません。また枝が黒くなったりしわができたりしていなければ、根の出る可能性があるので見守りましょう。

芽吹き

根っこがしっかりでてきたら鉢上げ(苗床から鉢に植え替え)しましょう。小さな鉢にバラの土などの園芸用土を使って植え替えます。時期にもよりますが、しっかり日光が当たって気温も暖かならば、ぐんぐん成長します。そして挿し木した年には花が付かなくても、次の年には花が咲くようになります。その日を楽しみにじっくり育てましょう。

まとめ

ドリフトローズの魅力は伝わりましたでしょうか?自分の思うような形にでき、生垣の隙間や花壇のボーダーにもぴったりですよね。今後、ますます新色が増える可能性もあります。簡単に増やせ、育てられるドリフトローズ、皆さんもぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

あびぃ
ライター

あびぃ

ガーデニングが好きで、かなりのロザリアンです。バラの花はもちろん、新芽の季節が一番好きです。ガーデニングやバラの魅力が伝わればうれしいです。

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