初心者のバラ選び
バラの育て方基本情報
バラとは?
バラとは、バラ科・バラ属に分類される植物で毎年のように新しい品種が作出されています。2万種以上もあり、毎年国際コンクールや日本開催のコンクールなどもあります。有名な女優さんや俳優さん、王族の方に捧げるために作出されて名前がそのままついているバラもあります。バラはドラマチックな花ですね。
鉢植えのばら栽培
バラ栽培が初めての方は、バラの鉢植えからはじめませんか? 鉢植えでしたら、いつでもバラを観察できることができますので、栽培上手への第一歩となりますよ。バラの不調もすぐに気が付くことができますし、開花中は手じかなベランダや庭さきで楽しんだり玄関先を飾ったりと夢がふくらみます。移動を考えるとバラの大きさも重要なポイントです。
日照条件
バラは落葉低木で冬になると休眠して葉を落とします。日当たりのよい場所を好みますので、1日に4~6時間日照がある場所がよいでしょう。室内で鉢植えでそだてる場合でも、日当たりのよい窓辺やベランダが適しています。
鉢植えにむく大きさは?(樹高)
バラの樹高は20cmくらいのものから、つるばらのように数メートルになるものまでさまざまです。バラの樹高は形によって変わってきます。種類によっては植える場所の選定が重要となります。ミニバラは時として矮性処理がされているものがあり、効果が切れてからはどんどん大きくなった・・・ということもあります。室内中心の栽培がしたい場合は大きさも考慮しましょう。
初心者が知っておきたいバラの種類
ボタニ子
お気に入りのバラを選べるようにお手伝いします!
一季咲きと四季咲き
一季咲きのバラ
一季咲きというのは、春のみに一斉に開花する種類のバラをさします。東京などを基準とすると5月、沖縄などですと4月、北海道では6月に開花します。一季咲きはほとんど原種やオールドローズと呼ばれる種類です。一年間のバラと向き合った成果のように感じられる瞬間です。
- 原種とは野生のままで人の手が加えられていない種類
- オールドローズはヨーロッパで古くから栽培されている種類
- モダンローズは1867年以降作出された種類
四季咲きのバラ
四季咲きは、春と夏と秋に開花するバラの種類をいいます。四季といっても実際は冬は休眠状態ですし、春の開花のあとはバラを休ませるので夏は少ししか咲きません。春と秋に開花する種類を四季咲きといいます。ほとんどがモダンローズとよばれる種類ですが、近年オールドローズのよさを受け継ぐために掛け合わせた「ハイブリッド系」もあります。
バラの樹形
樹形とはバラの木の形をさします。
- ブッシュ(木立ち)一本で自立する樹形
- シュラブ(半つる性)自立しながらもつるが伸びる樹形オールドローズに多い
- つるバラ つるが長く伸びる樹形
バラの花形
バラの花びらは5枚から多いものでは100枚以上で、つきかたは大きく3種類に分けられます。色と同じに好みがわかれるポイントです。
一重咲き
花びらが5枚から9枚のバラです。花芯がくっきりみえて花びらとのコントラストが面白い種類です。
半八重咲き
花びらが10枚から19枚で花芯も見えますが、ひらひらとした印象のバラが多いです。
八重咲き
花びらが20枚以上のバラを八重咲きといいますが、ほとんどのバラがこの種類なのでもっと細分化してわけています。代表的なのは「ロゼット咲き」「カップ咲き」「高芯咲き」ですが、実際はいい所取りでハイブリットな咲き方もあります。
バラの香りの系統
バラの香りの系統はたくさんあります。クラシックな香りからスパイシーな香りやフルーティーな香りもあり、香りの強さもさまざまです。お好みの香りが見つけられるとうれしいですね。
バラの鉢植えでの育て方
初めてお気に入りのバラを家にむかえたら、なるべく早く植え付けを行いましょう。流通している時のビニールポット苗はせまいので水切れを起こしていることもあります。
バラの植え付け
用意する用具や用土
- バラの苗 春先に売り出すものは新物1年苗がほとんど(安い)
- バラの苗 夏に出る苗は開花予想の2年もの大苗(ある程度高いが確実)
- 鉢 バラの苗の直径は2倍以上で、ある程度深さと大きさのあるもの
- バラ用の用土 配合がバラに適しているのでよく育ちます
- 鉢底石 根腐れ予防になります
- 革の手袋 バラのとげは普通のガーデニング手袋ではあぶないです
- 支柱 根付くまで支えがあるとしっかり早く安定します
- ビニールタイ 支柱を留めるため
- じょうろ みずやり用です、お気に入り選んで
- マルチング材 鉢の表面を覆い土はねを防ぎ病気予防
- プランター つるばらやミニバラを育てる時使用する
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バラの用土
いろいろなメーカーからバラ栽培に適した用土が発売されています。自分で赤玉土や腐葉土で作ることもできますが、初心者はバラ用の培養土がかんたんで失敗ないと思います。
バラの用土
- バラ専用の培養土がバランスよく初めてでも安心
- 鉢底石を入れて水はけをよくする
バラの肥料
美しく花をつけるためには肥料はかかせませんが、バラは肥料食いがはげしいとよく言われています。培養土には元肥が入っていますが、花のおわった後のお礼の肥料は時期シーズンのために必要です。夏場は肥料焼けと言われる、人間でいうなら夏バテ状態になりやすいので肥料はあげません。
バラの肥料
- 肥料焼けしないために真夏はあげない
- 花がさいたあとはお礼肥をあげる
初心者の方むけの育て方
鉢植えの水やり
鉢植えのバラの水やりは、乾いたらたっぷりとが基本です。いつも、じめじめしていると根腐れをおこし枯れることもあります。特に夏は朝の涼しいうちか、夜なら遅くに水やりが適切です。昼間の暑い時間はバラを弱らせてしまうので避けましょう。冬の休眠中はバラもエネルギーを使わないので、水やりはひかえめに行います。
育て方(水やり)
- 乾いてからたっぷりとあげる
- 夏は朝早くか夜おそくに水やり
- 冬の休眠中は水やりはひかえめに
花がら摘み
開花中の花がしぼんできたら、花がら摘みを行います。そのときは葉っぱの五枚葉のすぐ上をカットします。
育て方(花がら摘み)
- 五枚葉のすぐ上をカットする
切り戻し
切り戻しは年に2回ほどおこないます。9月の初旬に行う夏剪定の切り戻しは、大きな秋バラを咲かせるためです。ただ冬の休眠中とはちがいますので、軽めの切り戻しがよいです。冬剪定は1~2月に行います。秋バラシーズンが終わり休眠に入ったバラは、強めの剪定で切り戻します。枝に力がつき、春にむかって元気なエネルギーチャージをするわけです。
育て方(切り戻し)
- 夏剪定は9月初旬に軽めに行う
- 冬剪定は1~2月に強めの切り戻しをする
出典:BOTANICA