キウイはどのような果物?
スーパーでお手頃価格で、年中見掛けることのできるキウイですがどのような果物か知っていますか?まずはキウイの種類や歴史などを紹介していきます。
キウイとは
キウイは海外での輸入も多いため、年中食べることができます。主な種類は果肉が緑色をしていて、皮の周りに茶色い産毛が生えている「ヘイワード種」というものと、ニュージーランドの会社が開発した皮の表面がつるつるしている「ゴールドキウイ」です。ゴールドキウイは甘味が強いため、酸っぱい味が苦手な方は食べやすいです。
キウイの旬
- ニュージーランド産キウイの旬:春~夏頃
- 国産キウイの旬:秋~冬頃
キウイの歴史
キウイの原産国は中国です。元々の名前は「チャイニーズ・グーズベリー」といいます。20世紀に中国人がニュージーランドに種が持ち込まれ、品種改良が行われた結果現在のキウイが栽培されるようになりました。キウイという名前の改名されつけられた名前です。由来としてはニュージーランドの国鳥である「キウイ」に似ているからであるともいわれています。日本でも実は1960年頃からキウイの生産が始まっています。
キウイフルーツの出荷量(平成30年度)
- 1位:愛媛県 2位:福岡県 3位:和歌山県
参照元:http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kazyu/attach/pdf/index-29.pdf
キウイを追熟させる方法
日本で売られているキウイの大半がニュージーランドからの輸入品です。そのためスーパーで売られているものは果肉が少し固めなものが多いです。より甘く食べるためには、どのような方法で追熟させるか紹介します。
一般的な追熟の方法
フルーツを食べ頃に追熟させるには簡単にいうと置いておくことです。一定期間保存しておくことで食べ頃になります。ただ置いておくだけだと追熟に失敗してしまいます。以下の2点に注意しましょう。
- 過度に寒いところ暑いところには置かない。夏は涼しい場所、冬は適度な空調がかかっている隅などです。
- 湿気が多い、激しく乾燥するところには置かない。エアコンの直風には注意しましょう。
キウイをより追熟させるには
キウイを早く、甘く完熟にして食べたいという方におすすめの熟し方はエチレンガスと保存するという方法です。もっともお手軽なものはリンゴです。リンゴはエチレンガスを発生させますので、キウイと一緒に入れておきましょう。
エチレンガスで熟成
保存方法はとても簡単です。ポリ袋にリンゴとキウイを入れて何日か口を結んでおくだけです。置く場所は先ほどお伝えした通りの環境にしてください。リンゴの数は1個でよいでしょう。本当に簡単な熟し方法ですね。より早く完熟させてたい方は津軽やジョナゴールドなどの品種を一緒に入れると追熟が早まります。リンゴ以外にも梨やメロンもエチレンガスを発生させます。いくつも追熟させても何日も持たないので、完熟させても保存に失敗してしまうことがあります。
追熟しないフルーツ
フルーツを短期間で完熟にし食べ頃にするために追熟の方法をお伝えしましたが、フルーツには追熟しないものもあります。キウイやバナナなどは「クリマテック型果実」と呼ばれ、こちらの種類は追熟します。しかしリンゴやパイナップル、イチゴ、ブドウなどは追熟しないフルーツです。もっと完熟させて食べたいと思っても追熟しないので注意しましょう。
追熟(ツイジュク)・・・西洋梨やバナナなど果実の収穫期の脱落を防ぐため、適期より早めに採取し、一定期間貯蔵して完熟させること。
キウイの食べ頃は
キウイの食べ頃は熟し方によって見分けることができます。追熟させたキウイをもち、頭頂部とお尻の部分を押します。お尻の部分が軽く力を入れただけでも凹んだら食べ頃です。キウイはお尻の部分のほうが糖度が高いといわれています。常温で保管をしていたならば、数時間冷蔵庫で冷やしてから食べるとよりおいしく食べられます。
キウイの保存期間
キウイは一般的に何日ほどの期間保存ができるのでしょうか。何日間日持ちするかそれは保存方法とキウイの熟し方の状態によって異なります。熟したキウイは約1~2週間程度です。直接空気に触れないようにポリ袋などに入れて冷蔵庫で保管しましょう。熟していないキウイは1~2か月程度です。ポリ袋に入れて口を閉じずに保管しましょう。早く追熟し、キウイを完熟させたい方はお伝えした通りリンゴを入れてください。
キウイの栄養
簡単に手に入れ、年中食べることのできるキウイですが実は女性にうれしい栄養素が満載だということをご存じでしょうか。その効果を知って上手にキウイの栄養を取り入れてみましょう。
①美肌効果
キウイには多くのビタミンCが含まれています。よくお肌にはコラーゲンという言葉を耳にしますが、コラーゲンを生成してくれる働きがあるのがビタミンCです。夏には紫外線を浴びてシミやソバカスなどを気にする方もいらっしゃるかと思います。そんな方にはビタミンCが豊富なキウイはもってこいです。特にゴールドキウイはビタミンCが豊富なのでおすすめです。
②アンチエイジング
キウイにはビタミンEも多く含まれています。ビタミンEには老化を防ぐ作用があり、お肌のエイジングだけではなく血液の老化まで防いでくれます。他にもポリフェノールも含んでいるため抗酸化作用に効果があり、活性酸素を除去してくれる力があります。体の内側からも外側からもきれいにしてくれる効果を持っていますよ。
③整腸作用
キウイは多くの食物繊維を含んでいるのはご存じでしょうか。特に整腸作用に効果があるのはグリーンキウイです。なんと食物繊維の量はバナナの2~3倍といわれています。キウイは一般的に加熱するよりもそのまま食べた方が栄養素を壊さず摂取できます。生のキウイにヨーグルトを掛けて食べるとお通じをより助けてくれます。
④たっぷりな葉酸
キウイには多くの葉酸が含まれています。葉酸は妊婦さんはもちろんこれから妊娠されたい方にも大切な栄養素の一つです。葉酸は調理の方法によっては栄養が流れてしまうことがありますが、キウイは生のまま食すのでそのままの栄養素を摂取できます。他にもカリウムが含まれていたり、便秘がちになりやすい妊婦さんにはキウイというのは簡単に取り入れることのできる栄養食材です。
キウイの食べ方
キウイは熟成して食べ頃になったら半分にカットしてそのまま食べることも多いでしょうか。そのままでもおいしいですが、よりキウイのおいしさや栄養をプラスできる食べ方をご紹介します。
ヨーグルトと食べる
キウイには整腸作用があります。その効果を高めるためにヨーグルトと共に食べることをおすすめします。キウイをカットし、ヨーグルトにトッピングをします。ヨーグルトは無糖でも果糖でもかまいません。無糖で食べにくいと思ったり、より整腸作用の効果を求める方はオリゴ糖を加えるとよいでしょう。食べやすく、より効果が期待できます。
アイスのように食べる
まずはちみつとプレーンヨーグルトを混ぜます。次にさいの目に切ったキウイを潰しながらヨーグルトと混ぜます。冷凍庫で1時間ほど冷やしたら取り出し再度混ぜます。同じように15分ほどおきに混ぜ冷やしながら固めます。甘味は砂糖でもよいですが、はちみつにすると固まりすぎません。夏におすすめのスイーツです。
サラダにする
デザートとして食べることの多いキウイですがサラダにトッピングすることで、違う楽しみ方ができます。野菜の他にチーズやナッツ、ツナなどと組み合わせます。キウイは酸味があるので、レモンベースやビネガーベースなど酸味の効いたドレッシングの相性がよいです。キウイも2色あるので両方使うと彩りよく食べられます。
まとめ
キウイは輸入されてくるときは熟して入って来ず、追熟させることが必要とされるフルーツです。一見難しそうに思える追熟方法ですが、実はとても簡単で好みの熟し方にして食べることができます。手軽で栄養満点のキウイを自分の好きな食べ方で取り入れてみてくださいね。
出典:写真AC