焼きバナナはバナナの効果を引き出す
バナナは安価で、包丁もいらず食べたいときに手軽に食べられる人気のフルーツです。バナナにはさまざまな栄養がバランスよく含まれており、健康づくりの味方ですが、焼くという工程を足すだけで、さらに栄養を引き出せます。
バナナの栄養
生のバナナにも栄養は豊富に含まれています。カロリーや糖質が高いというイメージが強いため、ダイエット中の人から避けられることもあるかもしれませんが、うまく取り入れれば強い味方になってくれるフルーツです。
抜群の栄養バランス
バナナは白い果肉をしているため、緑黄色野菜と比べて栄養が少ないようにも見えるかもしれませんが、抜群の栄養バランスを誇ります。ビタミン(ビタミンB1、B2、ナイアシン、葉酸など)、ミネラル(カリウム、マグネシウムなど)はもちろんのこと食物繊維や、さまざまな種類の糖質が含まれているのも特徴です。
アミノ酸「トリプトファン」が豊富
バナナには、アミノ酸の一種であるトリプトファンが豊富に含まれています。トリプトファンは感情のコトントロールや精神の安定などに関与するといわれている物質、「セロトニン」を作るのに欠かせない成分です。バナナのように、トリプトファンが豊富なフルーツはほかにあまり見られません。
完熟バナナにはポリフェノールも
バナナにはポリフェノールが含まれます。とくに、皮に黒い斑点(シュガースポット)が現れた完熟バナナは、ポリフェノールが豊富です。ポリフェノールには強い抗酸化作用が期待できます。
ボタニ子
ボタ爺
確かに生のバナナでも十分な栄養があるぞ。じゃが焼くことで引き出させる栄養分もあるのじゃ。
焼きバナナの効果
効果①甘さアップ
バナナを焼くと水分が減り、中の栄養分が濃縮されます。したがって、一口あたりの糖分量も増え、しっかりとした甘みを感じられるでしょう。糖度は20%ほど上がるといわれており、たとえバナナ1本でも満足感ある一皿になります。スイーツを控えているダイエット中にもおすすめですよ。生のバナナの青っぽさをまずいと感じる人はぜひ焼いてみてくださいね。
効果②体温アップ
焼きバナナは、その名のとおり焼く工程が入るため、温かい料理です。体内にとろりとした温かな焼きバナナが入ると、体もじんわり温まるでしょう。体が温まると代謝も上がるため、ダイエット中の人にもおすすめです。
効果③腸内環境の正常化
食物繊維には水溶性、不溶性の2種類がありますが、バナナはどちらもバランスよく含みます。腸内環境を整え、スムーズなお通じを促し、美肌作りにも効果的です。また、食物繊維にはコレステロールの吸収を抑える働きもあるため、ダイエットの強い味方になるでしょう。焼くことで引き出された水溶性食物繊維がとろりとした食感をプラスしてくれます。
焼きバナナの作り方
焼きバナナの作り方は簡単で、調理器具もトースターや電子レンジ、オーブンなどさまざまなものが使えます。皮ごと調理する方法も豊富で、洗い物が少なく済むのも魅力ですね。焼きバナナの食感や味がまずいと思う人はナッツやメープルシロップなどほかの食材とあわせてみてくださいね。
作り方①トースター使用
トースターでの焼きバナナの材料は、バナナとアルミホイルだけです。アルミホイルを使わないと、焼く工程でバナナから出た水分が下に落ち、トースターを汚してしまいます。掃除の手間をかけないためにも使用しましょう。
作り方
- バナナを皮ごとアルミホイルに包む(下にただ引くだけでもOKです)
- トースターで片面5分ずつ焼く
- 火傷に気を付けながらバナナの皮を剥いて、スプーンですくって食べる
ボタニ子
焼きバナナを食べる際にシナモンやチョコレートソースをかけるとカフェメニューのような仕上がりになりますよ。
作り方②オーブン使用
トースターと同じように、オーブンでも焼きバナナは作れます。オーブンの高温で焼き上げるため水分が飛びやすく、凝縮した甘みを感じられるでしょう。ただし、焼きすぎるとどろどろしてまずいこともあります。様子を見ながら加熱時間を調整してくださいね。
作り方
- オーブンを240~250℃に予熱する
- アルミホイルの上に、皮ごとバナナをのせオーブンで片面5分ずつ焼く
- 焼きあがったら皮を剥いてオリーブオイル、ブラックペッパーをかけて完成
ボタニ子
バナナを皮ごと焼かず、カットしたバナナとりんごなどのフルーツをスキレットに並べて焼きあげるのもおしゃれでおいしいですよ。
作り方③フライパン使用
フライパンで焼きバナナを作る場合は、皮を剥いてソテーのように焼くのがおすすめです。バターやオリーブオイルで焼き付けることで、バナナの表面が香ばしくなり、また違った味わいを楽しめます。焼きバナナのどろどろした食感がまずいと思う人はフライパン調理がおすすめです。もちろん、トースター同様アルミホイルで皮ごと包んで焼いても構いません。
作り方
- バナナの皮を剥く
- フライパンを熱し、バターまたはオリーブオイルを一面に広げる
- バナナを片面5分ずつ
- バナナの表面に焦げ目がつき、しっとりしてきたら完成
ボタニ子
バナナを焼く際に、砂糖や黒砂糖などをまぶすとカラメル化して風味がアップしますよ。ブランデーで香りづけするのもいいですね。
ボタ爺
バナナの青臭さをまずいと思う人は、スパイスやカラメル、シロップを取り入れるとよいぞ。
作り方④電子レンジ
焼きバナナを電子レンジで作ると、調理時間が短くできます。皮ごと電子レンジに入れるだけなので忙しいときにはおすすめの調理方法です。ただし、加熱時間が長すぎると、バナナの水分が爆発し、どろどろとしたまずい仕上がりになってしまいます。調理中は目を離さないでくださいね。
作り方
- バナナの皮に包丁で縦に1本切れ目を入れておく
- 切れ目を入れたバナナを皮ごと電子レンジに入れる
- 電子レンジ600Wで50~60秒加熱する
- 皮をめくってできあがり
焼きバナナの効果的な食べ方
効果的な食べ方①朝食
焼きバナナを食べるタイミングで、とくにおすすめなのが朝食です。バナナはさまざまな栄養素がバランスよく含まれており、脳またや体を動かすための糖質の含有量も豊富です。朝食にぴったりの食材といえるでしょう。暖かいバナナなら、体を温めて活動しやすくもなりますね。
効果的な食べ方②ダイエット中の間食
バナナには脂質がほとんど含まれません。また、生のバナナよりも、焼きバナナのほうが1本あたりのカロリーは同じでも甘さは増します。そのため、ダイエット中にどうしても甘いものやこってりしたものが食べたくなったとき、焼きバナナはおすすめです。
効果的な食べ方③夕食や夜食
焼きバナナにあわせるものをブラックペッパーやオリーブオイルなどにすると、夕食にも取り入れやすくなります。また、夜寝る前にどうしても小腹がすいてしまったときなどに焼きバナナはおすすめです。焼きバナナに含まれるトリプトファンが、安眠を助けてくれるでしょう。
焼きバナナでパワーをチャージしよう
バナナは、「焼く」という調理を加えるだけで、甘みが増し、食べやすくなります。生のバナナはまずいので苦手という人は、ぜひひと手間かけて焼きバナナに挑戦してみてくださいね。朝食にもダイエット中の間食にもうまく取り入れて、バナナパワーをチャージしましょう。
やはりバナナは栄養満点の素晴らしいフルーツなんですね。そのまま食べても十分健康によいのでは。