オールドローズとは
バラは、庭木としてとても人気が高いですが、オールドローズとはどのようなバラかご存じですか?ここでは、おすすめしたいオールドローズを5種類ご紹介します。それぞれの特徴と花言葉もありますので、お気に入りのオールドローズを見つけてくださいね。
バラの誕生
バラの品種には、数万もの種類があるといわれています。そのもととなった原種のバラも数多くあります。その原種の1つが、日本の山にも自生しているノイバラです。この数ある原種のバラを品種改良することによって、より豪華で香り高いバラが誕生してきました。
オールドローズとモダンローズ
私たちがふだん目にするバラは、オールドローズとモダンローズの大きく2つに分けられます。オールドローズとは、1867年にフランスで誕生した「ラ・フランス」より前からあるすべてのバラのことを指します。ラ・フランスよりあとの品種は、「モダンローズ」とよびます。オールドローズの花はモダンローズの花と比べると、花径は大きく、香りがとても強いという特徴があります。
オールドローズの系統
オールドローズには、さまざまな系統があります。系統により、花の色、香りの強さなどに違いがあります。代表的な系統の特徴をまとめてみました。
ガリカ系統
ガリカ系統は、オールドローズの中でも最古のものといわれています。古代ローマ時代にすでにあったとされる種類でもあります。濃い赤色やピンク色が多く、赤薔薇の起源のバラともいわれます。この原種がフランスのガリカに自生していたことから、ガリカローズと呼ばれるようになりました。
アルバ系統
アルバ系統は、白ばらの祖先ともいわれています。葉には少し青みがあり、花には透明感があるのが特徴です。花が咲いていない季節でも、青みがかった葉が美しく庭を彩ります。名画「ヴィーナスの誕生」に画かれているバラは、アルバ系統の白バラです。
ダマスク系統
ダマスク系統とは、とても香り高いオールドローズです。古代のギリシャで「ほかのバラに優る芳香を放つバラ」といわれたと残されているほど、古くからある種類のバラのひとつです。現在でも香料の原料にと、栽培され採取されています。
ケンティフォリア系統
ケンティフォリア系統は、何枚もの花びらが重なりあった魅力的な種類です。この花姿から「キャベッジローズ」ともよばれています。香りがとても強い系統でもあります。この系統が完成したといわれる18世紀初期より、とても人気の高い種類です。
モス系統
モス系統には、蕾や花茎に細かな毛のようなものがあります。この細かな毛がコケのようだということから、コケの意味をもつ「モス」とつけられました。ケンティフォリア系統の突然変異により、誕生した系統といわれています。
おすすめのオールドローズ①ロサ ガリカ オフィキナリス
ロサガリカオフィキナリスは、古代のガリカローズに1番近いといわれているバラです。香料のほかに薬用としても用いられており、薬用植物という意味のアポテカリ・ローズという別名もあります。あまり横に広がらない品種なので、枝を長めにしてアーチ状にして庭を飾るのもいいですね。
ロサ ガリカ オフィキナリスの基本情報
系統 | ガリカ |
咲き方 | 1季咲き |
花径 | 8cm |
樹高 | 2.5m |
花の色 | 濃い赤・ピンク |
香りの強さ | 微香 |
ボタ爺
1季咲き(いっきざき)とは、1年に1度だけ咲くことをいうんじゃ。
おすすめのオールドローズ②アルバ セミプレナ
アルバ セミプレナは、古代のアルバローズに近い種類といわれています。アルバ セミプレナの香りといえば、レモンのような特徴ある香りがします。成育が旺盛なバラなので、庭木として自立させるようなら剪定が必要です。剪定をしないで、家の壁に這わせるようにするのもいいですね。
アルバ セミプレナの基本情報
系統 | アルバ |
咲き方 | 1季咲き |
花径 | 7.5cm |
樹高 | 3.5m |
花の色 | 白 |
香りの強さ | 中香 |
出店:写真AC