アンジェラってどんなバラ?
つるバラの中でも一番人気といわれる
アンジェラの品種
アンジェラは1984年にドイツのコルデス社が発表したバラで、フロリパンダ系(房咲きの四季咲き)の品種です。イエスタディというバラと、ペーター・フランケンフェルドというバラを交配して作られました。
アンジェラの名前の由来
アンジェラ(Angela)の語源はエンジェル、天使という意味です。まさにこのバラにぴったりの名前で、かわいい女の子を連想する方も多いのではないでしょうか。外国ではアンジェラという名前が大人気、というのもうなずけます。そう言えば日本にもアンジェラ・アキさんというシンガーソングライターがいますよね。
アンジェラの特徴
花が可愛い
花は中輪の濃いピンク色で、花びらの数が15枚前後の半八重咲品種です。一つ一つの花はシンプルで派手さはないのですが、たくさんの花が一度に咲くと、とても豪華な印象になります。
花数が多い
花が房咲きにたくさん咲く特徴があるので、最盛期には隙間がないぐらいびっしりと花で埋め尽くされます。しかも次々つぼみがついて花持ちもいいので、長い間咲いている姿を楽しむことができますね。
四季咲きである
植えた一年目は春だけしか咲かないかもしれませんが、二年目からは春から晩秋にかけて、何度も返り咲く四季咲きの特徴があります。夏の暑さにもしっかり耐えて、西日が当たるようなところでも大丈夫ですよ。
香りが優しい
香りはそんなに強くはないのですが、柔らかなフルーツ系の香りがします。
病害虫にも強い
アンジェラはとても丈夫で、病害虫に強いので頼もしいバラと言えます。たとえ黒点病にかかって葉が落ちてしまっても、弱ることもなくまた新芽を次々出して復活するのでご安心を…。
日陰でも育つ
バラは日陰には弱い品種が多いのですが、アンジェラは日陰でも育ちます。まったく日が当たらない場所はさすがに無理ですが、半日陰程度の日当たりであれば大丈夫ですよ。
アンジェラの育て方
土と肥料
土づくりはどうすればいい?
バラは保水がよくて排水がいい土を好みます。通風性もあった方が根が蒸れなくていいので、赤玉土5割、腐葉土3割、バーミキュライト2割に、堆肥として牛糞などをまぜてやるといいでしょう。
どんな肥料をいつあげればいい?
肥料は緩効性の有機肥料を与えましょう。バラ専用に配合された肥料も販売されていますよ。時期は、まず植えこむときに元肥として、その後は追肥として2~3か月に一回程度与えます。
水やり
冬は水やりをしなくても大丈夫ですが、春から秋にかけては十分な水分補給をしましょう。庭植えは晴天が何日か続いたら水やりして、鉢植えは土の乾き具合を見ながら日に一回か二回、たっぷり水をかけてやってください。
アンジェラの育て方(剪定)
つるバラは特に剪定にコツがあります!
つるバラはどんどん伸びていってほしいですよね。そこで一番大切なのが剪定です。バラは冬にある程度強く剪定するのが一般的なのですが、つるバラの場合はできるだけ伸びた枝をそのまま残しておきましょう。枝先の細い部分だけを軽く剪定するだけで十分です。混み合っている枝や枯れてしまった枝などは切っておくほうが風通しがよくなりますよ。
アンジェラの育て方(誘引)
剪定が終わったら誘引です。つるバラの育て方の中でこの誘引はとても大切な作業で、そのポイントをご紹介します。
誘引は枝を寝かせるように!
枝はできるだけ地面と水平に誘引しましょう。バラの新芽は枝の先端から多く出ます。その特徴を利用して枝を横に寝かせると、そこが先端だと勘違いして、それぞれの節からたくさんの新芽が出るようになりますよ。
誘引は12月に!
水平に誘引しようとすると枝にかなりの負担がかかります。枝が固いと途中でポキンと折れてしまうことも…。まだ枝が柔らかい12月頃に誘引しましょう。
枝を止めるワイヤーは優しく巻いて!
フェンスなどに枝を固定するときには、ワイヤーを少しゆるめに優しく巻いてくださいね。どうしてもしっかり巻き付けたくなりますが、枝が太くなると食い込んでかわいそう!できればワイヤーではなく麻ひもを使うと、ナチュラルな雰囲気が出てステキですよね。
出典:筆者撮影