バラの植え替えとは
バラとは、春に花を咲かせる一季咲きと春から秋まで咲かせる四季咲きがあり、冬の間は葉を落として休眠する落葉低木です。樹形は、木立性のブッシュローズ、半つる性のシュラブローズ、つる性のクライミングローズの3つに分けられています。どの種類も花期に美しい花を咲かせるには、株を健康に保たなくてはなりません。そのために必要な作業の1つが、植え替えです。
バラの植え替えポイント
ポイント①植え替え時期
バラの植え替えに適した時期は、気温の低い12月~翌2月までの休眠期です。栽培中のバラや、冬に出回る大苗と裸苗のバラは休眠期に植え替えます。春に出回る新苗はポットが小さいため、購入してすぐが植え替えタイミングです。はじめの夏は花を咲かせず剪定し株を育て、秋バラを楽しみます。周年出回る鉢苗はいつ植え替えてもよいでしょう。
ポイント②植え替え場所
バラの生育に適した場所は、風通しがよく、半日(4~5時間)以上日が当たるところです。地植えの場合は、排水性のよい土壌を選びます。鉢植えの場合は、夏に鉢が高温になりすぎないよう鉢を2重にして根を守りましょう。どちらも、夏季の水切れは枯れこみの原因となるので注意します。
ボタニ子
排水性のよい土壌とは、大小さまざまな粒の土が混ざっている状態(団粒構造)をいうよ。空気と水をよく通す土があっているんだ!
ポイント③新苗の根は崩さない
バラの植え替えをするときに、根についた土を落とすのがよいのかどうか迷うときがあります。バラは挿し木で増やせるほど強健な植物のため、休眠期に多少根がちぎれても生育に問題はありません。ただし新苗や、新芽が展開する3月~11月の生育期(開花期)は水や養分を多く必要とするため、根を傷つけない方法で植えるのがよいでしょう。
ボタニ子
休眠期の根は、かならず崩さなくちゃいけないのかな?
ボタ爺
買ってきたばかりの苗ならそのままでもよいが、自宅で育てていた苗なら病気や害虫がないか確認するために崩してみるのがよいぞ!
ポイント④元肥のやり方
植え替え時の元肥は、根に直接あたらないよう株元から離して与えるのがよいでしょう。そのあといつ施すか、タイミングは品種により異なりますが、生育期は定期的に肥料が必要です。ただし肥料が多すぎると病気のもとになるので、降雨や生育の状況で判断しましょう。元肥と追肥の両方に対応した肥料が使いやすくおすすめです。
出典:筆者撮影