ハマナスとは?その種類や食用としての効能から、観光名所までご紹介!

ハマナスとは?その種類や食用としての効能から、観光名所までご紹介!

ハマナスという名のバラをご存じですか?日本に自生するかぐわしい香りを放つ花で、その実はビタミンCが豊富。皇族のお印にも選ばれている植物です。浜茄子の特徴や効能、食べ方、花言葉、そして名曲にも歌われたハマナスの観賞スポットなどをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハマナスってどんな花?
  2. 2.ハマナスの種類
  3. 3.品種改良されたハマナス
  4. 4.ハマナスの花言葉
  5. 5.ハマナスの効能
  6. 6.ハマナスの食べ方
  7. 7.ハマナスの観光名所は?
  8. 8.ハマナスを植えてみよう

ハマナスってどんな花?

Photo by F. D. Richards

ハマナス。見たことはなくても聞いたことはある、という人は多いのではないでしょうか。名曲「知床旅情(しれとこりょじょう)」で知ったという人も多いかもしれません。

ハマナスはバラ科バラ属の低木

ハマナスは5月から8月にかけて濃いピンク色や白い花を咲かせます。樹形はシュラブ(半つる性)。画像では伝わりませんが、ダマスク系ローズオイルの代用にされるほどの香りを放ちます。また、浜茄子とも表記され、浜に自生し「梨」に似た実がなるから浜梨、「ハマナシ」がなまって「ハマナス」になったとの説が一般的です。その実は大粒のローズヒップ。ハマナスの実の食べ方については後述します。

ハマナスの基本情報

学名 Rosa rugosa
英名 Ramanas rose,Rugosa rose
日本名 ハマナス、ハマナシ、浜茄子

バラ科バラ属の低木で、海岸の砂地に自生しています。東南アジア温帯から亜寒帯に分布し、英語では、ジャパニーズローズJapanese roseとも呼ばれています。見てのとおり、茎は刺々しくワイルドです。

ハマナスは雅子様のお印に選ばれた植物

皇族はそれぞれの印をお持ちです。皇室に慣例として伝わってきた習慣で、身の回りの品々に図案化した印をお使いになります。今上天皇のお印は榮。美智子様は白樺。陛下と出会った軽井沢にちなみました。皇太子様は梓。そして雅子様がハマナス。愛子様はゴヨウツツジです。北海道を旅した時、ハマナスの花に感銘を受けた皇太子様と雅子様が相談してお決めになりました。

ハマナスは北海道の花

ハマナスは昭和53年に北海道の花に決まりました。冷涼な気候を好むハマナスは北海道の各地に自生しており、アイヌのひとたちに古くから愛され効能が有効利用されてきた植物です。また、ハマナスの根は、煮出して絹糸を浅黄色に染める染料となります。

ハマナスの種類

Photo byleoleobobeo

(白いハマナス)

日本に自生するのは一重咲きの濃いピンクの花がほとんどですが、白い花や淡いピンクの花を咲かせる品種もあります。

原種ハマナス
Rosa rugosa Thunb
濃いピンク色の花。一重咲き。
香りは強く、5月から8月頃まで咲き続けます。
ヤエハマナス
Rosa rugosa plena
ピンクの八重咲き。
シロバナハマナス 
Rosa Rugosa Alba
一重の白い花が咲きます。
アルバは「白い」を意味するラテン語。
シロバナヤエハマナス
Rosa rugosa albo-plena
白い八重咲きの品種です。
コハマナス ノイバラと自然交配した品種。
白い花びらに淡いピンク色がにじむ小柄な一重咲き。

 

品種改良されたハマナス

さらに西洋のバラなどと交配して、八重咲きや黄色い花が咲く品種も生まれており、現在もさまざまな品種に改良されています。ルゴサ rugosa(ハマナス)系とよばれる仲間です。主な品種を見てみましょう。

マックス・グラフ Max Graf

Photo by someone10x

(Max Graf)

ピンクの花。テリハノイバラとハマナスの交配品種。アメリカで作られました。樹高は2メートル近くなり修景などに用いられます。一季咲き。香りは控えめです。

ゲルベ・ダグマー・ハストラップ Gelbe Dagmar Hastrup

Photo by T.Kiya

(Gelbe Dagmar Hastrup)

ハマナス系とペルシアンイエローを交配させた品種です。レモンイエローのグラデーションが美しく、八重咲きです。香りは強め。

ベイシーズ・パープルローズ Basye's Purple Rose

Photo by mmmavocado

(Basye's Purple Rose)

やや紫がかった赤が魅力的な一重咲きです。返り咲きで、香りは強いですが、棘はハマナスの仲間にしては、ややおとなしめの印象です。

コンサレッド

北海道林業試験場が育種したローズハマナスの1品種。ヤマハマナスとロサグラウカを交配したものです。北海道のJリーグチーム・コンサドーレ応援の意味をこめて命名されました。ハマナスより少し小さい一重咲きで、やや赤(コンサドーレのチームカラー)に近いピンク色をしています。

ハマナスの花言葉

ハマナスの花言葉には、「豊かな香り」「見映えのよさ」「美しいかなしみ」「照り映える容色」「あなたの魅力にひかれます」「旅の楽しさ」などがあります。このような花言葉を与えられた理由を考えてみましょう。

「見映えのよさ」「照り映える容色」

この花言葉はハマナスの形容そのものですね。素朴なバラですが、ピンク色のハマナスは可憐で、白いハマナスはどこか優雅さをたたえています。

「豊かな香り」「あなたの魅力にひかれます」

香り高さは人を惹きつけます。人だけではありませんね。黙して伝わる花言葉です。

「美しいかなしみ」

花の咲き方を象徴させた花言葉。ハマナスは咲くと一日で散ってしまいます。それは悲しいけれど、また次々に咲くさまは限りなく美しいのです。

「旅の楽しさ」

ハマナスの居場所をポジティブにとらえた花言葉。潮風の吹きすさぶ海岸に咲くハマナス、と聞いただけで旅情を誘われます。またハマナス自身が遠くヨーロッパに旅する植物だったのです。

シーボルトと旅したハマナス

Photo by moedermens

(シーボルト像:オランダ・シーボルトハウス)

ハマナスの育種が世界的に広まったきっかけは、江戸時代後期にオランダに送還されたシーボルトが持ち帰ったハマナスだと言われています。帰国後住んでいたライデン市に日本から持ち帰ったハマナスの標本が残っていて、ハマナスは今ではオランダに定着した花となっています。

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