ドリフトローズとは
ドリフトローズの概要
ドリフトローズとは、フランスのメイアン社が20年の歳月をかけて開発したバラです。そのメイアン社の中でも、アメリカ東海岸支社の作出であり、アメリカ東海岸の気候は「夏は高温多湿」で「冬は低温乾燥」と日本の気候とよく似ているので、なじみやすい種類になります。
ドリフトローズの分類は?
ドリフトローズは修景ばらという種類に分類されます。グランドカバーにもなるコンパクトで非常に育てやすいバラです。ただし香りはあまりありません。
花の時期は?
初春から晩秋まで(5月から11月ごろまで)絶え間なく咲きます。種類によっては春の始めから初冬の初霜の頃まで咲くものもあり、きれいな花を長い間楽しめますね。
花の色は?
花の色はアプリコット、レッド、ピーチ、ピンク、イェローなどさまざまな色があります。花の色によって花の大きさも違い、見映えも違います。また同じバラでも花色がグラデーションしているのもあり、個性的です。
栽培の難易度は?
栽培難易度は低めといえるでしょう。病気にも強く、手間もかからない、従来のバラのイメージを覆す元気いっぱいのかわいい品種です。
ドリフトローズの種類
こんなに小さな苗ですが、ここからこんもりミニバラサイズのコンパクトな大きさに育ちます。また、ドリフトローズの樹形も木立のようなものから横這いのものまでさまざまです。さて、どんな品種があるのでしょうか。代表的なものをみていきましょう。
ピンクドリフト
概要
ピンクドリフトはあざやかなピンク色で、真ん中が白くなっているかわいらしい花が咲きます。2008年バガテル国際コンク ール金賞および園芸ジャーナリスト協会賞、 ローズペイザージュグランドカバー部門金賞、 第10回ぎふ国際ローズコンテスト金賞など受賞歴も多数あります。
ここがイチオシ
ピンクドリフトの花は、桜の花の形に似ており、その大きさは3~4cmほどです。花つきがよく、春から晩秋まで地面を這うように咲き続けますので、鉢植えより地植えが適しているといえるでしょう。花は小さくてもピンクで華やかなので、元気がもらえますね。
アプリコットドリフト
概要
アプリコットドリフトは落ち着いた色のサーモンピンク色で、花の大きさは6cmほどです。ドリフトローズの中では大き目の花ですね。また丸弁八重咲きでボタンアイがポイントになっています。
ここがイチオシ
アプリコットドリフトはこの種類の中では比較的背が高くなります。そして春先から晩秋まであるれるように咲き続きます。従って、アプリコットドリフトは鉢植えでも、ハンギングバスケットでも、地植えでもきれいです。
ピーチドリフト
概要
ピーチドリフトは、丸弁平咲きで花の大きさは4.5cmほどです。咲き始めはオレンジ色が強くでますが、咲き進むとアプリコット、イエローなども混ざりピンクピーチへと花色が変化します。また、花びらの裏側は黄色がかっていて、葉も照り葉なので独特の雰囲気を演出しています。ピーチドリフトは第10回ぎふ国際ローズコンテスト金賞受賞しています。
ここがイチオシ
ピーチドリフトは大きく育てると一株でもきれいなグラデーションを楽しむことができます。そして初冬の頃まで花が咲き続け、枝も横張りするので見事です。大鉢に植えても立派な株になりますね。
ポップコーンドリフト
概要
ポップコーンドリフトはサーモンイエローの花です。花の形は丸弁八重房咲きで花の大きさは6.5cmほどです。そして、咲き進むにつれクリームイエローからクリームホワイトになっていきます。花色が黄色とクリーム色なのでバターポップコーンの色と似ているのでこの名前がつきました。
ここがイチオシ
ポップコーンドリフトはあまり背丈は大きくならず横張り性があるので、鉢植えで大きく育てるよりもコンテナやプランターに植えるときれいにまとまります。もちろんグランドカバーにもなりますね。
レッドドリフト
概要
レッドドリフトはドリフトのシリーズの中で花の大きさが一番小さいという特徴があります。花の大きさは2cmほどですが、花つきがよいのでたくさん咲いてとてもきれいです。
ここがイチオシ
レッドドリフトにも横張り性があるので鉢植えよりも花壇のボーダーに植えると映えます。従ってレッドドリフトは石壁やふちを自然に覆い隠すので、最前列に植えると色も鮮やかなスカーレットレッドなので目をみはるようにきれいです。
スイートドリフト
概要
スイートドリフトは名前の通りスイートな色合い、明るい桃色です。ピーチドリフトと似ていますが、こちらはの花の大きさは4~5cmほどで一枝に5~10輪の房咲きになります。最初は水平に伸びますが、枝が太くなりこんもり茂ります。
ここがイチオシ
スイートドリフトは地植え、プランター、鉢植えに向いています。よく茂った株にたくさんの房咲きしているスイートドリフトはまさにスイートな感じですね。