はじめに
いつもと変わった贈り物がしたい、親しい人に日頃の気持ちを贈りたい、誕生日にサプライズをしたい、花言葉と合わせて花や本を贈ってみたいけど、たくさんありすぎてわからない!そんなときは、サンジョルディの日に合わせて贈り物をしてみませんか?サンジョルディの日はどんな日?いつ?おすすめの花と本も厳選しましたので、参考にしてみてください。
サンジョルディの日とは
「サンジョルディの日」とはなんでしょう?元々は情熱の国、スペインのカタルーニャ地方の記念日で、カタルーニャでは「バラの日」「本の日」の呼び名で親しい人に花と本を贈る伝統があります。サンジョルディというのは、正式には「サン・ジョルディ」と表記されるキリスト教の聖人の名前です。一般的には「ゲオルギオス」または「ジョルジオ」という名前で呼ばれています。サンとは聖のことで、ジョルディはカタルーニャ語のジョルジオを意味します。
日本ではあまり馴染みがありませんが、信心深い国では「聖名祝日」というものがあり、国によっては子どもの名付けにとても重要な日になります。キリスト教を信仰している家庭では、子どもに洗礼名というものを付ける際、子どもの誕生日と聖人の縁が深い日が同じだと、その聖人の名前を洗礼名として付けることが多いです。サンジョルディの日も、大事な聖名祝日の一つです。
その日はいつ?制定された理由は?
バラの日の理由
いつがその日なのでしょうか。聖名祝日が制定される条件の一つに、その日に聖人が殉教したというものがあります。そのため、サン・ジョルディが殉教したといわれている「4月23日」がサンジョルディの日と制定されました。もともとは男女問わず、赤いバラを贈り合う風習があり、それに加えてサン・ジョルディの伝承にドラゴンを退治した際に出た血が赤いバラになったという伝承から、「バラの日」となりました。(「ドラゴンの日」とされる理由もここから)
本の日の理由
「本の日」とされるようになった理由は、4月23日が世界的に有名な作家シェイクスピアの誕生日であることや『ドン・キホーテ』のセルバンテスとも縁があるためです。花を贈答する風習と合わせて、カタルーニャ地方の書店が本を贈る日と広告したことがはじまりです。比較的浅い伝統ですが、国民が紙媒体・電子媒体問わずに読書を好むスペインでは広く受け入れられ、引き継がれています。
日本ではどうしてる?
日本では「サンジョルディの日」の名前とともに20世紀後半に紹介されています。現在では4月23日を「子ども読書の日」と定め、子どもの読書活動を推進し、この日は各公共図書館で子どもを対象とした本に関するイベントなどを実施しています。世界では4月23日を「世界図書・著作権デー(世界本の日)」として読書の楽しみを伝え、各地では本や読書に関するイベントを開催しています。
サンジョルディの日におすすめの花と本と花言葉①
バラの花言葉と本
本国スペインに習ってバラの花と合わせて贈りたいのは
- サン=テグジュペリ作『星の王子さま』
- シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』
- 坂東眞砂子『魔女』
『魔女』以外はそれぞれ作品の中でバラが出てきます。『魔女』はバラ(特に青バラ)がよく似合う作品です。赤いバラの花言葉は「愛情」「情熱」「熱烈な恋」「あなたを愛しています」、青いバラの花言葉は「奇跡」「神の祝福」「不可能」…。近年、着色された青バラが店頭に並んでいることがあるので、探してみてください。
サンジョルディの日におすすめの花と本と花言葉②
イベリスの花言葉と本
キャンディタフト(砂糖菓子の束)とも呼ばれ、甘い芳香を漂わせるイベリスと合わせて贈りたいのは
- L.キャロル作『不思議の国のアリス』
- 夏目漱石の『夢十夜』
- 吉本ばなな『キッチン』
サンジョルディの日におすすめの花と本と花言葉③
クローバーの花言葉と本
幸運の象徴であるクローバーと合わせて贈りたいのは
- メーテルリンクの代表作『青い鳥』
- フランシス作の『秘密の花園』
- 小川洋子の『最果てアーケード』
まとめ
いかがでしたか?バラ、イベリス、クローバーは日本でも入手しやすい花です。鉢物で販売もされていておしゃれです。花と本が好きな方なら、花言葉と合わせて誕生日に贈ればきっと喜ばれることでしょう。花に触れながら親しい人と読書を楽しむ、自分用に花を飾り静かな時間にお茶をしながら読書で一息つく、そんな素敵な日を過ごせるとよいですね。
出典:pixabay