キウイの収穫方法!収穫時期の見極め方や収穫後の保存方法をご紹介!

キウイの収穫方法!収穫時期の見極め方や収穫後の保存方法をご紹介!

キウイは家庭菜園でも栽培できますが、収穫時期の見極めが難しいといわれています。また、収穫量が多すぎて保存に困るケースもあるようです。キウイの旬の時期や収穫のタイミングを知る方法、追熟や保存の方法などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.キウイってどんな果物?
  2. 2.キウイの生産国は?
  3. 3.キウイの収穫時期の見極め方
  4. 4.キウイ収穫後の追熟
  5. 5.収穫した未熟なキウイの保存方法
  6. 6.完熟時期に達したキウイの保存方法
  7. 7.キウイの原産地と名前の由来
  8. 8.まとめ

キウイ収穫後の追熟

前述したようにキウイフルーツは、収穫すべきタイミングで収穫しても、完熟はしていません。果肉は固く、デンプンの顆粒を多く含んで白っぽく見えます。非常に酸っぱく、ゴリゴリしていて食べられたものではありません。そこで、追熟が必要となります。追熟によってデンプンが分解し、果肉は鮮やかな色となり、甘みが増すのです。

キウイの追熟の方法

出典:筆者撮影

キウイの追熟の適温は15~20℃程度です。温度や湿度が高すぎる場所ではカビが生えやすくなりますし、乾燥した場所では水分が減ってみずみずしさがなくなります。キウイは常温で保存するだけでも自然に追熟しますが、早く食べたい場合もあるでしょう。

リンゴと一緒に入れて追熟

追熟を早める方法は2つです。1つは、エチレンガス(成熟を促す植物ホルモン)を多く発生するリンゴと一緒にビニール袋に入れて15~20℃で保存する方法です。バナナを使う例もありますが、リンゴの方が追熟効果が高いです。またリンゴの品種で効果に差があり、フジやサンふじは追熟の効果が少なく、ジョナゴールド、津軽、王林などが適しています。

出典:筆者撮影

リンゴにより多くのエチレンガスを放出させるためには、リンゴを逆さまに入れるのがおすすめです。ビニール袋は、口に隙間のある状態で軽く縛るか、爪楊枝などで穴を開けます。エチレンガスが漏れてしまいますが、キウイもリンゴも呼吸をしているので、二酸化炭素がこもらないようにするためです。

ストレスを与えて追熟

もう1つの方法は、傷のあるキウイを選んで、他のキウイと一緒にビニール袋に入れる方法です。表皮に傷があるキウイからは、エチレンガスが放出されています。果実に傷がない場合は、卵を割る要領でキウイに軽く衝撃を与えましょう。ストレスのため、キウイ自身がエチレンガスを放出し、他のキウイの追熟を促進してくれます。

キウイの完熟時期の見極め方

出典:筆者撮影

追熟させたキウイの完熟のタイミングは、どう見極めたらよいでしょうか。未熟なキウイは固いですが、完熟してくると表面を指で押したときにやわらかさを感じるようになります。しかし腹の部分を強く押さえると傷みやすくなるので注意が必要です。画像のようにキウイを優しく包み込むように持ち、少しやわらかいと感じたら食べごろになっています。

縦に持って弾力を感じること

出典:筆者撮影

もっと正確に完熟を知る方法もあります。キウイは中心の白い部分が最も甘くなりますが、この部分が最後に熟すのです。そこで、画像のようにキウイを縦に持って上下に軽く力を加えてみます。軸やお尻の部分がやわらかくなってきたタイミングが、中心部まで完熟して食べごろだということです。

香りも完熟の目安

「耳たぶくらいのやわらかさ」という表現もありますが、酸味と甘みのバランスの好みは人それぞれなので、お好みの完熟度を見極めましょう。また、ほんのり甘い香りがしてくることも、完熟の目安となります。完熟したキウイは冷蔵庫で2~3時間ほど冷やして召し上がるのがおすすめです。キウイは熟し過ぎると味が落ちるので早めに食べます。

収穫した未熟なキウイの保存方法

出典:筆者撮影

家庭菜園でキウイを栽培した場合、食べきれないほどの実が収穫できることもしばしばです。大量の未熟な実をどのような方法で保存すれば、長く美味しく食べられるでしょうか。

収穫後、常温で保存する

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未熟なキウイは常温で保存するのが基本です。大量にある場合は、お互いに傷つけたり自重で傷んだりしないように緩衝材として、1個ずつくしゃくしゃにした新聞紙で軽く包みます。5個程度を、穴を開けたビニール袋にまとめましょう。熟し加減が似通ったもの同士をまとめて、番号をふるなどしておくと便利です。

食べる分だけ追熟させる

極度に冷えない場所ならばかごなどに入れて、風通しのよい冷暗所に置くと、1か月~2か月ほど保存できます。時々触って固さを確認したり、中の様子をみたりしてあげましょう。15℃を下回る場所では追熟は進みにくいので、食べる分だけを前述の方法で追熟させます。

低温障害に注意

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キウイは-1.7℃よりも低い温度になると低温障害を起こします。冬に冷え込む土間などで保存する場合は凍結防止のために、スーパーなどでもらえる発泡スチロールの箱などを用意するのがおすすめです。温度が下がり過ぎないように底と横壁に新聞紙を敷いてから、キウイの袋を入れます。

収穫後、冷蔵で保存する

出典:筆者撮影

キウイをもっと長く保存したい場合は、冷蔵保存して追熟を抑えます。キウイのまとめ方は常温保存の際と同様です。キウイのエチレンガスが他の食品に影響する懸念がある場合には、袋に穴は開けません。野菜室でもよいのですが、チルド室で0℃前後を保てば2~3か月保存可能です。-1.7℃を下回らないように注意しましょう。

食べられないキウイの見極め方

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キウイを長期保存していると、悪くなってしまうこともあるかもしれません。食べられないキウイを見極めるポイントとしては、カビが生えていることや、発酵してアルコールのような臭いがすることが挙げられます。また、表面に汁が染み出てきたり、茶色や黒に変色したりしているものは避けましょう。皮がしわしわになっているものは乾燥のし過ぎです。

ボタ爺

ボタ爺

たくさんのキウイが一度に完熟したら困ってしまうかもしれんのう。次項では完熟キウイの保存と、もっと長持ちさせる方法を解説しますぞ。

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完熟時期に達したキウイの保存方法

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